セカンドバージン (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415706

作品紹介・あらすじ

中堅出版社の辣腕専務・るいは、十七歳年下の金融庁キャリア・行と出会う。二人は年齢差を超え、お互いを激しく求め合うようになる。けれど行の妻の思いがけぬ反撃に遭い??。

感想・レビュー・書評

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  • 初めての大石静作品。とても読みやすかった。
    中堅出版社の専務・るいと金融庁キャリアの行のドロドロ劇と資産家の娘で妻の万理江の復讐がすごい。
    セカンドバージン、なるほどね。

    「ファーストバージンを失うのは誰にでも普通に訪れることよ。でもセカンドバージンに陥った女が、そこを突破するのは簡単じゃないの。17歳も年下のあなたを相手に、そんな冒険はしたくないの。」

  • 読み終わった後、心が重い。

  • ドラマのノベライズだけあって、不倫物にありがちな泥沼系。万理江の嫌がらせは苛烈だけど、気持ちは分かる。愛する夫をぽっと出の年増女に奪われたら腹立たしいよ。行は結局海外でマフィアに殺されたから、不倫の代償をこれ以上無い程に支払っている様なものだけど。
    るいの方は少々制裁が温いように思う。嫌がらせは堪えただろうし、行の死を目の当たりにした上で、日本に持ち帰った遺骨を万理江に奪われてはいるけど、失ったものって何も無いよね。会社での立場を失うなり何なり、他者の目に見える形での罰があっても良かったと思うけど。

  • 元々小説ではないと思うので仕方ないが、基本的にすべての描写がサッパリとしている。文学として楽しむものではない。

  • 長谷川博己様の信者なのでどれどれと思って読んでみました。
    不純な動機です。

    想像していた話は一瞬で終わって
    あとは寝取られ妻のトンデモぶり(しかも突き抜けてはない)と年上女子に翻弄される年下男子のトンデモ行動とトンデモ展開にびっくりしている間に終わってしまった。
    私ビジネス小説、いやハードボイルド小説買ったっけ?
    いいえ、不倫の小説を買ったはずよね。

    などと自問自答してしまいました。トンデモ展開がすごすぎて「お、おう…」となってしまった。

    ただ、ドラマのキャストはドンピシャにはまってるんだな~という感想です。
    キャストに敬意を表するとしたら☆2つだけど中身的には☆1つ(笑えるくらい)でした。
    なんだったんだこれ…。

  • 行がるいに惹かれた理由が正直よく分からなかった。そこのもやもやをすっ飛ばせば、かなり御都合主義な展開はありつつも、テンポもよく、特に万里江の心の移り変わりなどはよく書けていると思う。

  • 恋愛小説を読むと男と女の間には暗くて深い河があると思ってしまう。
    って、ストーリーのせいじゃなくて、男性作家さんの描く女性は、どんなに名作と言われていても、いやむしろ、言われていればいるほど、作り物くさいのだ。

    この小説のストーリー自体は、こんなこと起こるんかいなってレベルだけど、主要登場人物女性3人(3人目は息子さんの彼女ね、文壇の大先生というのもありだけど)の心情は、あぁ、わかるって気がするのだ。

    どんなに追い込まれても生きようとする、なんとか自分を支えながら心を揺らす、女たちの物語、かな。

  • いい作品です。キャラがしっかりしている。大人の恋愛を、じっくりとしっとりと書いている。

  • うーーーーん。

    45歳女性と28歳既婚男性の不倫物。
    若いエリート男性に強く言い寄られるというなんとも羨ましい設定にスルスルとハマってあっという間に読み進んだけど、思ったよりいまいちだった。

    捻りが足りないと思う。
    奥さんの思い通りに進みすぎて、逆転勝利することも無く、奥さん起業して、大当たりして大勝利。

    不倫男はあっという間に転落人生で、呆気なく死。

    うーーーーん。
    テレビドラマからの小説化だとしょうがないのかな。
    ドラマが話題だっただけに、ガッカリ感が。。。

  • 万理江は私が最も苦手とする自己中心的でどこまでも嫌な女ですが、この小説には無くてはならない存在になっています。

    彼女の存在がある事でこの小説が面白くなっていると思いました。

    ただ、るいと行の関係については何となく浅い、物足りない感じが残ります。

    17歳も年齢差がある男女で、家族や仕事を犠牲にしてまで、 なぜお互いにそこまで惹かれあうのかが説明不足の様な気がします。

    そして背景だけがどんどんドラマチックになって行き、 読後感は物足りない感じで終わってしまいました。

  • 僕のバイブル!

  • 中堅出版社の女性役員と金融庁キャリアとの不倫を軸に、様々な人を巻き込んで進む物語。
    ドラマのような展開だなと思ったけど、実際になっていたんですね。
    禁断の愛に身を任せ堕ちていく2人。 不倫の2人にスポットを当てるかたちで悲劇的に進んでいるけど、された側からしたらたまったものではないですね。
    読む人の価値観で見え方が変わる作品だと思いました。
    ラスト、女性の強さを感じました。
    自分的には終盤の万理江はカッコよく映り。 るいには一切共感出来なかった。

  • まあまあ最後まで読んでいて楽しい

  • ドラマより読みごたえがありました。

  • この作品は映像の方がリアリティがあったかも。

  • そういえばテレビとかでやってて、見そびれたんだと思い、図書館で見つけて借りてみた。女は強い。私とは違う世界の話。ダークサイドな結末にもピンとこなかった。

  • 指の長い男は不実だ

  • 結局、女が勝った。ということ?
    意外にも最後が爽やかだった。

  • 愛に生きる

  • ドラマを見ていなかったが、気になっていたので読んでみた。
    あっさりといった印象。ちょっと期待ハズレ

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著者プロフィール

大石 静(おおいし しずか)
1951年東京都生まれの脚本家・作家・女優。日本女子大学卒業後、女優になるため青年座研究所に入る。1981年、永井愛と「二兎社」を設立、二人で交互に女優と脚本を担当。1986年『水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策』で本格的に脚本家としてデビュー。
以降、多数のテレビドラマの脚本を担当することになり、1991年脚本家に専念するため俳優を廃業、二兎社を退団。1996年『ふたりっ子』で第15回向田邦子賞、第5回橋田賞受賞。2008年『恋せども、愛せども』により文化庁芸術祭賞テレビ部門(ドラマの部)優秀賞受賞。2011年『セカンドバージン』により東京ドラマアウォード2011脚本賞、放送ウーマン賞2010を受賞。アニメ『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』の脚本も務めている。
飛躍する若手俳優を見抜く眼力に定評があり、内野聖陽、佐々木蔵之介、堺雅人、長谷川博己を自らのドラマに登用してきた。2019年、NHK札幌放送局が制作する北海道150年記念ドラマ、嵐・松本潤主演「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎」(ニシパは小さいシが正式表記)脚本を担当。
『セカンドバージン』等、ドラマ脚本作の単行本・文庫化作は多い。2018年に対談を書籍化した『オンナの奥義 無敵のオバサンになるための33の扉』を刊行している。

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