- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928261
作品紹介・あらすじ
夜ごとバーに集まるヤクドシトリオこと私立探偵の工藤とライターの山内、マスターの島。そして、美貌の大学院生桜川東子とバーのアルバイトに入った歌舞伎好きの阪東いるか。焼酎のつまみに語られるのは、往年の銀幕スターへの思慕と、巷を賑わす未解決事件。トリオの頓珍漢な推理を尻目に、いるかが事件と歌舞伎との類似点を指摘すると、すかさず東子が新解釈で名推理を披露!頼もしい二人の応酬にヤクドシトリオ、ますます立つ瀬なし。
感想・レビュー・書評
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毎週バーに集まる客とマスターの中年3人、ヤクドシトリオ。
昔のネタに盛り上がり、そう云えばと最近の不思議な事件が話題になり、女子大学院生、東子さんの名推理というシリーズ。
日本酒バーだったはずが、ワインになり、本作は焼酎バーに。話題も今回は銀幕のスターってチョッと古い。以前の作では中3トリオ辺りからのアイドル論が話題だったから、オジサン3人は50代半ばと思っていたのだが。
前は3人が互いにボケ、話が繋がっているような噛みあわないような面白さがあったが、本作はマスター一人で支離滅裂で頓珍漢さを発揮していて、やや空回り気味。
ショーモ無い会話が半分だし、ミステリは後半のみ。それも歌舞伎に絡めての推理だから、本格であるわけがない。むしろ、歌舞伎の台本に対する疑問、推理の方に重きがある。
でも、それなりに楽しんで読み終えた。まだ、続くかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お酒と歌舞伎、女優や俳優などの
豆知識がたくさん書いてあって
勉強になるし、
歌舞伎のお話に対する
東子さんの新たな解釈と
それを応用した推理が
凄く納得できて読んでて
なるほどな~と思った。 -
やっぱり東子さんは、魅力的です‼️
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鯨統一郎さんの作品は、謎解きはおもしろいんだけれど、キャラとか文章の書き方が、何となく好みではなくて。
推理がこじ付けがましいというより、キャラがわざとらしいのが気になって、何かダメです。
桜川東子さんのシリーズもそんな感じなんですが、実際に起きた未解決事件について、童話とかおとぎ話とかに重ね合せて話をしながら、東子さんがその童話とかの新解釈を披露し、さらには未解決事件のほうも真相を解き明かす、て設定は好きです。
というか、同じような設定の別作者さんの本を、最近読みましたけどね。流行りなのかな。
実際の事件と童話とかが、そんなに都合よく同じような展開するかよ、て突っ込んだら負けのヤツですかね。
それはともかく。
シリーズ4作目は、なぞらえるのは歌舞伎です。
歌舞伎はそんなに詳しくないけど、興味はあるから楽しく読めました。
ただ、各章の出だしが、古い映画やドラマ、当時の俳優さんたちの話題で盛り上がってるシーンなんだけど、あれ、本編と全然関係ないよね?
最初は読んでたけど、関係ないことに気付いて、途中から飛ばした。
あと、マスターのどうでもいい割り込みの台詞に、語り部が心の声で突っ込みを入れるのは、文字数稼ぎかな、て思っちゃう。
マスターも鬱陶しいけど、語り部の心の声もうるさい。
それにしても、山内さんの存在感、ちょっと薄くないですか?
私、シリーズ2, 3作目を読んでないんだけど、1作目と比べて、みんなキャラ変わったよね?
そんな中で山内さん、キャラが薄くなってる…。 -
歌舞伎作品をモチーフとした奇怪な殺人事件を描いた短編集。
視点はヤクドシトリオ(おっさん3人組)のひとり、探偵の工藤ちゃん。
ボケ担当の2人のツッコミ役(ほとんど心の内で突っ込んでることが多いですが…)でもあります。
探偵役は美人女子大生の東子(はるこ)さん。
彼女の名推理と、歌舞伎作品を一風変わった視点で見たその別解釈が見どころ。
歌舞伎オタのお姉さん、いるかちゃんの歌舞伎豆知識も見逃せません!!
あと、ヤクドシトリオが語る古い俳優さんたちの魅力とか。
(古すぎて、ピンとこないけど……)
歌舞伎入門てな感じで、歌舞伎への興味へも湧き、いい作品でした。
しかしソープ嬢とかストリッパーとか、風俗系の女性が多すぎる。
(元の歌舞伎作品で遊女にあたるキャラだから、しかたないんだけど)
「女殺油地獄」
和菓子のアンソロジーの「空の春告鳥」(坂木司)にも登場した作品。
油屋をめぐる愛憎劇、とは聞いていたけど、こんな話だったのか!と。
油屋=ガソリンスタンド、とはうまい。
「曽根崎心中」
曽根崎の森で心中するから曽根崎心中ね。
で、六本木で心中したら六本木心中、と。(アン・ルイス……)
「白浪五人男」
「知らざぁ言ってきかせやしょう」ってセリフ、この作品だったのか!!
このセリフと、スパイが女に変装して潜り込む、という話を、つい最近もどこか別の作品で聞いた気がするのですが、何の話だったかな。歌舞伎について語っているシーンだったのは間違いないんですが……。
「勧進帳」
牛若と弁慶の話だそうです。
勧進(かんじん)って、募金集めのことなのですね。
源義経が皆元、武蔵坊弁慶が武藤慶とは、今回もナイスネーミング。
「忠臣蔵」
忠臣蔵って、2004年頃にテレ朝でドラマ化したのは知ってるんですが、内容はほとんど知らなかったです。
のちに、赤穂浪士の話、吉良と内蔵助の話、実は幕府の関係で実名が禁じられていた、など表面的な知識だけは聞いていましたが……。
忠臣、内蔵助(由良之助)が亡き主君のために吉良へ復讐する話なんですね。
「娘道成寺」
山村美紗作品を扱ったゲームで、ある能楽師が殺される話のときに「道成寺」が出てきて、それで知った話。
そこで道成寺(能)を知り、安珍清姫(伝説)を知り、今回、歌舞伎では「娘道成寺」という作品になることを知りました。
歌舞伎版は、安珍が釣鐘の中で蛇(清姫)に焼き殺されたあとの話もあるのですね。
ってまたストリッパー…。
歌舞伎ってむずかしそう!と思いましたが、読み終わると、歌舞伎観てみたい!と思えるから不思議ですね。
6作品だけじゃなくて、もっと他の作品も見たい。続編とかないのかな。 -
推理と歌舞伎を楽しむライトな本
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マスターがうざい…
というかマスターいらない…
起きた事件を歌舞伎演目になぞらえて喧々諤々。
おっさん3人と若き娘子2人。
この本で面白いのは、おっさんの芸能語りでした。
事件はむしろわりとどうでも…
作者的に何かどんでん返しを期待していたんですが。 -
眠くなった
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起こった事件と歌舞伎の演目とをリンクさせて、歌舞伎の新解釈を提示しつつ事件も解決。
バーの常連客たちが語りあう形をとっているので、お酒の蘊蓄も多い。
話の寄り道も多い。
それを楽しいと思うかそうでないかで、この本の評価が分かれそう。
収録作品:笑う女殺油地獄 笑う曽根崎心中 笑う白浪五人男 笑う勧進帳 笑う忠臣蔵 笑う娘道成寺 -
(収録作品)笑う女殺油地獄/笑う曽根崎心中/笑う白浪五人男/笑う勧進帳/笑う忠臣蔵/笑う娘道成寺
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お決まりパターンのミステリを楽しみたいときにはよし。あとお酒好きにもオススメ。これは焼酎うんちくが楽しめる。
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歌舞伎の演目にかけて、バーの常連がミステリー話で盛り上がる。演目の解釈も斬新で、それと事件をシンクロさせているところがミソ。なかなか楽しめる。
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歌舞伎に興味がないせいなのかお話し自体が合わないのか挫折。
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5
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すいません、挫折しました。
工藤ちゃんという探偵物語な探偵は居ますが、なんというか、ミステリーではありません。 -
電車で読むとかには丁度良い短篇集ですな
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東子さんシリーズですが、食傷気味。
近くの本屋さんでは売っていなかったので、
どうしようかと迷っていたところ、
公立図書館にあるとは。鳥取、何気に偏ってないか?
買わなくて良かった・・・。 -
とある事件について、歌舞伎のストーリーと同じだ!と思わせておいて、それは違う!と一風変わった解釈と共に推理する連作短編集。
歌舞伎についてよりも昔の俳優についての論の方が力が入ってる気がする。芸能に疎い私は読み流すしかない。ストーリーには微塵も絡まず、ただの前座話の割に毎回出てきてちょっと鬱陶しかった。 -
懐かし話が冗長で、しかも面白くない。ミステリーとしても大して面白くない。東子さんのキャラは嫌いじゃないんだけど。