- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344415324
感想・レビュー・書評
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銀二貫で仇討ちを買って、その後どういう話になるんだろうと思ったら、
じんわり心温まる結末になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015年雪組宝塚バウホール公演原作。
大坂天満の寒天問屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。侍の子供だった鶴之輔改め松吉は商人の子として厳しくしつけられながらも周りの温かい人たちに支えられ成長していく…というストーリー。
松吉を救った銀二貫の行方がなんとも粋。上方商人の天満の天神さんへの信仰心の深さには驚かされる。度重なる火事ですべてを失ってもまた立ち上がる心意気に胸を打たれました。そして、松吉と真帆の恋の行方も。心温まる人情物でした。髙田郁さんにハズレなしだなぁ。
宝塚版は、原作の一番粋だと感じた部分がまるっと削除されていてそこだけが不満だったけど、キャストも含め全体的に素晴らしい出来だと思いました。 -
泣ける!面白かった!
国語のテストに出てきて気になりすぎて探し出して読んだ思い出。 -
ええ話しやった。
晩年の和助さんと善次郎さんが可愛らしい。 -
何度も噛み締めたくなる作品。
髙田郁さんの素晴らしさが凝縮されている。 -
情景が浮かぶ。感動した。
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ただただ感動!とにかく内容に引き込まれるし文体・表現もとても易しく、かっこつけてる所が全く無い。ストーリーは単純かもしれないけど、ホントに価値のある読書はこういった本を読むことではないかと強く思う。時代物は生きてる人々の気質や物事の考え方などが今と違って純粋な所が惹かれ要因なのか。この作家の他の作品もとても興味がある。
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2008年から時代小説を書き始めた高田さんの2009年の作品。
困難に立ち向かい、苦闘の末に勝利を勝ち取る。
「あきない正傳」シリーズに見られる作風が既に芽生えている。