- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344402577
感想・レビュー・書評
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『冷静と情熱のあいだ』ぶりの辻仁成さん。
男性目線の恋愛小説。
婚約者がいるのに浮気の話か、と冷めた気持ちで最初読んでいたけれど、読み終わる頃には胸いっぱい。
現実にこんな話があったら
妻子いる身で…
光子の気持ち考えて…
と引いていたけれど、フィクションだからこその面白さ。
フィクションだからこそ光子の感情描写が出てこず、読み手もそこまで嫌な気持ちにならず、感動のラストになりました。
映画を見ているような感覚になったので、ぜひ映画版の方も見てみたい。
何よりも辻仁成さんの表現と海外の描写が素敵で『冷静と情熱のあいだ』を読んだ時の気持ちを思い出した。
あちらも10年ぶりに読み返したいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この愛との別れがみえるにつれて、瞳が湿っていった
じぶんだけでは収まることのない愛を、私は誰かに捧げることがあるのだろうか -
うーん
どっちかな。。
結婚を4ヶ月後に控えた豊は、沓子と出会ってしまう。2人は激しくお互いを求め合う。毎日、人目を気にせず共にいて濃密な時間を過ごすが、豊は結婚をやめる気はなさそうだ。
『悩んでもいいけど迷ってはいけない』のアドバイスに従って沓子を選ばないことを選択したのなら、沓子に、望みを断つようにはっきり言って欲しかった。
結局沓子は、豊の結婚式前日に潔く身を引く。が、その後、実際は豊を忘れられずに25年もの間、豊だけを思い続けた。
豊は予定していた結婚をし、息子2人と妻を愛する生活を送り、出世街道をまっしぐら。次期社長となる。
が、沓子と25年ぶりに再会すると、かつての愛し合った日々を思い出して過ごす。その後に届く沓子からの手紙に涙するも、なかなか行動には移らない。
話はキレイにまとめられていたけど、沓子の身になって考えると『幸せな人生でした』と言いきれる自信がないかも。。
やっぱ、豊の優柔不断さが悔しいかなぁ。
この物語を『美しい話』と思えない私は、まだまだ修行が足りないのかな。
『人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと、愛したことを思い出すヒトにわかれる』
私は、どっちだろう。。 -
"人生を2度生きることができる人はいない。人生を最初からやり直すことができる者もいない。人生とはつまり取り返しがつかない一瞬一瞬の連続である。"
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2.3
→すごく賛否が分かれそうな作品だなと感じました。
私は主人公の男の身勝手さに、どうしても納得がいきませんでした… -
冒険するか安牌でいくか、最愛か最良か、なかなか難しい二者択一。結ばれないからこそ盛り上がるんでしょうけど、そこまでお互いが思い続けられるってすごいな。
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肯定派・否定派がまっぷたつに分かれる、辻仁成の「サヨナライツカ」。
中山美穂主演で来年映画化されるらしく書店に平積みされてて、そういえば学生の時読んだよなーと思いながら再購入。
ストーリーは、結婚を控えた主人公が婚約相手とは別の女性との愛に狂ってなんやかんや…というもの。
「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトとにわかれる。」っていうキレイなくだりのわりに内容は結構ぐちゃぐちゃ。
でもなぜかそのぐちゃぐちゃ感がねばっこく心に残って、ふと情景を思い浮かべた時におもむろに泣きたくなる。学生の時読んだ時とはまるで違う感想もちました。 -
結婚目前に美女と出会った男が長年浮気する話(最低な言い方)
燃える恋はずっと覚えてるんやなあ
最低な男やと思いつつ妖艶な女性に惹かれる気持ちはまあわかる