さりげなく思いやりが伝わる大和言葉 常識として知っておきたい美しい日本語

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著者 : 上野誠
  • 幻冬舎 (2015年6月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027800

さりげなく思いやりが伝わる大和言葉 常識として知っておきたい美しい日本語の感想・レビュー・書評

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  • 日本語ってやわらかい。スマートにつかいこなせたら美しいと思う。

  • 外資系に勤めている関係上、オフィス内でのメールのやりとりは英語が多くなり、日本語を書くことが少なくなっています。それと並行して、昔は気にかけていなかった「大和言葉」が気になるようになってきました。これも加齢のせいなのでしょうか。

    それは兎も角、この本には、日本人として、常識として知っておきたい美しい日本語が紹介されています。同じように伝えるにしても、日本古来から多くの人に使われてきた、大和言葉には「温かみ」があるように思います。

    ここに出てくる言葉は全部、さりげなく自然に使えるようになりたいですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・喜びも「一入(ひとしお)」大きいことだろう。回数を表す接尾語で、染め物を染め汁に浸す回数をいう(p16)

    ・優秀賞をもらえたのは、あなたのお陰です。そこで本日は、その労を「ねぎらう」ために、一席設けることにしました。「ねぎらう」とは、骨を折った人を慰めること、苦労した人をなぐさめること(p18)

    ・上々の売り上げを計上できましたので、この年度末に「打ち上げ」をしたいと思います。「打ち上げ」とは、手を打って上げる動作のことをいい、ものごとの区切りをつけて宴をすること、をいう(p27)

    ・お開きが近づいております、ここで「手締め」を会長様よりお願いしたく思います。手締めとは、手を打って全員で心を一つにすること(p40)

    ・「ごめんください」とは、お許しください、ということ。「すみません」とは異なる(p46)

    ・このたび営業課に配属になりましたxxと申します。よろしく「お見知りおき」ください、目上の者が目下の者を覚えておく、という言葉。なので、返礼として「私の方こそ、お見知りおきください」と返すのが大人の会話である(p51)

    ・彼はよく書き間違えるので、そこは「やんわり」とだが、くぎを刺しておいた。意味としては、穏やかにということ、である。対義語としては、「はっきりと」「しっかりと」が相当する(p53)

    ・明日は八時半からなので、「ややもすれば」遅刻してしまうことになる。「ややもすれば」のあとには、そうなってしまいがちな困った状況がおかれることが多い、よい状況につながる時には使わない(p68)

    ・同期入社の連中しかいなかったから「気の置けない」仲間たちなので、遠慮なく話せた。「気」とは、人と人との間にある雰囲気のようなもの(p77)

    ・いつまでも「くよくよ」しても仕方ないよ。「悔いる」という言葉の古語である「くゆ」からきている可能性がある(p78)

    ・あの初恋の「ときめき」は今も忘れません、今をときめく、と使う場合には、時流に乗ってもてはやされることをいう。名詞で使うと「胸が高鳴る」ことを表現する(p81)

    ・サッカーには関心がない、と彼が言ったので、彼女が「鼻白んだ」のは言うまでもない。「鼻白む」には2つの意味があり、1)極まりが悪い顔をする、バツが悪くて気後れしてしまう、2)興ざめする、不愉快に思う(p90)

    ・「そこはかとなく」何かに惹かれ、「そこはかとなく」陶芸を始めたとしか言いようがない。基本的には、原因や理由がはっきりしないことをいう(p99)

    ・水平線に「暮れなずむ」夕日をみて、もうくよくよしてはいけないと思った。「なずむ」とは、ものごとがうまく進まない。「言いなずむ」とは、言うに言えない、ということ(p105)

    ・最近の俗語では「どや顔」があるが、それと同義語、凄いだろうと自慢する顔を「したり顔」という(p115)

    ・ご受賞の皆々様に「あやかり」まして、本日より精進をつづけてゆく所存です。「あやかる」とは、良い影響を受けて、良いものに変化すること(p121)

    ・そういう「さもしい」根性では人気もでるまいに。「さもしい」とは品性が下劣である、心が卑しいことをいう。もっぱら心のみすぼらしさ、について言及する(p150)

    ・「お召」は、高貴な人が使うもの、買い上げた物についていう言葉である。一般には天皇、皇族方に限る。首相はそれにあたらない(p153)

    ・彼女の「気立て」のよさは会社でも有名である。「気」とは、そのものが持っているエネルギーや雰囲気のようなものをいう(p156)

    ・彼女はよく「気働き」ができる人である。「気働き」とは、機転を利かせ、臨機応変に対応することをいう(p162)

    ・後進に「道を譲る」べき時がきたようだ。「勇退」とは、力を残して去ることをいう、不祥事や病気での引退はあたらない。また引退する本人が言う言葉では無い(p176)

    ・家事には、掃除・洗濯・煮炊き、の三者がある。「煮炊き」とは、日常の調理となる(p182)

    ・なんとか切り抜ける「手だて」はないものかと思案した。「手だて」とは、急場しのぎ、一時逃れの手段であり、抜本的な対策ではない(p205)

    ・そろそろ「身の振り方」を考えねばならない事態に立ち至った。多くの選択肢の中から生き方を選ぶようなときに使う。今後の生き方そのものを問う決心がないと使えない(p215)

    ・もう50歳だから「酸いも甘いもかみわける」歳になったわけである。ものごとの分別がつくようになること、を「かみわける」というが、一般には「酸いも甘いも」を冠して使う(p221)

    ・「永久(とこしえ)」、未来永劫変わりなく、ということ、古風な言い方では「とこしなえ」(p231)

    2017年9月17日作成

  • ■たゆたう
    ■さんざめく
    ■いたわしい
    ■たしなみ
    ■妙なる
    ■やんごとない
    ■気働き
    ■押し出し
    ■折敷
    ■おもたせ
    ■黒文字
    ■来し方行く末
    ■練れる
    ■かみわける
    ■いまわの際
    ■永久(とこしえ)

  • 言葉は時代とともに変化する
    使われなくなってしまった言葉 意味が変わってしまった言葉
    変わるものと
    なくしてはならないものは日本人のこころであると感じた
    相手を思う気持ちがつたわることは大切である必要だ

  • 9割以上が知ってる言葉だったのであまり役には立たなかった。どういう層をターゲットにしているのだろうか?

  • なみいる・・・強いものや力のあるものを打ち破った時に使う
    たゆたう・・・定めなく動く
    手向ける・・・神仏に対して金品を献上する
    妙なる・・・人知を超えた霊妙さがある、極めて巧み
    下にもおかぬ・・・本来それ程の厚遇を受けるはずのない者が、厚遇を受けるときに限って使用する言葉
    押し出し・・・人前に出たときの貫禄
    折敷・・・ヒノキのソギで作った四角いお盆
    黒文字・・・楊枝 髪文字・・・小型の鬘
    浮かぶ瀬・・・最悪の状況から這い上がること
    いまわの際・・・臨終の時
    追い書き・・・あとがき

  • 久米書店

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