ライン 幻冬舎文庫 (幻冬舎文庫 む 1-17)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 947
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344402317

感想・レビュー・書評

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  • これ読んでるとき、「トモダチのトモダチのトモダチは・・・○○○」っていう何年か前の某CMのフレーズがアタマに浮かんできたwww
    村上龍の場合、恋愛についてあれこれ書くのもいいけど、こういった影のある人間について書いた作品のほうが個人的には好き。
    登場人物それぞれを節ごとではっきり区切りながらも、わざとズラす手法は、バブル崩壊後の時期を舞台にしているだけに、余計にサイケな雰囲気を醸している。
    この時期と比べて、いまは一応景気が回復していると言われてるけど、印象としてそれをあんまり感じないのは、人々の生活の根本がこの時期から何ら進歩してなくて、公と私がまったく別の方向に向かっているからかもしれん、自分でもよくわからんけど。

  • ちょっと不気味な感じだったので最後まで読まなかった。

  • 丸一年かけて、病院の定期健診(月イチ)の待合の時間のみで読み終えました。内容?細かく覚えてないが視点がころころ変わる展開だけがウリなんでしょう。内容は無い。

  • バトンを渡すように、主人公が変わって話が続いていった。
    幸い、自分の周りにはないけど、実際にありそうで怖い。

  • 今日すれちがった人は自分とはまったく別の生活をしていて、まったく別のことを考えている。そうゆうのにあらためてこの本で気付いたきがします。

  • 主人公が出会って行く人に主人公がバトンタッチされて行く小説。

    でてくる人みんな変人なんですが、とにかくそのトラウマの豊富さにやられてしまいます。

    現代のコミュニケーションのあり方を考えさせられる小説。

    このラインに自分ものっているのか?

  • そろそろ卒論書き始めなきゃってことで、久しぶりに読んだ村上龍。

    対談集で田口ランディが絶賛していたこの『ライン』と言う作品。

    一見何のつながりも無いような、壊れる寸前、と言うか、もう壊れている人たちが「ライン」によって繋がれる様子が非常に上手く描かれています。


    98年の小説ですが、今読んでも充分新しい小説です。

    病んで病んで病んで、もはや飽和状態になりつつある儀ぎりぎりの国日本ですが、そんなぎりぎりの国に生きる、ぎりぎりの人たちを、村上龍はこれでもかってくらい圧倒的な筆力、疾走感で描きます。

    「文学は想像力を駆使し、物語の構造を借りて、彼らの言葉を翻訳する」

    あとがきで本人が語っていますが、その通り村上龍は作家であると同時に、翻訳者でもあるのだ。

  • こんな物語は初めて!
    すごすぎる
    人間みんなどっかで繋がってるよ

  • 流れが好きです。短編集を繋げたような感じでしょうか。

  • ぐるぐる視点が変わってってその人ごとのリアルがあって。
    それがどんどん伝わってくる。
    面白かったです。
    読み出したら止まらんかった。
    自分のやってることに頑張って理由をつけようとするけど、
    その理由が正しいか解らんくて。
    混乱して戸惑って。
    そんな感じでした。そんな感じに思った。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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