- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344401594
感想・レビュー・書評
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「ハードボイルド」
奇妙な夜の出来事が描かれている。
人と別れることはすごくつらい。けどあらゆる罪悪感から抜け出して、ハードボイルドに生きなくちゃ、という前向きな気持ちにさせてくれる。
奇妙だけれど、不思議と癒される。
「ハードラック」
姉の死と向き合う家族の物語。
姉との思い出や、これからの日常について、時間について、主人公の立場になって考えてみると、自然と心が浄化されてゆくような気持ちになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハードラックが不運、不幸って意味だと初めて知った。
ホテルのおばちゃんみたいな大人になりたい。
吉本ばななさんの静かでスルスル入ってくる文章、世界観が好きです。 -
キッチンより好きかも。
行間が大きくて読みやすい。
生ってはかない。 -
ハードボイルド
不思議な愛しかただなと思った。千鶴さんの気持ちはわかった。千鶴さんは素敵な人だと思った。サッパリとした物語だった。
ハードラック こんな風に人を失くしたことはないので分からなかった。闇の中から抜け出す光の入り口に差し掛かった間合いの物語。「これから姉と同じで香水に変えよう」ってところが決別でも執着でもなくて良かった。境くんの放つ光が際立った。 -
真夜中に読みたい本。
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よしもとばななさんを読む時には、覚悟が必要だということを忘れていたな…。あまりにも好きな作家さんなので軽々と読み進めてしまったけれど、読み終わったあとも考えてしまうたちの私には重く暗いものがのしかかってくる、それすら作品の一部として楽しめるのだけれど、、、。時間がある時に読むべきでした
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ハードボイルドもハードラックもどっちも好き
2022-60 -
季節の表現とか、どこか乾いた文章が読みやすかった。
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「死」との向き合い方を考えさせられる作品。どちらの作品も身近な人の死を乗り越えて未来を開いていくイメージが強い印象を受ける。そのため、全体としては暗いというか静かな流れだが、あることをきっかけとして徐々にその傷心が癒えていく様子を紡ぎ取っている。
薄い本ではあるが、読んだ後の余韻に浸る時間が長い。