ララピポ

著者 :
  • 幻冬舎
3.27
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本棚登録 : 1381
感想 : 315
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344010512

感想・レビュー・書評

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  • 「家日和」「我が家の問題」がよい短編集だったので、同作家の別の短編集を図書館から借りて読んだ。途中、やたらシミがついて汚いページがあったなぁ。

    6話からなる短編集だが、登場人物がリンクしていて、次の短編では脇役だった人が主役になるという手法。第2話を読み始めたとき、すぐにそれに気づき、章が変わるたび次の主役は誰かなと推理を楽しんだ。正解率は5割くらいだったかな。

    6話の話はサークルを描いていて、丸くおさまる。(かな?)

    各短編とも必ずや秘密を含んでいる。それは些事だったり重大な問題だったり。伏線は物語中にある、かならずや。

    例えば、ネタバレですが、私は第1話の主人公が巨漢肥満体とは全然気づかなかった。マスコミのライターというだけで、こじゃれた都会風の青年を頭の中に描いていた。W稲田を出ているというエリート意識もしっかり持っているし。物語中、肥満女性から「あなたと私は似たもの同士」といったような言葉を吐かれるのだが、ぜんぜん気にせずスキップしていた。

    こんな感じの秘密はストーリーの中で必ず明かされる。

    凝った作りのトリッキーな短編集といったところで、面白く読めました。アダルトや下ネタに満ち満ちているので、苦手な人は苦手かも。

  • これはあたしにはナシだったなぁ。

  • “劇団ひとり”の『陰日向に咲く』を思いだした。

  • 性を売り物にする人々の破滅への系譜。各話つながりあり。下ネタ多くて引いた

  • うーん、しょーもない人たちの短編連作。ほとんどが下ネタ。一作目で出てきた脇の人が次の話の主人公、といった風に違う視点で話が見えるのは面白い。けれど本当にしょーもない人たちばかりなので、決して読後感はよくない。あまり面白かったよー、と人に勧められるものではないけれど、面白くなかったわけでもない。うーんうーん、かなり癖のある話です。

  • 成宮くんと森三中の村上さんの映画原作か~と思って読んだらやたらエロいだけ。。しかも救いがない。。

    映画見に行かなくて良かった。

  • 装丁も内容もえげつない。

  • 映画になったとかいう前情報無しに読み始めたので、壁に盗聴器を仕掛け隣の部屋のセックスを盗み聞きをしながらオナニーに耽る中年が1章の主人公と、いきなりぶっ飛んだ設定に驚いた。底辺に生きる人々のエロを面白おかしく表現した作品で、文章も軽め。気軽に読めた。だた「読んでよかった」っていうような読書感はなかった。

  • エロい話が多かった。
    主人公が違う短編がいくつか入っててそれが微妙に結びついている。視点が変わっても変なやつは変なやつ。けど本人はそこまで変だとは思っていない。人とはそれぞれその人なりのドラマを持っているんだと思った。

  • 楽しくあっという間に読んで忘れる本。

    下ネタ多しで人には進められない。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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