嫌われ松子の一生

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 221
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344002852

感想・レビュー・書評

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  • 最近読んだ中でも一番おもしろかったかも。
    舞台が福岡ってのも親近感があり、はまりました。
    DVDでも見たけど、こちらはまた別の意味ではまった。大好きな本の一つ。

  • 松子って、好きになった男の人にメッチャ情熱的な女の人、、、。
    それにしても松子の恋愛に対する情熱は凄い!
    けど、松子が付き合う男の人はロクデナシで不甲斐ない人が多い。

  • 晩年「嫌われ松子」ともよばれたその女の遺体は、平成13年7月10日、足立区日ノ出町のアパート、ひかり荘104号室で発見される。死因は内臓破裂による失血死。着衣にみだれはないものの、全身にはげしい暴行をうけた痕があった。女性の甥、川尻笙は、ある日ふと尋ねてきた父によって、殺された伯母の存在をしらされる。伯母の部屋の後始末をたのまれた笙は、恋人のすすめもあり、しぶしぶながらアパートへむかう。そこからいまは亡き伯母をめぐるかれの旅が、そして松子の冒険がはじまる。父母の愛を独占する病弱な妹に嫉妬しながらもすくすく育ってべつだんぐれもせず成人をむかえ、優秀な成績で学校を卒業して教職に就いていた川尻松子。しかし、生来のまぬけさゆえか、ある事件をきっかけに彼女の人生はすごい勢いで流転していく。皮肉なことに、その美貌や一途さや甲斐性が不運に拍車をかけた。それでもそのまま全速力で走り続けようとするやみくもなパワーに圧倒されて、上下巻の長編を数日で読みおえてしまう。とてもおもしろかったのだけれど、あまりにも人ごとじゃなくてぞっとしたりどんよりしたりぐったりしたり。無鉄砲で無軌道でよるべない松子の人生。結婚してこどもをもって尚いずれ道ばたで野たれ死にという未来図しかえがけない、これはわたしの物語だ。もちろんこんな波乱に飛んだ過去はない。過剰な感情移入も我ながら気色わるい。でもそうおもってしまったのだからしかたがない。

  • これも読むのしんどいよね~ でも嫌いじゃない。

  • 人に愛されたいという気持ちが強い松子。
    そう思うあまり、たくさんの過ちを犯してしまう。
    決して分からなくはないけど、あまりにも不運。

    松子の不運は読んでいる途中、辛く感じることも
    しばしば・・・

    でも、それでも松子のことが気になって
    一気に読んでしまいました。

  • 顔も知らなかった叔母が死んだ。そんな叔母・松子のアパートの後片付けをすることになった笙は,彼女の人生を少しずつ辿っていくことになる。なぜ松子は家族から存在さえ隠されていたか,なぜそんな死に方をしなければならなかったのか。彼女の転落の人生の果てには何があったのだろう。

  • かなり読みやすく、一気に読みました。

    川尻松子という女が殺され、その事件によって、
    松子という伯母がいると初めて知った主人公が、松子の人生を追う物

    細かいところまでは描かれてないけど、結構面白かった。かな。

    最後、主人公と読者の気持ちがリンクして、泣いた人もいるのかな?

  • なんだかねぇ、そのときには必死でこれがベストな選択と思ってるんだろうけどことごとく裏目に出ちゃって。
    でも嫌われ松子と言われるほどには嫌われてないし嫌えなかったなぁ。あきれたりバカだなぁとは思うけど。

  • 意外なことに感動の話でした。松子という女の人生に深く感じ入りました。映画「モンスター」もそうですが、一人の女の人生とは、こんなにも深く荒々しく尊いものかと思いました。

  • 上下巻にわかれた文庫本を読んだ

    途中目を背けたくなるほどに見事な転落人生

    たった一歩が悲惨な人生への第一歩の可能性は十分にある

    でも、明日香のように自分のやりたいことに向き合う機会になったかも

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著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化される。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテット』『代体』『人類滅亡小説』『存在しない時間の中で』など。

「2022年 『SIGNAL シグナル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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