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- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344013643
感想・レビュー・書評
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土壇場って、ここから来ていたんですね代々、「公儀御様御用(刀の鑑定士)」の職を生業としている山田浅右衛門。その中でも七代目である吉利を題材にした連作短編。同時に死罪人の斬首の職もしており、こちらがメインとなった話。各話の死罪人が罪人となってしまった経緯、そして、その無念、心残りを受け止め、西方浄土をひたすら念じ、首をうつ浅右衛門の慈愛が随所に感じられる。家業を継ぐ息子達の苦悩もアリ。すがって来た者を救えなかった無念を書いた「病魔」や、袂を分かった弟子の行く末を書いた「新人剣」もおもしろかった。首打ちや、その遺体を使った試し切りなど、過激な描写もあるので、血が苦手な人は要注意!
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