スナッチ

著者 :
  • 光文社
3.12
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本棚登録 : 161
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926366

感想・レビュー・書評

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  • これSFだったのね。というのが最初の感想。
    でもミステリー。
    いらないくだりもあったのでもう少しシャープな内容にしたほうが読みやすいい気がする。
    なんというか、がんの話とかは微妙。
    実際どうなのかわからない。

    それよりもこの本の面白いところはやはり、人格が体を支配しているという考え。
    外見が同じでも全然違う。
    同じことをしていてもやはりそれはちがう者なんだと思う。
    なまじ、体が生きているのだから割り切れない。
    あの人はもういないのに生きている。
    それはとても切ない。

    最初の方がもたもたしていたのでそれが残念。

  • 初、西澤作品なんだけど、割と新しい作品だったみたい。宇宙人に体乗っ取られるっていう設定だけど、虚弱体質だったり何だか切ない。SFかと思ったらミステリーみたいでした。他の作品も気になる。

  • 1977年、恋人の両親に挨拶をするために高知を訪れた22歳のボク。
    突然の銀の雨に包まれる

    気が付いたら世界は32年後
    なんと自分の体は地球外生命体に乗っ取られていた
    「ベツバオリ」の体に、「サシモドシ」の本来の自我。

    連続殺人事件に巻き込まれ
    いったいどうなるのか・・・

    ラストで「あ、なるほど」
    読み始めは、しんどいかなと思ったけれど
    途中からサクサク読めました

  • 西澤保彦のこれまで色々読んできた感じで
    この本に入ったせいか
    ストーリー構成的に
    半分以上が、うだうだしてるなーって展開だったのが
    自分的にダメな点。それ以上に良かったと思った点が
    すっかり忘れてた存在が、そういえばなんか関連あんだろうなー
    とか思い始めたのが最後の方で、ちょうどよくその伏線?が回収されたのが良かった。あと結末が好みじゃないタイプだけど、
    ちと予想候補から外れていたので良かった。

  • 「ベツバオリ」というネーミングとかは西澤さんらしく上手いのですが、話としてはいまいちかしら

    装幀 / 坂野 公一(welle design)
    カバー写真 / Getty images/Hidenori Fukuma

  • 西澤さん、エセ科学を信じ始めてる?

  • 22歳だった。次の日、ぼくは53歳になっていた。空白の31年。ぼくは、きみは、ぼくたちは、少しは幸せだったのだろうか。彼を襲ったのは、不条理でやりきれない、人生の黄金期の収奪。あらかじめ失われた、愛しい妻との日々。おぼえのない過去を振り返る彼に、さらなる危険が迫る。

  • 隣に座っていた女性とご飯を食べ、お酒を飲み
    気がついたら…な状態。
    恋人の両親に会いにきた初日にこれ。
    もしや不倫か三角関係話? と思いきや
    きれいさっぱり違う方向へ。

    人が死んでも、TVの向こう側のような状態。
    なのに、ちょっとした事からそこに介入し
    刑事だけは出てくる。
    そして蚊帳の外で死んでいく人達…。

    もしかしてこれはミステリー? と気がついたのは
    3分の2も進んだ頃でした。
    しかし手がかりはそこらにちらちら落ちてましたし
    言われてみればそんな事を…といった感じ。

    動機もすごいですが、設定もすごいです。
    自分がこうなってしまったら…どうしましょう?
    さすがに31年も経たれると、今読んでいる本が
    結構完結してるかも知れません。

  • 割とありふれた宇宙人が地球人の身体を乗っ取るの派生バージョンみたいな感じですが面白かったです。宇宙人というか地球外生命体貧弱www
    この主人公にいい奥さんが見つかるといいなぁ。

  • ややSF要素(宇宙人の人体乗っ取り?)が入ったミステリ。ですが、SF部分は読みやすくあっさりしてて、苦手な人でもとっつきやすいです。
    トリックはないけれど、テーマはミッシングリンク。この動機にはなるほどです。そういえば伏線はあったなあ。そして事件解決後の繋がりもきちんとあってすっきりしました。それと、癌に対する見方が変わりますね(笑)。これを信じていいものなのかどうかは分かりませんけど。なんだか一理ある。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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