Q&A (幻冬舎文庫 お 7-8)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409361

感想・レビュー・書評

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  • 大型SCにて大量死亡事故があった。
    だがそれの原因を追及するもまったく不可解な証言ばかりで…。

    問題定義はすばらしい!
    でもそれ以降は難しく…。

    これを最後まで描けたら、小説家なのだろう。

  • 書き方がおもしろい。何回も読んだ方がおもしろいんだろーなと思いつつなかなか読み返せない

  • 恩田陸さんの本って、本を読み始めて1割目~8割5分くらいまでは、すんごく面白いのに、読み終わった後「…ん?」ってなることが多くて(好きな人には申し訳ない。個人的に)
    この話もワクワクして最後の方まで読み止められないくらいのめりこみましたは、最後に「…んん?」で終わってしまいました。
    でもその8割5分くらいまでが本当に面白かったし、挑戦的な構成なので読んでみてもいいと思う。て言うか読んでみてほしい。そして感想を教えてほしい。

    内容は、デパートで死傷者多数の重大事故が発生し、その原因を対談形式(というか本当にQandA形式)で探っていくというもの。
    本当に事件についての資料を読んでいるようで、「どういうことだ…?」と小説の世界に入ったかのように悩まされて行きました。

    まぁ、それだけに、オチに「…ん?」ってなったんだけれど。
    読んでみてほしい。マジで。

  • 結局原因はわからず不気味だった。
    会話だけで描くのはすごい力だと思った。

  • 最終的に何が起こったのか分からず、うやむやで終わるところが非常に恩田陸を感じることができました…
    考察のしがいがある作品ですが、個人的には政府の陰謀論推しです(ただそうすると未来から来た自分や、血を流してる人がいないはずなのに血塗れのぬいぐるみがあるなど説明つきませんね…)

  • 登場人物
    物語の都合上、質問者・回答者ともにかなりぼやかされているので省略

    物語
    都市部の大型スーパー「M」で起こった、数多くの死傷者を出した事故
    万引きする老夫婦、液体の入った袋、無傷で生き残った少女、…そこで同時多発的に起こった奇妙な事件が多くの人々を混乱に陥れる
    そして、その事故の謎を解明しようとする人もいて…
    対話形式のQ&Aを通して事故の全容と、その後を生きる人々の生活が見えてくる物語

    読後感
    少しずつ事故の起こった背景も見えてくるが、物語の性質上事実が完全に解明されることはない
    それよりは、事故に関わった人たちの、その後の生活を中心に描いた作品だった
    恩田陸さんがサスペンスもの…?と思っていたら、やはり人の感情や思考を深掘りしていく内容が濃くなっていき、その意味で恩田陸さんらしさが現れている作品であった
    他の作品で恩田陸さんの作風を知ってから向かうと良いのではないかと感じた

  •  以前から気になっており、読み進めるワクワク感を味わいたくて本作を読んだ。
     本作は聞き手と話し手による対話形式でのみ物語が進んでいくためかなり読みやすい。また、話し手はおおよそどんな人物であるか自分で言及しているが、数人いる聞き手がどんな人物かは一部を除き、常に謎に包まれている点は興味深かった。
     序盤から中盤にかけては「M」で起こった惨事をそれに関わった人物たちからの証言で徐々に解明されていきとてもリアルな感じがした。どんな結末を迎えるのかワクワクしページをめくる手が止まらなかった。
     しかし、結末はなんとも歯切れが悪く残念だった。一応惨事の原因はある程度提示されるものの、絶対に正しいと言う物語の裏付けがなく、また詳細も語られずモヤモヤした。
     解釈の余地がある結末ではあるが、結末が唐突でかつ、それまで非常にリアルだった物語と対立するような内容であり、あまり良い読後感とは言えなかった。

  • ・なんか思ってたほどの感動ではなかった記憶 でもおもしろかった

  • とある大型ショッピングモールで100人を超える死傷者が出た。ただし原因は不明。火災が発生、毒ガスが撒かれた、凶器を持った人がいた、そんな中を無傷で生き残った少女がいた、などなど。その謎をタイトル通り質疑応答形式で解いていくお話。事件そのものや各々の受け答えは面白く感じたが、結構難易度が高い。事件の核心というより巻き込まれた人々の、そして世の中の流れというものを俯瞰していく感覚。

  • 事象自体は興味深かった。読んでいると途中少し怖くなったのだが、その恐怖は日常に対するものでもあったりして、怖さを拭うようにどんどん先を読み進めてしまった。そうして進んでいった最後が少々物足りなくて個人的には残念であった。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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