ツギハギ姫と波乗り王子

著者 :
  • 幻冬舎
3.38
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本棚登録 : 123
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012790

感想・レビュー・書評

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  • 蜷川実花さんの表紙が美しい。
    愛し合っていながらすれ違うふたりが切ない…

  • 人間になりたいツギハギ姫。
    ツギハギ姫と一緒にいたい波乗り王子。

    人の依存や心の傷は本当に深くて切ない。

  • 一気に読み進んでドキドキして心臓がぎゅーってなったのに最後がツラすぎた…ハッピーエンドになってほしかった…

  • 本当の自分は誰にも見せない主人公とそんな主人公にグイグイ踏み込んでくるリク。
    夢見がちでオタク気質な絵描きとポジティブで夢を追いかけているサーファーのリクは価値観があまりにも合わないような気がして最初はつきあっているのが不自然に感じた。
    それでも日本にいる間はうまくいっていただけに海外に行ってからの二人のすれ違いが見ていてつらい。

    全体を通して二人とも性格が嫌いだし、文章中にでてくるアニメや漫画の固有名詞もあからさまな感じがして嫌だけれど(オタクぶっているけど薄っぺらいというか・・)、ハッピーエンドにならなかったことで逆に強く印象に残ったのが良かった。
    情だけでは長続きしない。

  • 切なく悲しい、そして もどかしい。
    誰もがみんな主人公 杏のような
    ツギハギ部分がきっとある。

    本当の自分をさらけ出して、
    それが認められなかったら
    心が深い傷を負ってしまう。

    杏やリクの感情にシンクロして、
    どこまでも深海の中をさ迷っている
    錯覚に陥る。

    現状から抜け出したいけど 怖い。
    愛されたいけど 傷つきたくない。

    そんな心の葛藤がもどかしい。

    物語は unhappy end。
    悲しみに満ちたツギハギ姫が
    心から笑顔になれるといいのに。

  • 読んでいると温度が伝わってくる話だった
    杏の持つ冷たさとリクの持つ温かさ
    孤独が放つ冷たさと海の持つ温かさ

    本当の自分を隠そうとする杏に対し
    それでもあきらめず愛情を注ぐリク
    そしてやがて杏も心を開いていくが…

    という骨組みだけ見ればわりとよくある展開

    それなら終わり方もありがちだけど
    ストレートにハッピーエンドにしてほしかった
    っていうのが正直なところかも

  • 子どものころ母親に捨てられた経験を持つ女の子のお話。

    主人公の心理の変化に興味が出てサクサク読み進みましたが、読後は結構モヤモヤ。

    しかしいろいろ考えさせられる1冊です。

  • 「好きになってしまった人はいつかあたしを嫌いになる。だから嫌い」。本当の自分でいられるのは、メイド喫茶でアルバイトをしている時と、アニメやゲームキャラに自分を重ね合わせてイラストを描いている時だけ。エッチの相手にも、生身の自分は見せない。杏は、自分の感情をツギハギだらけにして、その場しのぎの“仮の自分”を繋ぎ合わせた日々を送っていた。だが、ある嵐の夕方、サーフボードを抱えた青年・陸と出会った時、杏の感情に変化が訪れる。やがて二人は奇妙な同居生活をはじめるが……。居場所を探している全ての人に捧げるラブストーリー。

    男女の恋愛小説で、さくっと読めた。

  • 杏が個人的にすごくかわいいと思う。
    思い入れが強かった分、最後はハッピーエンドにして欲しかった!!

  • ツギハギ姫も
    波乗り王子も
    とっても子供でわからずやだ

    なかなか掴めない心情
    掴んだと思っても
    次の瞬間 するっとすり抜けてく


    ***

    あたしが好きじゃない人はあたしに優しい
    好きじゃない人はあたしを傷つけない
    ツギハギの正体を見抜かれない
    だから好き
    好きになってしまった人は
    いつかあたしを嫌いになる
    だから嫌い

    好き 好き 大嫌い
    もう二度と人を憎みたくない
    だから 誰も好きになったりはしない

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