うつくしい人

著者 :
  • 幻冬舎
3.38
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本棚登録 : 1509
感想 : 263
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016347

感想・レビュー・書評

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  • あなたは、何のために旅に出るのでしょうか?

    ずっと行きたい街だったからです、見たい絵がその街の美術館にあるからです、さらには評判のリゾートホテルがあるからです…と人が旅に出るきっかけは千差万別です。その一方で、具体的な目的があるわけではなく、旅に出ること自体を目的にする、そんな場合もあるように思います。『旅に出ることで何かが変わる』というそのきっかけ。それはリアルな毎日に行き詰まり、現実から逃避したい、『非日常』を感じたい、そして旅に出ることで何かが変わるかもしれない、何かを変えることができるかもしれない、という漠然とした希望を旅に見出す、そんな場合もあるのだと思います。しかし、『変えるべき「自分」もないのに、何が変わるというのか』という通り、旅に出たってそう簡単に物事が好転するとは限りません。世界遺産を見たから、有名画家の絵を見たからといって何かが変わると考えるのは幻想に過ぎません。『人間はひとりでは生きられない』という名言が示す通り、人間は他者とのコミュニケーションの中で生きていく生き物です。そうであるなら、人生の好転のきっかけは、やはり他者とのコミュニケーションの中にこそ待っているのかもしれません。

    そう、『人間はひとりでは生きられない』。そんな名言を最初に言った人も『きっと、きゅうきゅうに苦しいときに、思いがけないやり方で、「誰か」に助けてもらった』のだろうと語る西加奈子さん。この作品は、そんな西さんが、自身の心の苦しみを主人公・百合に重ね合わせて描く、人との出会いに光を見る物語です。

    『重い。羽田空港に着く頃には、腕が根元から痺れていた』というのは主人公の蒔田百合。『ひきずるように踏み出す足も力がなく、ぺたりと張り付いた影は、肩を落とす、みすぼらしい老人のよう』という百合は『チェックインカウンターに着く前にはもう』ふさぎこんでいたという状況。『重い。どうしてこんなに、重いのだろう。四泊の四国旅行、九月だ』とこれから旅に出る百合はこの旅立ちに繋がる『始まりは、会社だった』という過去を思い起こします。『蒔田さん』と『上司の女性に声をかけられた』百合。『これ、この前打ってくれた書類だけど。誤表記が多いの』と指摘されます。『簡単な漢字間違いならいいんだけど、ほら、数字の間違いとか、テナント名の間違いとか。会議で困ったから』と続ける上司に『あ、本当ですか。すみません』と『何の躊躇もなく』頭を下げる百合。『私が見落としていたのも悪いんだけど。元の手書き見てみたら、間違ってなかったから』とさらに続ける上司に『すみません』と『言いながら、心のどこかでは、社内の簡単な会議だからいいではないか、という気持ちがあった』百合。『彼女は私に苛立っていた』、『謝る気などないんでしょう』と『彼女が言った気がした』百合。『その通りだ。私は謝る気などなかった。ただ、謝る気のない女、心から謝罪する気などない女、というイメージを払拭したかった』という百合は、その後『出来上がった書類の束を、腰を軽くかがめながら手に取ったとき、動きが止ま』り、『こんなに重いものは、持ったことがない』、『重い』と感じます。『それを口に出すまでもなく、私は次の瞬間、もう泣いていた』というその時の百合。『私は他人の苛立ちに敏感である。ほとんど超能力と言っていいほどだ』という性格の百合は、その一件をきっかけに『オフィスで泣いたあの日から、狂乱の日々』を過ごし『会社は辞めた』という展開。そして自室に閉じこもる日々を送る百合。『両親には会社を辞めたことを知らせなかった』百合は、一方で『家には、そこから一歩も出ない姉がいる。十八のときから、ずっと』と姉のことを思い浮かべます。そのことを考えるのが『一番の恐怖』という百合。『私には、はっきりと姉と同じ血が流れている』と思い『姉と正反対の生き方をしてきた』という百合。『なんとか外に出なければ、という焦り』から『強烈な危機感でもって、旅行に行くことを思い立った』と、瀬戸内海の島へ、五日間の旅行に出発します。そして旅先で二人の男性に出会う百合。そのことをきっかけに縮んだ心がゆっくりと変化していく、そんな百合の心の変化が丁寧に描かれていきます。

    『「うつくしい人」を、改めて読み返してみて、「ずいぶん面倒な精神状態にあったのやなこの作者」と思いました。それ私』と語る西加奈子さん。そんな西さんがおっしゃる通り、この作品の特に前半部分、他人の目ばかりを気にして、ぐるぐると自分の中で問答し続ける主人公・百合の不安定な精神状態は、それを読む読者の精神まで引き摺り込んでしまいそうにヒリヒリとした感情に包まれたものでした。そんな西さんが成り代わったかのような百合の不安定な精神状態は、様々な場面で様々な表現を用いて読者にある意味分かりやすく伝わってきます。中でも秀逸だと感じたのは、旅に出る百合が乗る飛行機の動きに絡めたものでした。『離陸の瞬間が好きだ』という百合はその瞬間を『自分の内臓を残して、体だけがぐう、と浮くあの感覚』と読者にもイメージできる形で例示します。そして、その瞬間の感覚を『置いてきたものは内臓だけではなく、「知りたくない自分」だったり、「過去の汚名」だったりするのかもしれないと、ほんの一瞬思うことが出来る』と離陸によってその場に置いてこれるものを挙げます。それ故に『飛び立つという行為が、何かの始まりを予感させてくれる』と、離陸を前向きな気持ちの象徴として考える百合。飛行機自体が嫌いという方には同意できない感覚かもしれませんが、私も特に海外などに旅行に出る時に、ある種の吹っ切れ感を感じることがあります。しかし、飛行機は飛び上がれば必ず、地上に戻る時が来ます。今度はその感覚を『着陸は不吉だ』と感じる百合。『飛行機の車輪が地面に着く瞬間の、揺れ。あれほど強烈に現実に引き戻される瞬間はない』とその引き戻され感を強調します。それは『残してきたはずの自分やその過ちと、「忘れてないぞ」とまた、地上で再開してしまったような気分』と離陸と正反対に表現していきます。そして、さらに上手いと感じたのが『滑走路をのろのろと動いていく飛行機のゴト、ゴト、という車輪の音が、何も変わっていない、この状況は何も変わっていないのだと、繰り返し私たちに言い聞かせる』という部分。離陸の時は吹っ切れに対する期待値がどんどん上がっていく地上走行も、着陸後は全く正反対の感情に包まれるというこの表現。『強烈な危機感でもって、旅行に行くことを思い立った』百合ですが、単に旅に出るだけでは、なかなか吹っ切れないその感情を上手く表していると思いました。またそうであるからこそ、この後に描かれる現地での二人の男性との出会いがより大きな意味を持ってくるのだとも思います。

    『今までの旅行では、楽しむどころか、「楽しまなければ」というプレッシャーから心がきゅうきゅうとして、ともすれば一刻も早く帰りたい、などと思うのが常だった』という百合。その原因を『同行者がいたからだった』と今回の一人旅の全く異なる感覚の原因を考えます。そして、『この冒険的な気持ち、うきうきと浮かれた感じは、滅多にないことだから、少しでも長続きさせたかった』という百合。その一方で『私はひとりだ。ひとりだひとりだ、ひとりだ。それが心地よかったはずなのに、今は哀しくて、寂しくて、仕方がない。なのに、誰とも会いたくない。怖い』と、やはり不安な気持ちが顔を出す百合は偶然にも二人の男性と出会うことになります。あらすじにもある通り、それは『ノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス』という全く異なる個性を持った二人。『美しいし、お金を持っているのは持っているらしいのだが、彼には男としての魅力が、全くない』というマティアス。『論外だ。うだつのあがらない四十すぎのバーテンダー』という坂崎。しかし、そんな二人との出会いこそが今の百合にとって、今の百合の心をほぐしていくきっかけとなっていきます。私たちは、何のために旅に出るのでしょうか?世界遺産を訪れるため、美術館で絵を見るため、そしてリゾートでゆったりした時間を過ごすため、とその目的は様々だと思います。中には、人に会うことを目的とする場合もあると思いますが、それは予定された人を特定したものだと思います。漠然と現地の見ず知らずの人に会ってみたいという目的で旅をすることは普通にはないと思います。しかし一方で、そんな旅先で思わぬ出会いを経験することがあります。たまたま訪れたお店で、たまたまあることがきっかけで会話をすることになった現地の見ず知らずの人々。そんな経験は、その出会いが予定していなかったものであることから、逆に自身の感情に与える影響というものも大きくなるのだと思います。そこに何らかのきっかけが生まれる余地も出てきます。その感情を西さんはこんな風に表現していきます。『昨日だってあった。一昨日だって、その前だって、ずっとずっと、変わらずそこにあった海だ』と一見変わらないものの象徴として”海”を挙げる西さん。『なのに、今日のこの美しさは、尋常ではない気がした』と同じ”海”が違うものに見えてくる感覚を表現します。そして『海も変わるのだ。こんな立派な海が。では、私が変わることくらい、環境によって自分を見失ってしまうことくらい、起こりうることなのではないか』というその表現。”人間の世界では一番大きく、また深いもの”の例えとしてよく登場する”海”。ぐるぐると狭い世界で鬱屈とした精神状態にあった百合が、二人の男性との出会いでこのように大きく広い”海”をその感覚の表現に用いることができるまでに変化した、そのほぐされていく感情の変化がとても上手く描かれていると思いました。

    『百合が、マティアスと坂崎に会えて、よかった
    。ふたりに会って、少しずつ、少しずつ、百合が回復してゆく様子は、数年経った作者の私を、健やかにしてくれました』と語る西さん。そんな西さんが自らの心情を吐露するかのように描いた主人公の百合。『私の行動の基本は、全て恐怖から来ている』と思い、ギリギリの気持ちの中で生きてきた百合。それは、身近に接してきた姉と対峙する自身の心の整理をする日々でもありました。『美しい、とは、なんなのだろう。姉の「美しさ」は、何なのだろう』と考えてきた百合が旅先での出会いをきっかけにその答えを見つける物語。思いがけない人と人との出会いの中に、その先に進むためのきっかけを見つける物語。それは、『満タンになっている』と感じる百合自身を見つめ直す物語でもありました。

    百合の張り詰めた心の叫びが、読者の感情を激しく揺さぶっていくこの作品。その叫びは、作者である西加奈子さんの心の叫びそのものだったのかもしれない、そんな風に感じた作品でした。

  • 西加奈子さんの小説、読んでいるとヒリヒリしたり、息苦しくなるようなしんどさを感じることがあります。
    本書の前半も正にそんな感じでした。
    他人の目に縛られて、その上自分でも自分を縛って身動きが取れなくなっている主人公の女性。
    そんな彼女に数年前の自分の姿が重なり、読みながらしかめっ面になってしまうこともたびたびでした。

    主人公が瀬戸内海の離島のリゾートホテルで出会った、冴えない中年バーテンダーとドイツ人の青年。
    彼らとの、ゆるくて少し変で、時にはきょとんとしてしまうような交流が、だんだんと主人公を縛るものを緩めていく様子が心地よかったです。

    あれこれ吸収したり、身につけるだけでは、人はパンクしてしまう。
    何かを捨てたり、忘れたりすることも大切なこと。
    読み終えたときには少し気持ちが軽くなって、自分も何かをこの本の中に置いてこれたのかな…と思うのでした。

  • 他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。発作的に旅立った離島のホテルで出会ったのはノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス。ある夜、三人はホテルの図書室で写真を探すことに。片っ端から本をめくるうち、百合は自分の縮んだ心がゆっくりとほどけていくのを感じていた―。
    「BOOKデータベース」より

    この本に出会えてよかった.
    人の目、常識、流行…他人が作り出すものに価値を置き、自分がどうしたいのか、どうありたいのかを見失った主人公.でも、そういったものに疑問を抱くことができる人は、うつくしい人なのだろうと思う.
    人の目とか常識といった自分以外の目からは逃れることはできないが、それを受け止める心の感じ方は人それぞれ.この感じ方はきっと、子どものころから変わらないものではなくて、人とかかわっていく中で変化していくもの.
    閉じてはいけないな、と思った.
    何かを置いていくことができる空間、何かを置いていってもいいよと受け止めてくれる人がいるということは、うれしいことだな.
    人と人が出会ってゆるりと化学反応が起こる、人と場所が出会って、また、ゆるりと化学反応が起こる.
    でも、化学反応が起こるのは、自分の心と向き合った人だけなんじゃないかな.時に閉じこもりながらも、これでいいのかとあきらめないでいる人に起こる反応なのだろうと思う.

    • だいさん
      レビューいくつか読みました
      面白かった
      その中でもこのレビューが1番いい
      人との関わりで変化していく人生は
      まさにその通りだと思う
      レビューいくつか読みました
      面白かった
      その中でもこのレビューが1番いい
      人との関わりで変化していく人生は
      まさにその通りだと思う
      2017/01/09
    • AARさん
      だい さん
      レビューが面白いと言っていただけると嬉しいです.人と人が出会って起こる化学反応は予想ができないこともあり、人生を豊かにしてくれ...
      だい さん
      レビューが面白いと言っていただけると嬉しいです.人と人が出会って起こる化学反応は予想ができないこともあり、人生を豊かにしてくれるものじゃないかなとこの本を読んで思いました.
      2017/01/10
  • 『うつくしい人』読了。
    久しぶり?に、西加奈子の本を読みました。だいぶ前に違う作品を読んだ時もしんどくて重い内容でそこでだいぶ挫けてしまい西加奈子の作品を敬遠するようになってしまったんだけど、今回も相変わらずの重量でした。けど、なんとなく晴々とした読後感でした。
    他人からみられる自分をあまりにも気にしすぎて疲れた女性が主人公なんだけど、分かるようで分からない…なぜ人を蔑んだりするんだろうと思いながらも、読んでいるうちに無意識に私も同じことをやっていたじゃないかと思い出す。それくらい心理描写が的を射ていて目眩が起きそうになったわ。
    訪れた島で出会った人たちとの交流で凝り固まった考えや価値観がほぐれていく過程がよかった。
    なんとなくだけど、島には不思議な力が潜んでいそうな気がする。魂とか宿ってそう。
    たった5日で人生を変えることは難しいと思うが、その出会いをきっかけに誰かのうつくしい人になっていくんだろうな。

    2021.5.5(1回目)

  • 再読。評価をひとつあげた。

    前に読んだときは何も心に残らなかった。出会うべき時でないのにページを繰ってしまったのだろう。

    今夜は違った。蒔田の心が解かれていくさまが、手に取るようにわかる。なぜそうなっていくのかまで。

    人は自己による自己把握と、他者による把握を合わせて初めて社会的自己を把握するという。そのどちらかが欠けていても、「社会的」にはダメなのだそうだ。

    そんなものの見方が、たくさんの人の心を壊してきたのだと、今の私は知っている。だから、今夜は西加奈子がちゃんと心に届く。

    蒔田が坂崎やマティアスと出会えたのは、本当に幸せだ。そこにただある。ただ生きている。そのことを認めるとか認めないとか、そんな人の思惑とは関わりなく。自分らしく生きる、などという薄っぺらい観念では坂崎やマティアスという人たちを語れはしない。望むからでも望まないのでもなく、坂崎は大学教授でなくなり、カウンターの向こうで氷を毎日砕き、6時間働けば、本の墓場で墓守になる。そうしたいのでも、そうしたくないのでも、そうしなくてはならないのでもない。
    ただ坂崎という人は、そうしてそこにいる。マティアスも同じこと。

    だから蒔田も気づく。どんな自分であろうと、そこに自分はいる。誰かに認められる必要などない。誰も認めようとしなくても、確かに自分はそこにいる。そう思える自分に、彼女はなれたのだと思う。そうして、自分が認めようとしなくても、本当は姉に抱きしめてほしかったのだということをちゃんとわかり始めている。

    何かに認められたくて、何かから逃げたくなって。その繰り返しの中で心を壊したことのある自分になったことで、私はこの小説に共感できるようになったのだろう。

    昔から変わらず持ち続けている価値観…もはや信仰とも言うべき言葉でレビューを締めくくる。

    人は人の力で変わったりはしない。
    でも、自分が変わるとき、
    その変化のきっかけは
    必ず人との出会いである。

    それは心地よい人ばかりではなく、
    恋人でも友人でもなく、
    通りすがりですらないかもしれない。

    でも人は会うべくして
    会うべき時に会うべき人に出会い、
    自ら変質する。

    その変質を、成長と呼ぶこともなくはない。

  • 「吸収するだけじゃなくて、置いていくことも必要なのかもしれない」そうじゃないと満タンになってしまうから。「楽しい楽しい。楽しい。」って笑い出したくなるようなこと最近あったかな。

  • 西加奈子さん、作風ずいぶん変わったなぁと思ったけど、これはまた違う西さんの感性なんだろう。

    姉に対する憎悪だとか嫉妬だとか恐れがしんしん伝わる。ことばのえらびかたがうまい、綺麗。

    モデルになった島にいきたい。ホテルにいきたいけどこれはどこの島?
    美しいんだろうな

    ――私は誰かの美しい人だ。私が誰かを、美しいと思っている限り。

    あたしも誰かの美しいなんだ。

  • 人はしんどくも美しいということを感じた。

    誰かを美しいと思う限り、私は美しい。

  • 人は完璧であろうと努力するけれど、
    不完全でいいんだ。
    人の目ばかり気にしてたけど、 本当は人は思ってるほど
    意地悪でもなく 物事はそう難しいものではない。
    いいことを吸収したり身に付けたりをよしとされがちだけど 、捨てたり忘れたりすることはもっと大切なんだってことを教えてくれたとてもよき。

  • 「めっちゃしんどい」から少しずつ回復する物語。同じようにめっちゃしんどい人は、美しい人でもあったわけだね。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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