- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344015142
感想・レビュー・書評
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いずれ受け入れなければならない老い。
おやこって…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家族が集まると、ある日の思い出を次々と語りあうがよくあります。
この作品も長男の死をバックボーンとし、命日に集まった家族のそんな様子がのんびり優しくつづられていました。
誰にでも必ず訪れる死ですが、後に残された家族の喪失感を埋めるのは難しいです。でも親を後に残すようなことだけにはなりたくない、当たり前なんでしょうが、そんなことを改めて考えさせられました。 -
110930onBS171是枝監督 :エリート公務員の自殺 with other books n DVDs
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人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない
本当にそうだと思う。
特に取り返しがつかないことに多い。
あの時こうしていれば‥‥‥‥と、
きっと誰もが思って誰もが胸を痛める。
でもきっとそれが人生というものなのだろう。
どんなにえらい人だって
どんなにすばらしい人だって
後悔しない人なんてきっといないだろう。
主人公と同世代の30〜40代の方に
読んでほしいなあと思う一冊です。 -
表紙がいいよね〜両親が生きているときのことと現在とがいりまじっていて「親孝行したいときに親はなし」っつー言葉を思いだす細かい気持ちの表現がリアルでさすが映像作家という感じ
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将来を期待していた長男を不慮の事故で亡くした両親。主人公は次男。家族を連れて帰省した夏の一日を軸に家族模様が語られる。家族ならではのわだかまりと悔い、遠慮のないやりとりとその裏にある想い。何だか切ない!
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どことなくぎこちない佇まいの父親
小さくなった背中
かつての威厳
心配性で優しい母親
意外と残酷な棘のある一言
亡くなった兄への思い
海で死んだ兄
兄の命日
兄の代わりにはなれない弟
失業中の生活
バツいち子持ちの妻
ちゃっかりしている姉
能天気な義兄
こしゃまくれた子どもたち
家族の物語
人生は、いつもちょっとだけ間に合わない
それは
大切に思う人がいるから
子を思う親の思い
老いた親を思う子の心
慈しむような愛情と
殺伐とした人の心が
深く感じられた -
読んでいると、情景がはっきり浮かんで
読みやすかったです。
「人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない」
印象に残る言葉でした。 -
同名の映画の小説版。個人的には映画よりこっちの方が面白かったです。表紙のイラストもなんかいいです。