ビート

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 81
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344000346

感想・レビュー・書評

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  • ある銀行の不正をあばくためのガサ入れが失敗した。捜査情報が銀行に漏れたのだ。そこには柔道部の先輩後輩というしがらみを利用した悪意が。そして殺人事件へと発展する。殺人事件の捜査にあたる刑事は自分のグレた息子が事件に関わっていることに気づく。サスペンスではあるが、トリックはない。捜査にあたる刑事達の仕事とプライベートの心理とグレてはいるが悪になりきれない息子と父親との心の葛藤が精緻に描かれている。終盤は思わずウルウルしてしまいそうな展開が良い。これはお薦めの一冊。

  • 様々な人の苦しみと葛藤と、そして家族愛について描かれた作品。ページ数は多いのに、先が気になって止まることが出来ず結局1日で読了。勢いもあるので読んでいて気持ちいい。それにしても今野さんの描くキャラクターは、みんな人間味溢れていて本当にいいなぁ。読み手に幸福感を与えてくれるラストも好き。

  • 安心印の警察小説と評したい作家。地味な展開ながら結末は安堵感を毎回与えてくれる。STとか安曇シリーズに比べると華は無いが、定番の安堵作品としては秀作でしょう。

  • 体育会系の家族、父は刑事、大学柔道の期待の星の兄、そんな中で家族から浮いてしまった英次、罠にかかった家族。犯人探しと共に家族の絆の再生がテーマか。まあそこそこかな、犯人すぐに解らなかったし。短絡的な父親の考え方、姑息だなあと思う。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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