- Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344011588
感想・レビュー・書評
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『廃用身』で強烈な印象を残した久坂部氏の作品ということで 読んでみました。
医師で作家の氏の作品だけあって、今回も医療系。
この本を読むと医者の本音っていうのが分かる。
常々思っていた患者側の気持ちも。 そして、刑法39条。
医師の立場と刑事の立場と犯罪者の立場 色んな立場で語ってくれる。
飽きさせない作品なのだが 終わり方に納得いかない感有り。
それぞれで脳内完結しなければならない 終わり方が嫌いな私には
あの終り方はイマイチでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現実なのか物語なのかが分からなくなるくらい、今の社会であり得るんじゃないかと想わせる内容。読んでいて「実際にあったら、どんな判断を自分は下すのだろうか・・・」と考えさせられました。小説として読むにはスリルある一冊。
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キーパーソンがダヴィンチコードの犯人を思い出させます。
すごく面白かったけど、性描写があまりにくどくて…
執拗さを出すには必要だったのかもしれないけど、読みながら興奮しちゃう人もいるんじゃないかな。
男性作家ならではのものに感じました。
ヒロインが美人で軽率すぎるのもお約束というか・・・
ストーリーよりもそっちが気になりました。
男の人が読んだらどう思うんだろう??? -
2009/04/24読了
為頼先生の活躍譚をもっと読みたい。
白神とサトミの逃避行(?)スピンオフストーリーも趣が違って楽しそう。 -
おもしろい!!!!
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久坂部さんの本は初めて読んだ。さすが医師ということもあって、遺体の私見がかなりリアルに描写されているのが衝撃的だった。また、この作品では、通常の医療体制に問題提起しつつ、身体障害者や精神障害者にもスポットをあて、特に精神障害者への対応や、判断の難しさを伝えてくれた。
話の主軸となったのが、「刑法第三十九条」の壁で、これはよくニュースでもきかれる「心神喪失、心身耗弱」か否かによる対応の違いだ。この問題を吟味する意味もあってか、作品内ではいくつもの事件が起こり、経験者の意見が述べられたりもしていた。この刑法が用いられるものは、殺人や傷害などの重大事件が多い。私はそれらを見聞きする度に悲しみや怒りにも似た感情を持つが、同時に傍観している自分にうすらさむさも感じている。
また、殺人を犯す人とそうでない人の性格や行動、外見的特徴などに関する記述も興味深かった。主人公の医師は、外見的特徴だけで人の病状や癖を見抜く診断力を持っている。それにより事件に深入りしてしまうのだが、彼の見識のなかで犯因症という言葉が出てくる。これは彼がかつて刑務所の医務局にいたころ、観察によって得たもので、犯罪をおこなう者にある特徴をあげたものだ。ここの説明がなかなか面白かった。
正直、読後感は最後のオチが個人的にホラーっぽく感じたのもあってあまり良くはない。しかし、この作品を医療を用いた社会派ミステリーと捉えれば、それなりに納得できる。
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見るだけですぐに症状がわかる二人の天才医師、「痛み」の感覚をまったく持たない男、別れた妻を執拗に追い回すストーカー、殺人容疑のまま施設を脱走した十四歳少女、そして刑事たちに立ちはだかる刑法39条―。神戸市内の閑静な住宅地で、これ以上ありえないほど凄惨な一家四人残虐殺害事件が起こった。凶器のハンマー他、Sサイズの帽子、LLサイズの靴痕跡など多くの遺留品があるにもかかわらず、捜査本部は具体的な犯人像を絞り込むことができなかった。そして八カ月後、精神障害児童施設に収容されている十四歳の少女が、あの事件の犯人は自分だと告白した、が…。
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敵?のキャラクターがつまらなすぎて、途中で読むの断念。
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痛覚がないって怖い…
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インパクトのある表紙、読むとなるほど・・・でした。痛みがわからないっていうのは、とても怖い事なのだ・・・っと思いました。