- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334926366
感想・レビュー・書評
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初、西澤作品なんだけど、割と新しい作品だったみたい。宇宙人に体乗っ取られるっていう設定だけど、虚弱体質だったり何だか切ない。SFかと思ったらミステリーみたいでした。他の作品も気になる。
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1977年、恋人の両親に挨拶をするために高知を訪れた22歳のボク。
突然の銀の雨に包まれる
気が付いたら世界は32年後
なんと自分の体は地球外生命体に乗っ取られていた
「ベツバオリ」の体に、「サシモドシ」の本来の自我。
連続殺人事件に巻き込まれ
いったいどうなるのか・・・
ラストで「あ、なるほど」
読み始めは、しんどいかなと思ったけれど
途中からサクサク読めました -
西澤保彦のこれまで色々読んできた感じで
この本に入ったせいか
ストーリー構成的に
半分以上が、うだうだしてるなーって展開だったのが
自分的にダメな点。それ以上に良かったと思った点が
すっかり忘れてた存在が、そういえばなんか関連あんだろうなー
とか思い始めたのが最後の方で、ちょうどよくその伏線?が回収されたのが良かった。あと結末が好みじゃないタイプだけど、
ちと予想候補から外れていたので良かった。 -
「ベツバオリ」というネーミングとかは西澤さんらしく上手いのですが、話としてはいまいちかしら
装幀 / 坂野 公一(welle design)
カバー写真 / Getty images/Hidenori Fukuma -
西澤さん、エセ科学を信じ始めてる?
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22歳だった。次の日、ぼくは53歳になっていた。空白の31年。ぼくは、きみは、ぼくたちは、少しは幸せだったのだろうか。彼を襲ったのは、不条理でやりきれない、人生の黄金期の収奪。あらかじめ失われた、愛しい妻との日々。おぼえのない過去を振り返る彼に、さらなる危険が迫る。
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隣に座っていた女性とご飯を食べ、お酒を飲み
気がついたら…な状態。
恋人の両親に会いにきた初日にこれ。
もしや不倫か三角関係話? と思いきや
きれいさっぱり違う方向へ。
人が死んでも、TVの向こう側のような状態。
なのに、ちょっとした事からそこに介入し
刑事だけは出てくる。
そして蚊帳の外で死んでいく人達…。
もしかしてこれはミステリー? と気がついたのは
3分の2も進んだ頃でした。
しかし手がかりはそこらにちらちら落ちてましたし
言われてみればそんな事を…といった感じ。
動機もすごいですが、設定もすごいです。
自分がこうなってしまったら…どうしましょう?
さすがに31年も経たれると、今読んでいる本が
結構完結してるかも知れません。 -
割とありふれた宇宙人が地球人の身体を乗っ取るの派生バージョンみたいな感じですが面白かったです。宇宙人というか地球外生命体貧弱www
この主人公にいい奥さんが見つかるといいなぁ。 -
ややSF要素(宇宙人の人体乗っ取り?)が入ったミステリ。ですが、SF部分は読みやすくあっさりしてて、苦手な人でもとっつきやすいです。
トリックはないけれど、テーマはミッシングリンク。この動機にはなるほどです。そういえば伏線はあったなあ。そして事件解決後の繋がりもきちんとあってすっきりしました。それと、癌に対する見方が変わりますね(笑)。これを信じていいものなのかどうかは分かりませんけど。なんだか一理ある。