大事なことほど小声でささやく (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 5865
感想 : 428
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423800

感想・レビュー・書評

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  • スポーツジムを中心にし、ゴンママのお店に通うメンバー5人のストーリーがあった後、ゴンママが自分の言葉に救われる。
    カクテル言葉もいい感じ、なのだが、例えばブルームーンというカクテルは小説の中の意味合いのほかに「完全なる愛」というものもある。二面性があるのは人も一緒なのではないかと思う。
    この作品は「今を大切に生きよう」と言っているようだ。良き作品です

  • 人のあたたかみを感じられた作品。

    特に心に残ったのは「権田鉄雄の阿吽」。
    カオリちゃんにかけたゴンママの言葉が心に染みた。

    ゴンママとお客さんたちに会ってみたい…!

  • 『未来は減る一方で、過去は増える一方だ』当たり前の言葉が胸に残った。関係ないけど、久しぶりの紙の本。電子書籍は便利だけど、やっぱり紙を捲る指の感触はいいね!

  • ほっこり、感動、熱意、、、
    心のデトックスができる小説でした。

    登場人物もみんな素敵だけど個々に悩みや寂しさがあったり誰でもこの誰かに感情移入できるのではないでしょうか。

    花言葉ならぬカクテル言葉が各物語のテーマを支えていて良かった。

    やっぱ個人的にはシャンディ・ガフのカクテル言葉が響いた。
    - 無駄なこと -

    当然考えてもどうしようも無い「無駄」もあるし、時として人生を豊かにするような「無駄」もあるのでこの言葉は好きだ。

  • 「あなた、言っとくけどね、いちばん苦しい時に笑うって、じつは人生の極意なのよ」

    言葉ってのはね、大事なことほど小声でささやくものなの。そのほうが相手の心の奥にまでしっかり届くんだから。

    一人くらい、わたしの全部を知ってくれている人がいたっていい。

    「シャチョーさん、言っとくけど、他人は変えられないわよ。変えられるのはシャチョー自身よ」

    先に自分が変わらなきゃネ

    「目の前の他人って、じつは鏡のなかの自分の姿だってこと」

    仕事って他人に《仕える事》だって。誰かに喜ばれることが、仕事なんだって。

    いま、この瞬間のことだけを考えて、自分なりに素敵に生きればいいの。いまを素敵に生きれば、未来はその延長上に作られるから、きっと素敵なものになるのよ

  • ゴンママさんと仲間達のやりとりが毎回クスッと笑えました。年齢・性別を超えた仲間達がいるって羨ましくて、そしてそれが宝物なんだと…心温まる素敵な話でした。

  • 5回くらい泣いた。
    阿吽が座右の銘になった。
    森沢明夫の本はほんとに優しい。

  • 阿吽の極意と、夢を抱いて絶対に叶えること。他にも沢山ゴンママに教わりました。第4章は本当に感動したし、他の章でもクスッと笑えるようなところが散りばめられていて、感動と笑いがバランスよく読んでいて気持ちが良かった。第5章はお互いに持った大まかな偏見にただ囚われるのではなく、自分が変わらなければいけないといけないと思った。この本に出会えてよかった


  • 第四章涙腺決壊

  • ほっこりと心が温まる、良い小説だった。

    このオムニバスストーリーの主人公たちは、比較的どこにでも存在しうるような人々だ。(ゴンママは除く。笑)
    舞台はトレーニングジムと、ゴンママが経営するバーとなっていて、この二つが対照的に描かれている。
    ジムには皆が集まり、いつも冗談を言って笑い合うような和気藹々とした場所。
    だが実は表には出さないが、それぞれに違った悩みを抱えている。
    一人になってその悩みをゴンママとカオリちゃんだけに打ち明けられる場所がバーなのだ。そしてカクテルの意味になぞらえた助言を受けることで、一歩先へと進んでいく、というストーリー。


    それぞれが何処にでもあるようなありふれた話なのに、感情の機微があまりにも秀逸に表現されていて、主人公はおろかその周囲の人々にまで感情移入させられてしまった。

    普通の生活の中から小さな感動や喜びをたくさん見つけてくれるような、そんな森沢さんの作品がとても好きだ。

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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