たそがれビール (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.36
  • (51)
  • (113)
  • (185)
  • (45)
  • (12)
本棚登録 : 2678
感想 : 149
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423039

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 予備知識なしに読みました。
    たそがれビールはドイツ滞在中のひとときでしたね。
    ロの字型の住居が並ぶドイツで、お休みの日はお店が休みになっていることもあって、中庭を通しての近所のお付き合い。
    日本はいつの間にか土日も深夜もお正月も働くようになってしまった。
    ドイツではお休みの過ごし方、ものを大事に使う姿勢も違うようです。

    日本を離れてしばらくすると、お魚、お米、ピンポイントですが蓮根が恋しくなると書かれていました。娘が同じ方面で暮らしているので、なんか同じこといってるな~、と思いました。帰ってきたらいつも蓮根、蓮根言っていますよ~

    ペンギンとの毎日、ほのぼのとしていて、うらやましい。
    成功して、充実した一年を送られている様子がよく伝わってきます。

    ーーー
    関係ないですが、ドイツの大使館、領事館は日本に2か所あって、東京と札幌なんですよね。手続きで札幌の領事館に行きましたが、サッポロビールファクトリーの中にあるんですよ。粋ですね。

  • 小川糸さんが好きだー!っていうベルリン。
    一度行ってみたいものだ。

  • 2012年の1年間を飛び飛びで記した日記エッセイ
    「日記エッセイシリーズ」らしく、シリーズの途中から読んでしまった……


    著者が料理をしたり、本を読んだり、人にあったり、コンサートや演劇を見たり、外国で暮らしてみたりといった生活の描写
    これが世に名高い「丁寧な暮らし」なんでしょうねぇ

    ダメだ、物語で読むと素敵なものに感じるのに、現実のものとして見ると自分には縁遠い存在に感じてしまう
    ってか、小川さんは外国でバカンスめいた生活ができるほどの稼ぎがあるって時点で世間一般の金銭感覚とは違うのかもしれない
    ベルリンを中心に、パリやモロコ旅行など、気軽に行けたらいいですよね


    最初のところで「ペンギンが~~」という表記があり
    ペット?猫の名前?と思いつつ読んでいたけど
    食べ物の描写や妄想ではなさそうな言動が出てきて、「ペンギン」と呼称されている存在は人間で、恐らく夫と思われる立場の人だと推測できる
    この辺、全く説明がないなぁ
    シリーズのこれまでで言及されているのかもしれないけど、この作品からよみ始める人向けには優しくないかな

    あと、長期の外国生活から帰国する際に、孫に会いに帰国という描写
    一瞬「子も孫もいるの?」と思ってしまったけど
    自分の作品を子供、そこから派生したドラマを孫と呼称しているようだ
    何とも紛らわしい
    でも、こんな書き方をするという事はお子さんはいないという事なんだろうか?


    ららちゃんと銀座の資生堂パーラーに行くのがささやかな夢というのもその辺が関係してるのかな?
    頑張って時間をかけても食べきる姿は微笑ましいものがあるけど
    視点を変えれば、二時間も三時間も居座られたらお店の回転率としてはあまり喜ばしくないお客さんかもしれないと気になってしまうあたりが私は庶民なんでしょうねぇ

    何だろう?全体的に書かれてある内容が薄い?
    考え方も表面的で深みがない気がする

    小川糸さんの私生活を垣間見たいという欲求のある人なら楽しく読める本って感じでしょうか

  • 2012年の日記エッセイ。
    ベルリンでの生活がどんな風か分かって面白かった。
    国内外問わず、自分の気質と合う街と出会えるなんて、いいな。
    ベルリンから出かけたモロッコの様子もとても興味深かった。かわいい雑貨探しに私も行ってみたい!

  • はじめは何だか絵本のような語り口調に違和感がありましたが、慣れてしまえば小川糸ワールドに心地良く浸っていました。
    ベルリンやヨーロッパの国々、モロッコの日常も知れて、ちょっとした旅気分になり楽しく読めました。

  • この間、篠田節子著『寄り道ビアホール』を再読した流れ(?)で、タイトルに魅かれ、そしてジャケ買い(カバーイラストがグ~)。
    著者の作品を読むのは初めてだったので、「ペンギン」って、最初は何かと思った。配偶者のことと、読み進むうちに納得(笑)。
    日記エッセイというのか、一年間を日にち順に美味しく愛おしく身辺雑記が綴られている。読んでいるこちらも、なんだか幸せな気持ちに満たされる。
    それにしても、アフリカやフランスへ旅行したり、ベルリンで生活(アパートを借りて)したり、なんともうらやましい生き方!次は著者の小説を読んでみよう。

  • 小川糸さんの忙しくも楽しい日々が綴られていて、読んでいてワクワクする。世界のいろいろな国から見ると、ちょっとした日常も特別なものに見えてくる感じがして、いいなあと思った。

  • 美容院の帰り道から聞き始めた本。あっという間に読めてしまったけど、とてもほっこりするエッセイだった。
    かたつむり食堂の作者さんのエッセイ。
    パリやベルリンなどに滞在することを書いてて、あ、わかるわかる!と思ったりして親しみが持てたので、この作者さんもオーディブルで今から制覇することにした!

  • 旅に出たくなる、そんな一冊。
    ららちゃんが出てくる章がお気に入り。

  • ペンギン(旦那さん)、年下のお友達・ららちゃんとのほのぼのした暮らしや、心に残った映画、音楽のこと。飾らない、日記のような体裁で書かれている。一章ごとがとてもコンパクトで読みやすい。

    パリ、ベルリンでのコンサートや美術鑑賞、食、友人たちとの交友を楽しむ糸さん。
    好奇心旺盛で、知り合った人たちとの出会いを大事にする糸さんには私も刺激をもらう。

    ドイツ、行ったことないけどこんなにベルリンって魅力的な街なんだね。
    いつか行ってみたいなぁ。
    いや、その前にまたパリに行くのが先だな。

著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川糸の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
原田 マハ
宮下奈都
藤野恵美
吉田 篤弘
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×