阪急電車

著者 :
  • 幻冬舎
4.11
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本棚登録 : 9221
感想 : 1692
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344014503

感想・レビュー・書評

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  • 心がほっとあったまる!
    有川浩さんのお話はステキな人が沢山出てきて、すごく元気が貰えます。
    電車で恋が始まるなんていいな。憧れちゃう。
    電車乗りながら読んだらさらに幸せ。
    私も自分の人生をしっかり生きます。

  • 大好きな有川浩さんの大好きな作品を、もう一度読み直しました。

    返り血を浴びながらも、討ち入りをやり切る翔子さんのお話は痛快すぎ。
    バカだけど誰よりも大切にしてくれる年上彼氏と悦子の話は甘々。
    品のないご婦人集団に売られた喧嘩を買う時江にも、加勢してしまうユキと征志にもスカッとさせてもらった。

    どの話も好きすぎて選べません。
    やっぱり最高でした。
    ああ、私も大切にしてくれる人を大切にする恋がしたいものです…。


    We don’t know what the passengers have their own stories.
    The train which carries many stories of passengers is running on limited rail.

  • このストーリー展開、好きです!
    たまたま居合わせたその場所が偶然とも必然とも言える。
    もっと若いうちに読みたかったなーと思わせてくれる、キュンキュン系の小説ですね。

    • yhyby940さん
      初めまして。「いいね」ありがとうございます。阪急電車は20年間お世話になりました。美しい沿線の景色、懐かしく思います。いろんな登場人物たちが...
      初めまして。「いいね」ありがとうございます。阪急電車は20年間お世話になりました。美しい沿線の景色、懐かしく思います。いろんな登場人物たちが、微妙に絡み合って素敵なストーリーが展開する。とても良い作品ですよねえ。映画も好きです。
      2022/04/29
  • 電車に乗ってるといろんな人がいて、その人たちの会話に耳を傾けることもあるかと思います。

    電車がきっかけの出会いがあり、行きずりの人からのアドバイスが、人生の後押しになることもあるかもしれません。

    阪急宝塚線の各駅でとまる短編小説ですが、登場人物たちは顔見知りでないにしろ、バトンをつないでいくような小説の運び方はさすがだと思いました。

    大阪人特有のオチのある会話も面白かったです。
    電車の中での出会い、ドラマもいい味が出ていて心が温かくなりました。

  • 阪急電車の中での出来事。
    乗ってる乗客1人1人にいろんな日常があって、いろんなストーリーがある。
    宝塚駅から西宮北口駅、その8駅という短いようなそうでもないような、その中にたまたま出会った人たち。

    凄く良かった。こういうのって他にもあるのかな。
    ありそうでないような・・・

  • 電車がひと駅進むごとに、小さな出逢いが幸せの種を蒔いていく素敵なおはなしです。

    有川さんらしい小気味よい会話も、
    「折り返し」をはさんで往路と復路の間に時間の経過があるという構成も、
    章が進むごとに路線図を電車がかわいらしく進んでいく扉絵も、
    とにかくぜんぶすばらしい!

    いつか阪急電車に乗って小林駅に降り立つ日のために、
    ハードカバーの他に、バックに忍ばせる文庫本も買ってしまいました。

    映画では、おしゃべりおばさん軍団に鉄槌を下すシーンで
    征志の「券売機でモラルは~」のセリフがなかったのが残念でした。
    あのセリフは、この作品での好きなセリフベスト3に入るほど
    お気に入りだったので。。。

    • まろんさん
      kaizenさん、コメントありがとうございます!

      一面的な見方だけではなく、逆を辿ってみたり。。。本当にそうですよね!
      折り返した同じ電車...
      kaizenさん、コメントありがとうございます!

      一面的な見方だけではなく、逆を辿ってみたり。。。本当にそうですよね!
      折り返した同じ電車の中で性急に答えを出すのではなく
      時間を置いて、登場人物に感情をクールダウンさせたり
      過去のあれこれを思い起こして整理させたり
      初々しいカップルの恋を静かに進展させたり、
      有川さんのキャラクターへの愛情とおおらかな視点が感じられて、感動しました♪
      2012/09/03
    • bluebird-ryuryuさん
      『阪急電車』は、まろんさんの一番のお気に入りの小説なのですね。

      私は今日、『阪急電車』を読み終えました。

      本屋で偶然手に取った、『阪急電...
      『阪急電車』は、まろんさんの一番のお気に入りの小説なのですね。

      私は今日、『阪急電車』を読み終えました。

      本屋で偶然手に取った、『阪急電車』の文庫本の背表紙のあらすじに惹かれて、読み始めたのです!(映画化されていたとは知らずに。)

      そういえば、昨日は、中高時代に通学で使っていた私鉄に、およそ7年ぶりに乗ったのですが、
      なんだか、すごくなつかしい気持ちに浸って、『阪急電車』のようなドラマが自分の身に起こらないか期待しちゃいました!笑
      2012/10/04
    • まろんさん
      bluebird-ryuryuさん☆

      そうなのです!この本は私のいちばんのお気に入りなのです♪

      そして、その本を背表紙のあらすじに惹かれ...
      bluebird-ryuryuさん☆

      そうなのです!この本は私のいちばんのお気に入りなのです♪

      そして、その本を背表紙のあらすじに惹かれて
      bluebird-ryuryuさんが手に取り、読んでくださったことが、とてもとてもうれしいです。

      そうそう、昔いつも乗っていた電車に乗ると、
      昔大好きだった音楽でふと記憶が甦るみたいに
      懐かしさがこみ上げますよね。
      私は高校まで函館に住んでいたので、
      1両だけのかわいい路面電車に乗るのが大好きでした。

      『阪急電車』についての感想は、bluebird-ryuryuさんの素敵なレビューのほうに(*'-')フフ♪
      2012/10/05
  • 非常に読みやすい本で2日で読んでしまいました。

    駅から駅へ 短編小説がつながっていきます。
    しかも 行きと 6ヶ月後の帰りの電車で話がつながっていきます。
    青春です。。
    それぞれの短編の「生き方」が描かれていて とても面白いのですが、話の構成がとても面白い。


    是非一度は読んでみていい本だと思いました

  • ──電車の中でのさりげない一言があなたの人生を変える。

    わずか十数分間の出会いは偶然か必然か。毎日淡々と続く電車内での日常。
    ふとしたことがきっかけで、今まで何の関わりもなかった乗客同士が会話を交わすことに。
    互いに相手のことを詳しく知っているわけではない。でも──。
    その何気ない言葉が、勇気をあたえ、新しい一歩を踏み出させてくれる。
    電車の中でのささやかな出会いによって織り成される世界、紡がれる言葉が生み出すハートウォーミングストーリー。
    是非、多くの方々に読んでもらいたいお薦めの作品。
    (もう、すでに多くの方が読まれているのでしょうが。未読の方は是非!!)

    有川浩作品二作目。私は遅すぎるほどでしたが、やはり間違いなかった。
    喜び、恥じらい、切なさ、悲しさ、悔しさ、そんなものがたくさん詰まった人々のエピソード。
    そのエピソードは、心通う大切な友人から届いた贈り物のように、ふと幸せな気持ちにしてくれる。

    阪急電車今津線。
    同じ電車に乗り合わせた人たちの様々な思いが、一駅ごとに交差し、絡まりあう。
    その展開が見事で、実にさらりと爽やかに話が続いていく。
    図書館で時々見かける、自分と同じ嗜好の本を読むかわいい女性。
    その女性と偶然同じ電車に乗り合わせ、しかも彼女が隣の席に座る。
    川に架かった鉄橋を渡るとき、突然彼女が後ろを振り向き、窓の外を見る。
    そこには“生”という字が石を積んで造形されていた。
    それをきっかけに、思いがけず彼女に話しかけられ、会話が弾む。
    ──そして彼女が降りる駅にさしかかったときの一言。
    「次会ったとき、一緒に呑みましょうよ」
    “え、次なんて言われても“ ”いったい何処で“ と戸惑う男性に彼女が続けて放った驚きの言葉。
    「中央図書館。よく来てるでしょう。だから、次に会ったとき」
    ──男は自分だけが彼女を意識していたのかと思っていたらそうではなかったのだ。
    もう、この台詞一発で「胸ぐらを摑まれた」じゃなかった、「首根っこを摑まれた」でもなかった、ハートを摑まれました。
    高橋源一郎風に評するなら「完璧!!」
    その他の次から次へと駅ごとに出てくるエピソードも、笑いあり、涙ありで読者の心を放さない。
    それでも、「そして、折り返し。」までの行きの電車だけで物語が完結していたら、ここまで心響くものにはならなかっただろう。
    「ああ、ほんわりした気持ちのよい小説だなあ」と感慨にふける程度の読後感だったと思う。
    この小説の懐の深さは、「そして、折り返し」から続く、その後の話の展開に尽きる。
    その後の彼、彼女、或いは様々な登場人物たちは、時が経ち、季節を越えてどうなったのか。
    その展開が、時を経た帰りの電車の中で深く描かれているところにこの小説の醍醐味がある。
    勇気を持って踏み出した一歩が、けして無駄ではなく、明るい未来に向かって駆け出すきっかけの一歩になったという内情が語られる。
    人生はこんな簡単にうまくいかないだろうけれど、それでも、後日談とも言うべき、その後のみんなの話は未来に希望を抱かせてくれる。

    各々のキャラクターの百人百様のそれぞれ異なった個性もなんと魅力的なことだろう。
    殊にベタ甘なおばあさんかとおもいきや、孫にしっかりと躾や規律を教える時江さんのキャラが粋だ。
    というよりも、全編の主人公のキャラがみんな最高なのだ。
    久々に心震える物語に出会った。
    文庫化されているので、是非購入し、手元に置いておきたい一冊だ。
    映画化もされているようだが、映画を観ても間違いなく感動してしまうだろうという確信がある。
    もう今からでもレンタル屋さんにDVDを借りに行きたい気分。
    うーん、ホントに借りに行きたい。雨さえ降ってなければなあ……。
    それほど素晴らしい作品でした。
    こんな話を創り出せる有川浩さんに脱帽。

    (追記)結局我慢できずに、レンタル屋さんに在庫を確認し、この雨にもかかわらず、今DVDを借りに行って帰ってきたところです(笑)
    旧作じゃなく準新作だったので100円ではなかったけど、これから観るのが楽しみ。

    • jardin de luneさん
      私、この本を読む前から(映画も見ておらず内容も知らないのに)絶対おもしろいとおもっていました。
      たまたま読む前に妹に先に貸したのですが、「絶...
      私、この本を読む前から(映画も見ておらず内容も知らないのに)絶対おもしろいとおもっていました。
      たまたま読む前に妹に先に貸したのですが、「絶対おもしろいよ、読んでないけど」って言ったら笑われました(笑)
      でも予想通り。大好きな本です。
      2012/06/17
    • まろんさん
      「コメント大歓迎」とのコメントをいただいて、浮かれてまた登場してしまいました!

      まっさらの「夜の国のクーパー」に、「シアター!」
      まで届く...
      「コメント大歓迎」とのコメントをいただいて、浮かれてまた登場してしまいました!

      まっさらの「夜の国のクーパー」に、「シアター!」
      まで届くとは!
      koshoujiさんのふだんの行いの良さを如実に表してますね(*'-')

      koshoujiさんが「阪急電車」に、胸ぐらじゃなくて、首根っこじゃなくて、
      ハートを掴まれてくださって、ほんとによかったです(笑)
      これから読まれるであろう、有川さん作品のレビューが読めると思うと、ワクワクドキドキです♪

      「夜の国のクーパー」と「シアター!」のレビューも、手ぐすねひいてお待ちしています(笑)
      2012/06/17
    • 店主さん
      花丸をいただきありがとうございます。
      私も遅ればせながら…ですが、良い作品との出会いに満足しました。
      そして、原作とのギャップが少し怖いです...
      花丸をいただきありがとうございます。
      私も遅ればせながら…ですが、良い作品との出会いに満足しました。
      そして、原作とのギャップが少し怖いですが、DVDも観てみたいです。
      2012/12/23
  • 鉄道に乗らなきゃ交わることのなかった見知らぬ人たちと、少しの間時間を共有することができるのは僕は結構好きで、この本のように交流が生まれて、互いの人生に影響を与えるのはとても魅力的だなと思った。

    最近はみんなスマホばっか見てるけど、車窓を眺めたり、支障が出ない程度の人間観察は悪くないじゃんって思った。

  • 有川浩さん初読
    子どもたちが読んでたのは知ってたので若い人向けのお話しを書かれるひとなのかなって思ってましたが全然そんなことはなかった
    そしてこれはもう企画の勝利でもあるよね
    阪急電車の往復を軸に交差するいくつもの出合いの絡まりが気持ちいい!
    面白かった!

著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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