半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか―お金は裏でこう動く

著者 :
  • 幻冬舎
2.64
  • (0)
  • (9)
  • (47)
  • (22)
  • (9)
本棚登録 : 254
感想 : 41
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016255

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書には、会社のPL/BSから税務分析を行い、健全性を定量化する方法について、やわらかく書かれている。面白いが内容は浅いので、この一冊を読んでPL/BSがわかった気になってはならない。

  • 会計を身近な話題で切るという意図は分かるが、あまり面白くなかった。単に会計の話の例を身近な話題にしただけでの内容だった。

  • タイトルに惹かれて大学の図書館から借りて読んでみた。

    ------------------------------------------------------

    ●ケーキの原価は15~50円。(60%)売れ残る分を見越して値段を決めている。日本企業では営業利益率3~5%。8%越えは優良企業。

    ●5000円の乳液の原価は87円。原価率1.7%。化粧品会社は研究開発費が売り上げに対して割合が低い。(トヨタ:3.6%、タケダ:20.1%、コーセー:2.3%、資生堂:4.9%)売り上げの4分の1を広告・宣伝費用に充てている。

    ●本は1日に平均200冊が発行されているが返品はその半分近く。

    ●漫喫は漫画はあくまで動機づけ。キャッシュポイントはコーヒーや軽食などの物販に依存している。居場所を売るビジネスへ。時間ベースで課金。長くいてもらって売り上げアップ。

    ●千葉ロッテは所得格差が大きい。阪神は2軍選手にも優しい。選手の10分の一が毎年入れ替わっている。2年目のジンクスとゲーム理論。囚人のジレンマ。

    ------------------------------------------------------

  • 表題の疑問をきっかけにして会計学に踏みこんでいく本
    ……かと思いきや、疑問を解決するだけで終わってしまう本。

    プロスポーツ選手やデパートの売り場などについても
    同じ調子で疑問提起と「解析」が加えられていくが、
    どうも数字に化かされているような気持ちが残る。

    表題の答えは「原価がかかっていないから」で、
    比較対象として車メーカーの原価率を持ってきている。
    だけど、大半の工程をロボットが担う車づくりと、
    (心配されるような店の場合)職人が朝から手作りするケーキとで、
    「原価」だけを比べて「だから儲かっている」と言われても
    やっぱり腑に落ちない。

    ***
    (登録して気づいたけど、この本1000円もするのか;)

  • ◎デパート側には、「販売員がメーカーから派遣されるので、売り場にかかる人件費が安くなる」「売れた分だけをデパートの仕入れにできるおかげで、在庫のリスクがない」

    デパートは「化粧品メーカーに売り場という場所を貸している」


    ◎モロゾフの決算書で表示されている材料費79億円というのは、製造過程の失敗分や廃棄されたケーキにかかった材料費も含まれた額。そういった材料の損失分も販売されるケーキの定価に加算されている。


    ◎ケーキ屋では、かなりの数のケーキが売れ残っては廃棄され、製造コストや販売コストがある程度かかっても利益が出るように値段がつけられている。


    ◎5000円の乳液の原価が87円、原価率1.7%や3000円の車道の原価が65円、原価率2.2%などは低い印象を受ける。
    売上高の1/4を、販促・広告などのマーケティングコストにかけている。

  • ・M&Aの成功要因:キャッシュになる技術力とマネジメントの明白な(そして解決しうる)問題をその会社に見出す。時間をカネで買う。
    ・百貨店は化粧品などの委託販売で在庫リスク回避
    ・出版社の実売は委託販売期間終了後まで立たない
    ・漫画喫茶は場所を売るビジネス(発想の転換)
    ・累進課税がプロ野球選手を苦しめている
    ・最後に何故か2年目のジンクスの話。

    ところどころ面白い部分もあるのだが、もう少し踏み込んだ分析が欲しいと思わせる本であった。

  • 公認会計士の著者が、財務諸表を読み解く方法を駆使して各業界のビジネスモデルの特徴を平易に解説している。
    本の中に焦点が見当たらず、通り過ぎるように読んでしまう。
    ビジネス書というよりは、雑学書のような内容。やや物足りない。

  • 会計をわかりやすく説明してもらえる本。どうやってその事項に気付くのか?などのイイ意味での引っかかりや技が無く、面白さや発見が少なく感じました。

  • 「さおだけ屋~」と同様に会計をとても分かりやすく解説。
    ケーキ屋をはじめ、ルイヴィトン、ネットカフェ、楽天、浦和レッズなどなど
    具体的な会社の生の数字が紹介されており、
    会計初心者でも頭に入りやすいだろう。


    【2009年7月積読】

  • 「半分売れ残るケーキ屋がなぜ儲かるのか」というタイトルだけれど、中身は様々な業種がどのような利益構造になっているのかなどを会計の視点から説明する内容。広く薄く基本的な内容を拾っていくもの。出版が古いので、現在も同じ話が当てはまるかは割り引いて考える必要がある。

全41件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

 公認会計士・税理士
柴山会計ラーニング株式会社代表・柴山政行公認会計士税理士事務所所長
1992年 公認会計士2次試験に合格し、大手監査法人に入所
1998年 柴山政行公認会計士事務所を開設
2004年 合資会社柴山会計ソリューションを設立
2007年 柴山ソリューションズ株式会社を設立
2012年 柴山会計ラーニング株式会社を設立
2018年 税理士向けの経営塾であるコーチ型コンサルタント養成塾を開講
2021年現在で、約100名の税理士が受講している。
公認会計士・税理士としての業務のほか、経営者や税理士向けにコンサルティング指導、メルマガ・インターネットを中心とした簿記・会計教材の製作、会計関連の講演やセミナーなど、多岐にわたって精力的に行っている。
【著書】
『Google 経済学』(フォレスト出版)
『いちばんわかりやすいはじめての簿記入門』(成美堂出版)
『日本一やさしい「決算書」の読み方』(プレジデント社)、他

「2022年 『税理士が経営参謀になる極意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴山政行の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×