- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344018471
感想・レビュー・書評
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科学捜査は難しいし、警察はあんまり信用できないなというのが一番の感想です。ハラハラしながら読みましたが、神楽さんはたぶん大丈夫、という安心感があるから読み終えられると思います。
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DNAが暗号化・DB化され、DNA捜査システムが稼動を始めた。ところが開発者の藁科兄弟が殺害された。
関係者の一人神楽の二重人格のリュウが疑われ、神楽は逃走しながら真相の追求を始めた。
高級官僚やその親族がDNA捜査システムに該当しないような特殊データ(プラチナデータ)を紛れ込ませたが、
それを見つけ出すためのプログラム「モーグル」を開発していたために藁科兄弟は殺害された。
犯人は神楽の主治医の水上であった。 -
図書館で借りて読了。非常に優れたアルゴリズムによってDNAを解析することができれば、現場に残された遺留物のDNAから犯人の容貌や性格を特定できるのではないか、というアイデアに基づいた作品。アイデア自体は面白いのだが、ちょっと書き飛ばした感じ。登場人物のリアリティや謎解きの要素が欠けていた。
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DNAプロファイリングをテーマとした近未来のお話。
遺伝子情報から迅速な犯人の絞り込みを行えるようになってきた犯罪捜査。
しかし、狂気的連続殺人事件を発端に、遺伝子情報に当てはまらないケースの犯人が現れ、遺伝子操作に隠された裏の陰謀が・・・
自分にはもう一つリアリティが実感できませんでしたが、一気読みでした。 -
なかなか面白かった
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オチが読めるが深く考えずに楽しめばいい。またドラマ化されんのかな?
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国民のDNAをデータベース化して犯罪捜査に利用し、
犯人を特定できる画期的なシステムが開発され実用化される。
そのプログラムの開発者が殺害される。
なんだか最近の東野さんの作品は、申し訳ないけど深みのある面白さは感じず、
なんだか軽さを感じる。
昔の『白夜行』や『手紙』のような重厚な作品が読みたい。 -
東野圭吾にしては珍しい、しかし時折手がけるSF的な作品。この手の分野は設定の説明に誌面を割かざるを得ないし、設定次第でどうにでもなるせいか、他の作品に比べると軽めの印象になるのは否めない。そうは言え、巧みに伏線を張り結末に収斂させる構成力、ページを捲る手を早めるようなストーリーテリングは流石。個人的には加賀恭一郎やガリレオの方が好きだが、少々変わった切り口でも安心して手に取れる作家ではある。