探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 424
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417489

感想・レビュー・書評

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  • "探偵ザンティピーの仏心"小路幸也著 幻冬舎文庫(注意:2011/10/12発売)
    ・・・探偵ザンティピー、シリーズ第二弾。日本通の探偵ザンティピーが受けた今回の依頼は、スパ王からの娘のエスコートの依頼。娘のパットが北海道の定山渓で日本の温泉経営を学ぶ間、ボディガードを頼みたいというもの。依頼を受けたザンディビーだが、定山渓に向かう途中、何者かに襲われ気を失ってしまう。


    ・・・ザンティピーは素敵な探偵ですわ。”寅さん”で日本語を学んで会話には不自由しないくらい。温泉が好きで子供が好き。あたたかい、包容力のある探偵。(本巻のラストも”アメリカ人のセンスじゃないわなー”と思ってしまうような丸め方でした。(笑)
    なんですが、いかんせん、話のボリュームが足らない。ニューヨークでもハードな活躍を見せていそうなんですが。そういった話は本編には出ず。ザンディビーの事件の中でも日本の温泉が舞台のものを扱うシリーズになりそうですね。
    さくっと読める話が好きな方におすすめのシリーズかと。


    ・・・シリーズ三作目もすでに発売。刊行ペースを見ると年に一回、10月に発売のようです。
    あー、やっぱり、三作目も温泉が舞台ですね。

  • ザンティピー災難だったが、温泉がうらやましい。過去の悲惨な出来事を思わぬ縁で消化。きれいにまとまった。子どもらの世代に禍根を残さないように。展開が前作と似てますが、寅さんを真似るならお約束展開もありなのかな。

  • 文庫書き下ろしシリーズ第二弾。べらんべぇ口調で話す探偵ザンティピーが依頼人の護衛として再び北海道にやってくる話。前半にザンティピーがいきなり襲われますが、緊迫する場面は少なく全体的に穏やかに進んでいきます。小路さんらしい優しい物語で気持ちよく本を閉じられました。来月にはまた続編が出るようなので楽しみにしています。

  • アメリカ人で、べらんめえ口調の探偵ザンティピーのお話続編
    まあまあ軽く読める感じですね。良くも悪くも残らないかな・・・

  • 2012/09/06
    復路

  • ザンティピーまたまた北海道へ。
    今回は仕事ではあるけれど
    女性をエスコートして温泉旅館にノンビリできると喜んで赴いたのだが…。

    前作に比べるとちとパワーダウンかな。
    でも是非まだまだシリーズ化してほしい。

    【図書館・初読・8/2読了】

  • NYに住むザンティピーは数ヶ国語を操る名探偵。
    ボディガードを頼まれ、日本の温泉旅館へ行くことに。
    ところが、温泉旅館に行く途中で殴られ気を失い、気が付くと・・・。



    これは第二弾。
    図書館に第一弾がなくて、この本から読んだけど、大丈夫だった。

  • 「探偵ザンティピーの休暇」の続編。ミステリーとしては凡庸だし、ちょっとできすぎな感じ。そろそろ原点である「空を見上げる古い歌を口ずさむ」に立ち戻って欲しいなぁ。ただ優しいだけのお話ではファンは納得しないと思うのです。

  • 作者名に惹かれて手に取ったのですが、前作を読んでいなかった為、今ひとつのりきれず・・・

  • +++
    NYに住むザンティピーは数ヶ国語を操る名探偵。ボストンにあるスパの社長・エドから依頼が入る。娘のパットが、北海道の定山渓で日本の温泉経営を学ぶ間、ボディガードを頼みたいというのだ。ザンティピーは依頼を受けるが、定山渓に向かう途中、何者かに襲われ気を失ってしまう・・・・・。謎と爽快感が疾走する痛快ミステリ。書き下ろし第二弾。
    +++

    ザンティピーがまた日本にやってくる。今度は仕事である。仕事とは言っても、知人の娘・パトリシアのエスコート権ボディーガード兼後見人といった、比較的気楽な来日になるはずだった。しかし、空港からザンティピーにはなにか微かに引っかかるものがあったのだった。それが何かはまったく見当もつかなかったのだが。そして日本到着。東京は乗換えだけでそのまま北海道へ。知人の親友の宿へと向かうはずだったのだが、不覚にも気づいたのは真っ暗な洞穴の中だった。しかもパトリシアの姿はない。さあどうする、ザンティピー。直観力の鋭さで、ちょっとした違和感から仮設を立て推理をめぐらし、フーテンの寅さんばりの日本語でコミュニケーションを図りながらヒントの尻尾を引き寄せる。そして人情たっぷりな裁きを見せるザンティピーは、アメリカ人でありながらとても日本人的で粋である。夏、秋ときたので、次は冬だろうか。もっと読みたいシリーズである。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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