- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344402317
感想・レビュー・書評
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これ読んでるとき、「トモダチのトモダチのトモダチは・・・○○○」っていう何年か前の某CMのフレーズがアタマに浮かんできたwww
村上龍の場合、恋愛についてあれこれ書くのもいいけど、こういった影のある人間について書いた作品のほうが個人的には好き。
登場人物それぞれを節ごとではっきり区切りながらも、わざとズラす手法は、バブル崩壊後の時期を舞台にしているだけに、余計にサイケな雰囲気を醸している。
この時期と比べて、いまは一応景気が回復していると言われてるけど、印象としてそれをあんまり感じないのは、人々の生活の根本がこの時期から何ら進歩してなくて、公と私がまったく別の方向に向かっているからかもしれん、自分でもよくわからんけど。
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ちょっと不気味な感じだったので最後まで読まなかった。
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丸一年かけて、病院の定期健診(月イチ)の待合の時間のみで読み終えました。内容?細かく覚えてないが視点がころころ変わる展開だけがウリなんでしょう。内容は無い。
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バトンを渡すように、主人公が変わって話が続いていった。
幸い、自分の周りにはないけど、実際にありそうで怖い。 -
今日すれちがった人は自分とはまったく別の生活をしていて、まったく別のことを考えている。そうゆうのにあらためてこの本で気付いたきがします。
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主人公が出会って行く人に主人公がバトンタッチされて行く小説。
でてくる人みんな変人なんですが、とにかくそのトラウマの豊富さにやられてしまいます。
現代のコミュニケーションのあり方を考えさせられる小説。
このラインに自分ものっているのか? -
そろそろ卒論書き始めなきゃってことで、久しぶりに読んだ村上龍。
対談集で田口ランディが絶賛していたこの『ライン』と言う作品。
一見何のつながりも無いような、壊れる寸前、と言うか、もう壊れている人たちが「ライン」によって繋がれる様子が非常に上手く描かれています。
98年の小説ですが、今読んでも充分新しい小説です。
病んで病んで病んで、もはや飽和状態になりつつある儀ぎりぎりの国日本ですが、そんなぎりぎりの国に生きる、ぎりぎりの人たちを、村上龍はこれでもかってくらい圧倒的な筆力、疾走感で描きます。
「文学は想像力を駆使し、物語の構造を借りて、彼らの言葉を翻訳する」
あとがきで本人が語っていますが、その通り村上龍は作家であると同時に、翻訳者でもあるのだ。 -
こんな物語は初めて!
すごすぎる
人間みんなどっかで繋がってるよ -
流れが好きです。短編集を繋げたような感じでしょうか。
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ぐるぐる視点が変わってってその人ごとのリアルがあって。
それがどんどん伝わってくる。
面白かったです。
読み出したら止まらんかった。
自分のやってることに頑張って理由をつけようとするけど、
その理由が正しいか解らんくて。
混乱して戸惑って。
そんな感じでした。そんな感じに思った。