- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344411449
感想・レビュー・書評
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家へ帰って来ると知らない人の死体がある、という設定がおもしろい。
しかし読み出してからが大変、というのも、箱入り娘のハコちゃんが嫌な女であること。なぜそんな切迫しているのか、厳格な家で育つとそんなものかと思いはしたものの、見知らぬ死体の処理を自分に気がある男ガンタにやらせる発想がそもそも嫌なものだ。その上見知らぬ死体を始末するのに、手伝うのは嫌だ、掃除は嫌だとかわがままばかりで、苛立ちが付きまとってしまった。ガンタはそんな女のために死体処理を手伝うと必死になるのも共感できない。死体処理という後暗いものに付き合わされる展開も、都合が良過ぎる展開も、失礼ながら何一つ楽しくない組み合わせでなっていた。
小説<推理なのだと割り切るにしてもちょっとやめてしまいたくなったのだが、自然とテンポ良く読み進めてしまうのはきっと本作の主人公タックの柔らかい視点で語られるからだろう。途中で行き詰まったと思えば、何やら軽い謎解きもある。
あれあれと思っているうちに、二重三重にもなっている真相へと導かれる。そんな簡単にその道筋を辿ることができるのだろうかと思わないでもないが、何よりも予想外の展開が明かされていく様が見事。最初これは辛いぞと思っていたものに最後こんなにも切り返されると、前半の苛立ちが強いほど悔しくてお見事と拍手したくなる。
序盤は辛かったが私がこういった展開が苦手というのもある。軽いタッチでさくさく読み出すことができるので、騙されたい人にはおすすめである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ボアン先輩のキャラ小説として面白い。
論理はご都合主義なので微妙だが、
意外性はまあまああった。 -
2014/1/28
匠千暁シリーズ 1作目
【引用】
自分が無条件に愛されているのだと自信が持てない(No.3851) -
タック&タカチシリーズ第一弾。
厳しい親にしつけられた女子大生が、飲み会が終わって、海外旅行へ出発という時に事件が起きた。自宅で人が殺されていたのだ。
そして次から次へと展開が待ち受けて、まさかの衝撃的な最後は読む人を驚かせてくれる。 -
途中やや無駄と思える描写がいくつもありましたが、各キャラの魅力で楽しめました。
主人公たちの推理は状況を分析して謎を解くというものではなく、主人公の予想…というより妄想を膨らましたような推理を出し、それが適合するか検証するスタイルです。多少無理やりでご都合主義的な感がありますが、ラストは捻りが効いていてちょっとした驚愕を味わえたのでなかなか面白かったです。 -
けっこう仕掛けにひっかかりました。笑
若干仕掛けが大掛かりすぎるというか、コ○ン的な匂いがしなくもないですが。
ガンタ、憐れやら怖いやら…面白かったです。