800年後に会いにいく

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 146
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344029835

感想・レビュー・書評

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  •  なぜ人間は、物語を書くのだろうか?
     それは、人間とは「物語を創る生き物」であり、「物語の中にいる生き物」だからだ。自分が自分であるために、自分の「心」を手放さないように、しっかりと自分の中に「心」を抱きしめておくために、人間は「物語」を生み出し続けていかなくてはならないのだ。
    (P.244)

  • 意外やわりとSFだった。
    時間ものは好きだけど、最近増えてるし、まあ軽いノリのやつかな、と思いきやけっこうしっかりだった。
    ううむなるほどウイルスね。
    しっかり理解できたかといわれると、えーと…と言ったところだけど、なかなか刺激的でしたし最終的に「戻ってくる」オチもよかった。

  • 就職先が見つからないトビタタビトだが、ひょんなことから株式会社エターナルライフで働くことに。
    800年後のメイから、助けてとメッセージが。メイに恋したタビトは、800年後の世界までスズランを届ける方法を模索する。
    コンピュータウィルスになって、800年後に。
    記憶さえ残っていれば、本人なのか?何をもって、個ならしめるのか。マリアが飼っていた犬のスマイルは、コンピュータの中で生き続けてて、それはスマイルなのか。
    となんだか本題からはずれた感想なのであった。
    ジュブナイルというかファンタジーだったわ。

  •  800年後にどうやって行くのか?
     なんかごまかされた感はありますが、成程ね。

     ただ、肩透かしをくった結末でした。

  • まぁまぁ面白かった。最初はあれれという感じだったが、最後の方で楽しめた。

  • 特殊過ぎるSFモノは苦手なのですが、本作は割りと現実的な設定だったので、物語世界にすんなりと入り込むことが出来ました。
    ストーリーは、800年後にいく手段がなかなか奇想天外で興味深いですし、中盤から様々な要素が絡まるサスペンスフルな展開で読み応えがありましたが、壮大な物語の割には小ぢんまりと纏まってしまった感があり、やや物足りなさを感じました。

  • 2016/08/30読了

著者プロフィール

河合莞爾
熊本県生まれ。早稲田大学法学部卒。出版社勤務。
二〇一二年に第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞し『デッドマン』でデビュー。他の作品に『豪球復活』(講談社)、『デビル・イン・ヘブン』『スノウ・エンジェル 』『ジャンヌ』(祥伝社)、「カンブリア」シリーズ(中央公論新社)などがある。

「2023年 『カンブリアⅢ 無化の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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