- Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344404069
感想・レビュー・書評
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構成物。言葉が綺麗。さだまさし好き。
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少年時代の思い出を綴った第一話に始まり、叔父と叔母の精霊流しの第八話までを、写真を通じて書かれている。<br>
文章も読みやすく、どんどん読み進めていけた。でも、ほぼ1話ごとに誰かが亡くなってしまう、とても悲しい話だった。
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私には、「今まで出会った人が一人でも欠けたら、今の自分はない」とよく言う友人がいるけれど、この本はそういう感じの本。大切な誰かに何かを伝えるなら、「伝えたいと思う気持」が生まれた時にがんばって伝えるのが大切だなと思った。
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第8話で実二郎が「その写真ばよう見てごらん。その女性は笑ろうとるやろ」と長崎の原爆直後の写真をみんなに見せて、「人間は原爆の直後にこげんよか笑顔のできるとやろうか」「人間て言う生き物はほんとうに不思議か・・・」という場面が何故か悲しくて、めちゃめちゃ泣いてしまった(笑)。<br>
何か悲しいことや辛いことがあっても立ち直れるのが人だと思うし、「もうだめだ」と思っても、ちゃんとご飯食べて、笑ってがんばっていかないといけないのが人なのだろうとふと思った。
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たまにはそんなことを考えてみようという時に、オススメの一冊。
ちなみにその友人(九州出身)「この本読んで、久々に(故郷に)帰りたくなった」と一言。
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さだまさしの自伝的な処女小説。
題名が題名だけに今は亡き人達を偲ぶ切なく、悲しく、そして優しい物語。彼の歌同様、叙情的な「さだワールド」満載。薔薇の話、おばあちゃんの話は思わずホロッ。一度、長崎の精霊流しを見てみたい。 -
切なくて素敵な小説ではあるのですが、人が何人も死にすぎでした。でも全体的に優しい雰囲気で、好感。
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"まさしを侮るなかれ第二弾"と称して読んでみた。
個人的には前に読んだ「解夏」の方が好き。 -
だめだ。さだ氏の作品は100%号泣する。(当時私はバスの中だった。)
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さだまさしの作家デビュー作。
同じタイトルの歌を元にした作品。
かなり泣けます。
私は、大学の講義中に読んでて泣きそうになりました。
この中に出てくるエピソードのいくつかは、コンサートでもふつうに語られています。
まぁ、一度読んでみてください。 -
200503
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人の想いが伝わってくるような作品で
良い話でした。
解夏がすごく気に入ったので
これも読みたくなって買った作品です。 -
この作品を読んだ後に、実際の精霊流しを見た。精霊流しの本質と言える部分がかなり鮮明に書かれている。小説でも泣き、実際の精霊流しでも泣きそうになった。