嫌われ松子の一生

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344002852

感想・レビュー・書評

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  • 映画の印象で読んでいたけどちょっと感じが違って面白かった。
    松子は本当は幸せだったのだろうか?

  • 大学生の笙は、存在すら知らなかった伯母・松子が何者かに殺されたという話を父親から聞いた。さらに、松子の部屋の整理を父親に頼まれ、彼女の住んでいたアパートに向かう。松子が川を見ながら泣いていたという話を聞き、彼女の一生に興味を持ち調べ始める・・・というお話です。
    初の作家さんです。中谷美紀主演の映画の原作ということで、興味を持ちました。
    松子が自分について語る部分と、笙が松子の知人から話を聞く部分がほぼ交互に繰り返されながら、お話は続いていきます。文章は読みやすいし、松子の一生は波乱万丈。でもなんだか、どこか一歩入り込めませんでした。男の人に振り回される人生はいやだなぁ。人生って一歩間違えてしまうと、どんどん転がっていってしまうんだなぁと思いました。
    私は、このお話はどっちかといえば、暗いお話だと思うのですが、映画はどんな感じなんだろう??下妻物語っぽい感じなのかな?見ようかどうか、考え中です!

  • 舞台の前日に急いで予習。
    あらすじを知っていながらはらはらした。
    嫌われていたわけじゃない、でしょう。
    最期が残念だったけれども、あの状態じゃとも思う。

  • 珍しく先にDVD(映画)を観て、その後ずっと、図書館でご縁があるのを待っていた本。

    どうしても映画と比べてしまうことになるが、
    だいたい同じ筋立てなのに、ずいぶん印象が違うことにちょっとびっくり。
    映画のコミカルさ、重い展開も時に「なめてんのかオイ(笑)」みたいな、
    ギャグなのかミュージカルなのか、シュールな描写でさらりと笑わされるような部分はなく、
    ひたすら真っ向勝負の、正統派の小説でした。
    原作読んで映画を観た人のほうが、びっくりするんじゃなのかな、これは。
    怒る人もいるかも・・・。でも、映画おもしろかったですよぅ。

    そして原作も非常におもしろかった。空き時間を見つけて一気に読めた。
    内容は勿論同じだから悲惨なのだけども、
    松子は映画以上に何事に対しても真摯で、一生懸命で優秀で、
    次から次へぎっしりと密度濃い事件をどんどん乗り越えていく。
    いや、乗り越えていくっつか、転落していくんですけど、
    映画よりも近しく感情移入ができたかな。映画はとにかく笑わされちゃったから。

    松子を聖女と呼ぶ向きがあったことの理由も、原作を読んでよくわかった。
    自分はそうは思わないけど、そう感じる人もあるだろうということ、
    絶望し、疲弊しきった人の心の闇を照らすのは、許すことと愛することだという、
    言い古されたクサイ説教も、自然と胸に届いてくるような、
    きっちりと組み上げられた、説得力のある見事な小説でした。

    映画もおもしろかったけど、ニュアンスは微妙に違っても同じ絶対値で、
    小説もすばらしかったと思います。

  • 読んでいくうちに松子の不器用な生き方に共感し、最後の方は感情移入して、泣いてしまった。
    本を読んだ後に、映画を見てイメージの違いにちょっと驚いたけど、それはそれで面白かった。でも本の方はもっと真面目です。

  • 獄中でキリストに出会う感動の場面
    に思いがけず本の中で出会い、
    感動。

  • 自分がない。
    男の望む人生を望むようなタイプの女の子。

    だから他人の人生に流されて、
    波乱万丈な人生になって挙句
    みじめな死に方をしてしまう。

    馬鹿な子なんだけど、憎めないのは馬鹿だから?

    愛されキャラとして松子を描写している
    山田宗樹はさすが。
    そうでないと、イラつく話だもん。

  • 本はまだ読んだことないのですが、映画を見て泣きました。
    「壮絶」という言葉がぴったりな人生です…。
    さまざまな世界を体験して…逆に凄いと思いました。
    私には出来ない…かも。
    でも最後が悲しすぎます。
    ネタばらしをすると、最後は中学生に殺されてしまうのです。
    本当に泣けて、「松子は幸せな人生だったのかな?」と思ってしまいました。

    映画はまた見てみたいと思いますが、本もまた違って見えるかも知れないので、読んでみたいと思います。
    あ…思い出し泣きしそう。

  • おもろかったよー、なんか。

  • トラウマをもって生きていた女の一生の話であり、これまた映画化されていたが小説でよんだ。

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著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化される。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテット』『代体』『人類滅亡小説』『存在しない時間の中で』など。

「2022年 『SIGNAL シグナル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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