- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344410794
感想・レビュー・書評
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星星峡2003年7,8月号春の嵐、12月号,2004年1月号壊れた時計、3,4月号幽霊とガラスのリンゴ、6,7月号ゾンビ自転車に乗って、9,10月号ぺったんゴリラ、11,12月号花が咲いたら、2005年1,2,3月号実りと終わりの季節、の7つの連作短編を2005年5月幻冬舎から刊行。2008年2月幻冬舎文庫化。ささらシリーズ2作目。中学卒業直後に佐々良町に逃げてきた照代が主人公。さやをはじめとする前作の人たちも登場して脇を固めます。照代の再生と現れる幽霊少女の謎解きの展開がドキドキで楽しい。素直じゃない照代が可愛い。ゾンビ自転車、ぺったんゴリラの表現が面白い。ラストで明かされた幽霊少女の正体にはびっくりでした。
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「勉強しなさい、誰のためでなく自分のために」
てるてる あした。 きょうはないても あしたはわらう。-
加納 朋子さんは
『モノレールねこ』を読んで
まんまとハマっちゃいました(笑)(^O^)
文章うまいし
あったかい読後感です...
加納 朋子さんは
『モノレールねこ』を読んで
まんまとハマっちゃいました(笑)(^O^)
文章うまいし
あったかい読後感ですよね。
この作品も読んでみたいなぁ♪
2012/12/01
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大好きな佐佐良という町を舞台にした、シリーズ2作目。
1作目の「ささら さや」よりも泣けた。
おばあさんと女の子という組み合わせは、それだけであたたかくせつない。
人生はうまくいかない時というのがたくさんあって、「どうして私だけが!」と思ってしまうことばかりで。
でも読み進めていくうちに、照代の心がほぐれていくのと同じように、自分の心も柔らかくなっていくことに気づく。
それはきっと、あたたかさが伝わるからだ。
言葉から、行動から、表情から、存在から、あたたかさが伝わってくるからだ。
所々ファンタジーの要素が含まれているけれど、それが物語にとても良い影響を与えていると思う。
加納朋子さんの小説は、包み込まれるような世界観が本当に好きだ。 -
ああ、素敵!
解説で"作者が意図的に泣かせる作品は大嫌いだが、この作品のように自然と泣ける物語は好きだ"というような事が書かれていて、まさにその通りだ!と思いました。激しく号泣はしませんが所々で目を潤ませずにはいられないんです(特に後半はずっと視界が水の中)。
良い意味でも悪い意味でも人間らしい主人公が辛い境遇に突っぱねながらも、徐々に成長して、強く素直になってゆく姿が素敵です。
加納作品はまだ五作目ですが、どれもただ温かいだけでは終わらなくて、必ずもう一、二段階上の温かさと優しさを与えてくれる所が大好きです。