- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417489
感想・レビュー・書評
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さらりと読める。
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ニューヨークの敏腕だが生活はしがない私立探偵ザンティピーは、義理の娘を北海道の温泉宿までエスコートしてほしいという依頼を受けて、再び日本へと赴く。
温泉でのんびりゆったりの、仕事ともいえない楽なボディガード業務のはずが、しっかりトラブルに見舞われて温泉街に眠る謎解きをする羽目になる。
小路幸也らしい軽い読み口の、罪や悲しみや残酷さがあったとしてもそれをさらりと流してしまうような軽やかな物語だ。 -
2011.10.20読了。
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『探偵ザンティピーの休暇』の続編。
アメリカで温泉リゾートを展開するオーナーの娘の日本視察に
同行するだけという気楽な仕事をもらったザンティピー。
しかし、彼の仕事がそんなに簡単に終わるはずもなく・・・
前作と同様、結果的に過去の悲しい事件の真相を暴くことになるのだが、
事件の終わらせ方はまさに「仏心」というかんじ。
真実は時として、誰かにとって、鋭い棘となりうるものだ。
ザンティピーはその棘を少しでも丸めようと奔走する。
こういう優しさもありだと、わたくしは思うのです。
さらりと読めるのに、ちょっと考えさせられるところもあるという
とても素敵な本でした。