カリコリせんとや生まれけむ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 439
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344419209

感想・レビュー・書評

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  • 裏表紙の解説ほど気負ったものじゃあないかな。
    奇抜な作品の多い著者の内面を少しだけ見られて、満足はしている。
    ただ、奥さんの文章はいらんかったなぁ。

  • 会田誠さんの『あぜ道』が美術の資料集に載っていたのは中学生の頃だったと思う。
    朝の10分間読書という教育的読書が毎日行われていて、本を持ってこなかった生徒は教科書か資料集あたりをだらだらと10分間眺めて過ごさなければならなかった。そんな無意味な時間に出会ったのが『あぜ道』だった。その絵は圧倒的な印象を残した。

    ふたたび会田さんを意識したのは大学生のとき。『青春と変態』という高校生のトイレ覗き小説を読んだときに、会田さんについて調べ、数々のエロ、グロなどのタブー作品を知った。やはりそれらは強烈な印象を残していった。

    このエッセイは会田さんのそういった”現代美術のカリスマ”的な部分よりも、家庭でのスタンスや彼の育っていく過程などの人間的な部分が知れた。
    挿絵のように載っている会田さんの作品はやはり強烈で圧倒的。
    http://matome.naver.jp/odai/2135711998470645901

  • 初めて 会田さん読みました。
    同郷 同世代 なんとも刺激的な絵。

  • なんとも…面白い本です。

  • 美少女画家会田誠のエッセイ。
    日常雑記的な部分も面白いけど、やっぱり彼のアート的感覚、その広がりかたや固執の仕方が興味深い。
    フェミに嫌われてるらしいけど何でだろ。いや、何でかはわかってんだけどそれでも何でだろと。

  • 自分にとってアーティストの著書を読むのは何といってもアーティストの人となりを知りたいと思うから。この方の場合、意外なところで「やっぱりかわってるなぁ!」「案外常識的なのだな」と思った。そして【かりこり】が、まさかこんな事だとは…!呆れるやらなんとやら。

  • 森美術館で開催されていた「会田誠展」が面白かったので読んでみた。まぁ当たり前のことながら著者はアーティストとしての作品の方が才気ほとばしっている感じはするが、文章は文章で味わい深いユルさがある。特に奥さんまでも巻き込んだ(?)息子騒動記「東金の暮らし」「子育て失敗中!」や、著者がトンガっていながらいかに「常識」的であるかが伺える「美術の若者たち」が面白かった。

  • 著者の少女に対するずば抜けた描写力。それは思春期に大場久美子にハマったことに端を発している。彼女の写真を裸にするために消しゴムで胸や恥部を消し、鉛筆で再現するという、Photoshopの画像加工のようなことを手作業でやっていたという。美少女に対する偏愛と執着心こそが、著書の創作意欲の源泉なのだ。まさに、好きこそものの上手なれ。
    また、本書では個展の締め切りに追われ、奥様がエッセイを代筆したり、星の子である息子さんのポエムが掲載されたりと、家族総出でのエッセイもオモシロポイント。

著者プロフィール

会田誠(あいだ まこと)
1965年、新潟県生まれの現代美術家。東京芸術大学油画専攻卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修了。美術史への深い造詣をもとに、生と死、エログロ、ロリコン、戦争、暴力など、社会通念や道徳に関わる現代的テーマに取り組み、問題提起的な作品を次々と発表している。展示や発言に関するトラブルもあるが、海外でも評価を受ける機会は増えており、日本を代表する現代芸術家の一人とされる。
著作・写真集も多い。代表作に『青春と変態』、『孤独な惑星』、『MONUMENT FOR NOTHING』など。

会田誠の作品

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