ねえ、委員長

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344021495

感想・レビュー・書評

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  • 3つの短編集。どの物語も、高校生のあわい恋愛もの。

    学校ではちょっと浮いてしまうけど、走りが速かったり、歌が上手だったり、物語を書く才能があったり、
    ・・・それをまたマイペースの異性が認めてくれて、
    ・・・でも不器用だったりして、お互いの思いは恋愛という付き合いにまでは発展しない。
    でも、それがいい。
    そんな1冊でした。

  • 読まずに返却。
    すいません。

  • ミリオンセラーになって映画化もさらた「いま、会いにゆきます」や、「そのときは彼によろしく」などで有名な市川拓司さんの作品集。図書館の返却棚の一番前に置いてあったので、ついつい手にとって読み始めたらついつい3編とも読んじゃいました。

    短編集というよりも短編、長短編、中編といった作品集。どの作品も学生時代の「初恋」をテーマにしたウチにとってはこそばゆい感じのする作品になっています。

    最初の短編「Your song」は、クラスの異物の特異な才能に気づいた陸上部のわたし。
    からかいの対象になっている彼に、マラソン大会で10位に入ればとびっきりの美女からのキスがプレゼントされるというあまりにも「旨い話」が持ち込まれる。わたしは「旨い話」に乗った上で彼に協力するが……

    「泥棒の娘」は歌が巧く、コルネット(小型のラッパ)を得意にするも誰もから嫌われている女の子を好きになった男の子の話。どうしても彼女を救いたく、でも行動に移せず彼女の机にメモを入れる。
    「ねえ、きみはひとりじゃない」

    最後の中編、表題作の「ねえ、委員長」は、学校で誰にでも信頼されている委員長が、皮肉屋で学校一の問題児と本を通じて心を通わせていく物語。
    彼には複雑な家庭の事情があって、委員長にももちろん抱える事情があって……

    三編とも、「いやいやいやいや……こんな情景ないでしょ」とツッコミを入れたくなるような学生時代の「自分だけの特別な恋愛模様」を描いています。
    もちろん、ウチもこんな恋愛を経験したことはないですが……、それでもこういう物語を読むとついついなんとなく甘酸っぱい思いが沸いてきます。

    個人的に「いいな」と思ったのは表題作の「ねえ、委員長」で、彼が委員長を呼びかける言葉。一度も「ねえ、委員長」とは言ってないんですよね。読み返していないけど、多分。「なあ」とかは言っているんですけどね。
    それでも、この小説のタイトルは「ねえ、委員長」がぴったり合っている気がするのが不思議。

  • 表題作といくかの短編 表題作が特によかった 今回も純粋すぎるが故に生きづらく、そして幸せな物語 市川拓司には珍しく?ラストはしっかりハッピーエンドで嬉しい 自分の限界と能力を知り、懸命に生きてるよ

  • こんな丁寧な人との関わり方をできたらどんなに素晴らしい青春になるだろう。私はどうだったっけなぁ。

  • 3編の短編集
    どれも、独特な境遇で私のみじかにないものばかりだったから、面白かった。
    ベースはやはり恋愛ものが好きだ。
    とくに、この作品はヤバイな

  • ずっと心にゆったりと物語が残ってます。
    市川さんが描く主人公が大好きです。

  • 本当に綺麗な物語を書く人だなぁ。
    1話目、『Your Song』でウルッときてしまった。甘酸っぱくて。

  • 最後らへんは、ニヤニヤしっぱなし

    恋愛っていいなって思った。

  • 青春時代の恋愛でこんな恋愛がしたいと思う作品

    胸がきゅんとくる一冊

    学生のあるあるが漲る

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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