心の野球: 超効率的努力のススメ

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018242

作品紹介・あらすじ

がむしゃらな努力は無駄だ。一心不乱に根性だけで練習に没頭したことは一度もなかった。やるべきことを精査し効率性を重視しながら、練習を積み重ねていた-。日々、闘う全ての男たちに捧ぐ、努力の天才が辿りついた「成長の法則」。そして、はじめて言及する盟友・清原和博との関係と、引退の真相。小さな大エースの全思考全感覚を凝縮。

感想・レビュー・書評

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  • 野球に興味はないけれど、タイトル名を見て思わず購入。
    とても真面目な方だったと知り、書かれていた事を心のメモった。何事にも、謙虚さ、心が大事だと、とても勉強になった。

  • 甲子園の季節だし、先週の出張の際、移動中にこちらを読んだ。
    一番好きな野球選手は野茂英雄。
    次は誰かなと考えると彼が浮かぶ。好き嫌いが分かれると思うけど、彼の野球に対する姿勢が好きです。
    私は実際に野球をしたことがないから、書いていることに対してそうだよねと力強く頷けないのがもどかしい。でも、努力の方向性に日々検討を重ねる様や信念を貫き通す様は納得できる。
    高校時代、ティーバッティングで投げる時にあまりに下手くそで、壁に向かって投げる練習をしていたけど全く上達しなかった。恐らく努力の仕方を間違えていた。部員に教えてもらうべきだった。

  • 桑田選手が恵まれたとしたらそこはやはりコツコツと工夫し続ける努力という才能かなと思ったり。元々気も強いんだろうけど、それをコントロールして夢の実現に使ったからこそあれだけの投手だったのかなと思う。学ぶ姿勢、やり抜いて形にする姿勢は素晴らしいと思いました。

  • 桑田による自己肯定本。
    やっぱり、何か好きになれない。

  • ソフトボール、野球を計12年間打ち込ませていただいた僕にとって、同じ時間を過ごしていて偉大なことを達成した桑田選手の志や心構えに触れられ感動する。
    自分の人生のペースがあるという言葉に救われた。
    気付きを大切にしていきたい。

  • 期待していなかったが、思ったより良かった。中学生以下に読ませたい本。野球だけでなく、すべてのスポーツ、仕事に共通する。あまりに真面目すぎるところが欠点かもしれない。

  •  1位指名後自宅に来たスカウトの人が開けた風呂敷包みには18番のユニフォーム。それから巨人の18番を
    21年間守った。ピッチャーフライをダイブして痛めた肘の手術後は考え方を変え、技術・結果から、
    心の野球(スポーツマンシップ、野球道に則った野球)を目指すようになった。
     心の部分で、スポーツマンとして、男として、人間として、仲間と信頼し合い、野球に関わりたい。

  • 仕事や人生における「努力」と「スポーツマンシップ」について書かれています。
    桑田はあまり好きではなかったのですが、この本を読んで印象が変わりました。人間として素晴らしいと思いました。
    内容は
    「周囲への感謝」「一瞬一瞬を大切に」「原因があって結果がある」「コツコツ努力することが大事」等、他の自己啓発本でよく言われる事ばかりですが、著者の特異な経験をもとに語っているので説得力があります。清原との友情も書かれています。涙を誘うエピソードもあり、読み応えがありました。

    特に気になったポイント
    「努力は量ではなく質である。」
    「"表の努力"と"裏の努力"を両立できてこそ努力は報われる」

  • 2010年11月26日のhttp://mindia.jp/book/naokis/entry/4965ロジカルチームワークシンポジウムで購入。

    2010年、泣けた本が2冊ある。1冊は「https://booklog.jp/users/nsugiura/archives/1/4772704809すごい弁当力!」、そしてもう1冊は本書である。

    本書は、元巨人投手・桑田真澄氏の自伝である。桑田氏の講演を聴く機会があり、その際に購入した。

    中日ファンでありアンチ巨人の私にとっては、桑田氏は敵側のエースであった。晩年、彼はメジャーリーグに挑戦するが、周囲からは無謀だと否定されてしまう。しかし、それでも諦めなかったところに、彼の意志の強さ、自分の気持ちに正直であろうとする人間としての真摯さを感じていた。

    そして、その印象は確信に変わった。

    講演を聞き、本書を読んだ結果、桑田氏の誠実な人柄、大変な努力家であることがよく分かった。マスコミからの幾多のバッシング、利き腕の怪我・手術による2年間のブランク。これらの困難に彼は挫折しなかった。

    彼は、自分は実力もなく、運が良かったと言う。運が良かったのは、本書のテーマでもある、「努力」とくに「裏の努力」を欠かさなかったからだと言う。野球人なので、当然、野球のための練習・トレーニングを行う。これを「表の努力」だとすれば、それ以前に人間としてすべきことが「裏の努力」と言える。PL学園時代も、巨人入団後も、彼は人知れずトイレ掃除を毎日続けたとのことである。

    トイレ掃除をしたからと言って、野球がうまくなるわけではない。しかし彼は毎日続けた。彼は神様がどこかで見てくれたから実力のない自分に運をくれたと言う。しかし、それは違う。

    この裏の努力こそが、怪我・マスコミによる中傷などの困難をも乗り越える精神力を鍛えたのではないだろうか?

    実力がありながら挫折していった人は多い。精進が足りなければ困難に直面した時に乗り越えられない。培うべきは、努力・継続による精神力の養生にある、と本書は教えてくれたような気がする。彼の努力してきた人生に素直に敬意を表したい。

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