プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる

著者 :
  • 幻冬舎
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  • / ISBN・EAN: 9784344038332

感想・レビュー・書評

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  • Audibleにて読了。

    まず帯が豪華すぎてビビるww
    山口周、楠木健、ひろゆき、ホリエモン、けんすう(敬称略)
    大好きなベストセラー作家の名前が並んでいる。

    結論はシンプルで、
    "アウトプット(成果物)ではなくプロセス(製作過程)を売ろう"ってこと。

    帯に名を連ねている面々がいつも言っていることなので、考え方としては十分腹落ちしているつもり。
    正解がありふれた時代では"役に立つ"モノは売れず、"意味がある"モノに価値が生まれるってことだよね。

    いや、わかるんだけど、
    「さぁ今すぐSNSでプロセスを発信しよう!」
    と言われても凡人代表の僕にそれが体現できるとは思えなくてw

    僕にできる"プロセスエコノミー"を真剣に考えなきゃなと痛感した。

    【Action plan】
    これから始める事業について「why」をロジックツリーで深堀する

  • 本書は、製品やサービスの最終形ではなく、
    その過程・プロセスがカネになる時代が来たと説いた本。
    「プロセスエコノミー」とは、またうまい具合にネーミングしたものです。

    著者の言っていることは結構当たり前と言えば当たり前なんだと思うのですが、
    それをうまい具合に料理して一つの概念にまで作り上げているところがスゴイ。
    色々な人の有名どころの本のエッセンスをうまく組み合わせているところも。
    (例えば、この辺りの本が参考文献として紹介されています。)

    ※ニュータイプの時代
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/447810834X#comment

    ※コトラーのマーケティング4.0
    https://booklog.jp/item/1/4023316156

    ※2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4910063137#comment

    ※ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく
    https://booklog.jp/item/1/4478025800

    ※ファスト&スロー
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4150504105#comment
    https://booklog.jp/item/1/4150504113

    ※ストーリーで伝えるブランドシグネチャーストーリーが人々を惹きつける
    https://booklog.jp/item/1/4478106924

    ※科学的に幸せになれる脳磨き
    https://booklog.jp/item/1/4763138421

    ※デス・ゾーン
    https://booklog.jp/item/1/4087816958

    ※現実を視よ
    https://booklog.jp/item/1/4569806929

    ※Be Yourself 自分らしく輝いて人生を変える教科書
    https://booklog.jp/item/1/4478112053

    ※NO RULES
    https://booklog.jp/item/1/4532323673

    アイデアとしては面白いんだけど、もう少し著者独自の分析が欲しかったかな。
    ただ、5章の実例の話は「へ~」という感じで興味深かった。

    なぜかは分かりませんが、著者の本って結構読んでいるんですよね。。
    (読んでいるというか、見えない力によって
    読まされているのかもしれないですが。。)
    中身はまぁまぁなときもあれば(自分の知識・経験が足りていないだけかも)、
    ドカンと衝撃を食らうときもあるのですが、
    ★が特に個人的にはお勧めです。

    ※ITビジネスの原理(レビューなし)
    https://booklog.jp/item/1/4140816244

    ※★アフターデジタル
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4296101625#comment

    ※★スケールフリーネットワーク
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4296107712#comment

    ※ディープテック
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4296103636#comment

    ※アルゴリズム フェアネス
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4046040750#comment

    ※ネットビジネス進化論
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4140818212#comment

    ※仮想空間シフト
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4295200166#comment

    ※ダブルハーベスト
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4478111014#comment

    ※DX進化論
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4295202118#comment

  • ◆なぜ読もうと思ったのか
    キングコング西野さんが、「これからはプロセスに価値を見出すことが大切だよね」とラジオで言っていたのを聞いたから(Voicy)

    ◆こんな人にオススメ
    ・西野さんのVoicyを聞いている人(笑)
    ・少しでも発信をする人
    ・これから何か始めようと思っている人


    ◆3つの気づき
    ①これから生き残るにはグローバル・ハイクオリティかローカル・ロークオリティの2択しかない。

     僕は後者を選ぶ。なぜなら個人の力だけでハイクオリティを生み出すのは難しいから。


    ②プロセスエコノミーで大切なのは、自分だけのこだわりを見せること。

     物自体のクオリティ以外で戦うとなれば、自分だけのこだわりを持つことで他者との差別化を図るのが良い。
    僕は「失敗してもいいから、自分の憧れていたモノに一度は絶対に挑戦をする」というこだわりを持っている。


    ③アウトプットよりもプロセスに価値が生まれる理由。

     ありとあらゆるアウトプットが無料になりつつあるから。
    ブログやラジオ、動画投稿など誰でも簡単にできる時代になったよね。
    そんな時代だからこそ、自分オリジナルの発信が必要ですね。

  • ハイクオリティなものが溢れかえるこの世において、人が物を選択する基準はその背景にあるストーリーに共感できるか、である。
    機能は定量的に価値を算定できるが、ストーリー・プロセスは人によって価値は違う。

    余白がなくなりつつある世の中で、自分自身で価値を判断したい気持ちの表れだろう

    役に立つ、意味がある、のマトリックス納得できた

  • Prime Readingにて読了。
    最終アウトプットとしての商品、サービスでは差別化難しくなってきたので、商品、サービスを作るプロセスに消費者を巻き込むことで、そこからお金を得たり、ファン化することでマーケティングコストを下げたり出来るという話。
    BTSの肖像権フリーにすることで、ファン自らが広告を出した話が一番面白かった。ナラティブ(物語)とかいう言葉も流行っていますが、このプロセスエコノミーの文脈かも知れないなと思いました。

  • これからの時代に何が価値を持つようになるか、という視点は、高校生の受験においても通ずる部分があると思った。結果ではなくて、そこに至るまでに自分がどう考えどう行動してきたのか、その過程にこそ自分らしさが生まれて、他人とは違う独自性ができる。そこを自信持って話せる生徒が勝ち残っていくのかなと思う。

  • 今までは成果物だけが金になったのに対し、これからは作成途中のプロセスも金になる。
    情報が誰でも簡単に手に入るようになったから、成果物のクオリティは変わらなくなってる。あとは価格とかは資本がデカい方が勝つ。逆に俺らみたいな個人が後乗りしても絶対に勝てない。
    だからこそ、これからは成果物だけでなく、その途中の過程にも価値を持たせて届ける。
    哲学を込め、フォロワーを増やし、コミュニティーを加熱させ、セカンドクリエイターを作る。

    役に立つと意味があるの2軸。役に立つのは一つで良いが、意味があるのはそれこそ唯一無二。それぞれのストーリーが価値になる。

  • 1.ずっと読みたかった本が安売りしてたので買いました。プロセスにどうやって価値付けしていくかを考えたくて購入しました。

    2.現代の製品、サービスは大抵どれも似たり寄ったりで良い製品です。そのため、今までは品質第一で売っていたスタイルと異なるやり方で利益を取っていかなくてはなりません。
    そんななかで本書は「売るまでのプロセスを売る」という方向にシフトしなくては売れないと述べています。完成品だと消費者が抱く感情は大差ありません。しかし、プロセスであれば、共感したうえで愛着を持ってもらえます。そうすることでよりコミットメントしてくれる消費者を作り上げることができます。本書ではこのような経済の仕組み、事例を紹介しています。

    3.ストーリーを持たせるというのは大事なのは気づいていたのですが、そのためになにをすべきかはずっと疑問でした。そのための初歩としてwill,can,mustの順番を間違えずに積み重ねていくことが大切という言葉が印象的でした。
    やはり、ビジョンを決めないと相手は応援する気になれないし、自分は迷走を繰り返すという負のループに陥ってしまいます。
    can,mustを圧倒的に増やすことが成功までのプロセスだということは日々感じていたことなので、チームで動く際にはビジョンメイクをしっかりやっていきたいと思います。

  • まとめ
    ・プロセスに価値を乗せるには、なぜという哲学を示すことが重要

    ・幸せの5つの軸、現代は後者3つの軸に価値を置きがち。
    ①達成
    ②快楽
    ③良好な人間関係
    └所属欲求
    ④意味合い
    └やりがい、こだわり
    ⑤没頭
    └好きなこと、得意なことに集中して取り組める

    ・モノとしての価値による競争は飽和状態であるため、そのモノが存在する哲学を共有する

    Me We Now
    ①自分の話をして距離を縮める
    ②共通点を見出して連帯感を作る
    ③自分のやりたいことを説明する

    ・2つの共感
    シンパシー(同情)…長続きしない
    コンパッション(真の意味での共感)…永続的

    ・正しい→楽しいへ、エンターテインメントトランスフォーメーション(EX)化していく

    ・周りから求められているモノを作る→自分が作りたいものを作るに社会がシフトしていく


    NA
    ・1週間の目標をtimesで公言する
    ・交流会終わりの挨拶でなぜ自分がこの会を開いているのかを話す

    ・実現したいこと(Will)、生かしたい強みや克服したい課題(Can)、能力開発につながるミッション(Must)
    を書き出す

    ・マインドフルネスにチェレンジ

  • 【昔からあるにはある】
    島田紳助さんの番組を思い出しました。

    「夢々夢中組」という番組で能勢の山奥に自分たちでペンションをつくるという番組です。島田紳助さんの他に桂小枝さん、高原兄(元アラジンのボーカル)さんなどが出演?(参加)して、途中から一般の大学生も参加してペンションを建てる手伝いをします。ただただその過程を流しているだけです。でも毎週楽しみに見ていました。理由はよくわかりませんが、ワクワクしていたのは事実です。

    8時間耐久ロードレースのときも同じです。紳助さんがチームをつくって耐久レースに出場するまでの過程を描いています。わたしも鈴鹿サーキットまで見に行ってしまいました。最後には感動して涙がでたことを覚えています。

    島田紳助さんはプロセスエコノミーがうまかったのですね。

    プロセスを見ているだけでも楽しいのですが、参加することで、すばらしい経験と感動を得ることができます!

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著者プロフィール

フューチャリスト。京都大学大学院で人工知能を研究。マッキンゼー・アンド・カンパニーやNTTドコモ、グーグル、リクルート、楽天など数多くの企業で新規事業立ち上げを担う。現在はシンガポール、インドネシアのバリ島が拠点。著書は『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』『アフターデジタル』『ディープテック』など多数。

「2021年 『スケールフリーネットワーク ものづくり日本だからできるDX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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