大事なことほど小声でささやく (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423800

感想・レビュー・書評

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  • 年齢も性別も境遇も全く違う6人がジムで出会い、マッチョなオカマのゴンママを通じて親交を深めてゆく。
    順風満帆とは行かない人生。それぞれに悩みながらゴンママや仲間に元気をもらい、少しずつ前に進んでゆく様子が清々しい。
    ジムに通う個性的な仲間たちのちょっと大人で軽快な会話や心に響くゴンママの言葉が温かく心地良い。
    ひたすら明るくてアホ丸出しの「筋曜日の会」が本当に楽しそうで羨ましい!
    どれも良かったけど歯科医の話は思わず涙が…
    ラストはゴンママ自身の話。過去に人を励ました際の自分の言葉が、巡りめぐって自分を救う。
    素敵な1冊でした♪

  • どのエピソードもよかったが、一番残ったのが最後のゴンママ自身のお話。仕事仲間のカオリちゃんに、孤独とこれからの不安に押しつぶされそうなことを告白したら、「無駄なこと」という意味合いをもつシャンディガフをプレゼントされる。過去を嘆いたり未来を不安になってもそれは意味のないこと、今を楽しんで生きる。そうすることで過去なんてオセロのように塗り替えることができる、、
    かつてゴンママ自身がカオリちゃんに贈った言葉だった。その考え方自体もいいし、かつて自分が救ったことが回り回って自分を救ってくれることも素敵だった。

  • 巨大なオカマの「ゴンママ」と美少女バーテンダーのカオリちゃんが人生を教えてくれる店「スナックひばり」。
    今夜も癖はあるが気の良いお客達が集まる。
    少々強引ではあるが、愛情たっぷりな言葉を優しく投げ掛けてくれるゴンママはみんなの心のオアシス。
    もし今の私がお店に行ったら、ゴンママはどんな言葉を優しく投げ掛け、カオリちゃんはどんなカクテル言葉を持つカクテルを作ってくれるのだろうか。

    ゴンママの教えの通り、これからは大事な言葉は小声でささやこう!
    ゴンママの言葉をしっかりメモして心を鍛えたい。
    またゴンママ達に逢いたいな。

  • 帯と本屋のポップの言葉に惹かれて衝動買い。全体的にほっこりするけど最後の話が一番好きだなー。いい言葉も教わった。居心地のいいカタチも空間も人それぞれ。困難の末に見つけたそれは一際輝いてる。そこへ導いてくれる素敵な人に出会える幸せ。でもそういう人に限って人一倍つらい思いを抱えていたりするんだよねーと思ったらやはり最後の章…思わずホロッとしてしまった。阿吽ね…。しかし下ネタはR指定だと思うのw

  • ありきたりないい話が続くが、最後の章ではうるっとくるし読んで良かったと思える。

  • スポーツジムと「スナックひばり」がメイン背景。登場人物たちが、日常生活でのちょっとした悩みごとを、気持ちの持ち方を変えることで、もっと素敵な明日へとつながっていくお話。
    第4章〈四海良一の蜻蛉〉は、涙。病気でつらい中でも、感謝の言葉をたくさん残す葉月ちゃん(主人公の娘)に強さを感じる。私も主人公同様で、人に喜ばれることしてないなぁって気付いた。自分から変わるって勇気いるけど、素敵な明日にしたいとも思う。やってみなくちゃ、ときっかけになる言葉がたくさんあふれている本

  • オムニバス形式の心温まるお話大好き
    4話めちゃくちゃ泣いた

  • 凄く良かった。何度でも読み直したい

  • 森沢明夫さんの作品、まだ当作品で読むのは3作品目だけどなかでも一番好き!!
    人生の新たなフェーズで読み返したら、違う刺さり方しそうなので、ぜひ再読したい。
    ちなみに今刺さったのは、社長の章。私自身、まさにゆとり世代とかZ世代とか言われる世代で、自分と重なる部分があった。

  • 悪い人が出てこない、ほっこり癒し小説。

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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