- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980815
作品紹介・あらすじ
自分より身体能力の高い選手と戦うには、相手よりも先に動き出すこと。そのときに必須なのが、瞬時に状況判断をして正解を導く力だ。それを、中村俊輔は「察知力」と呼ぶ。サッカーでは一瞬の判断が勝敗を決する。彼は、毎日の反復練習と情報収集、こまめな目標設定と自己反省を、特にノートに「書き付ける」ことで、自分を客観視し、この力を磨いてきた。世界から注目される名選手の心身鍛練術は"シンプルなことの継続"だった。
感想・レビュー・書評
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中村俊輔さんの生き様に感動した。満足することはせず、常に危機感を持ち、どんな状況でも自身の糧となることを探し、察していく。未来を察し、今やるべきことを考える。今の状況で自身に足りないことを察し、成長の糧とする。成長するためのメンタリティーとはこういうことなのだ。
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サッカー選手として生き残っていくための中村さんの身につけてきた察知力について経験を通じて論じた本。学ぶべきことが多く、私自身大変参考になった。
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トップ選手と活躍する中村俊輔の”察知力”とはを
解き明かす1冊。
アスリートだけでなく社会人にも応用できる思考法に目から鱗。そして何よりトップ選手であるにも関わらず、”上へ上へ”と目指す闘争心を感じてすごく勇気をもらいました。 -
2019年 8冊目
『察知力』
・足が遅いから、試合中の空気を読み、予測、早い判断が必要。
・課題も壁も向き合うことで自分の引き出しが増え、選手としてと人としても得られるものが大きい。
・監督から何を求められているかを察知し、それに適応することが大事。が、時には強引さも☄️ https://t.co/sa46qvtrYh -
瞬時に周囲の状況を察知する力と、その為に必要な予測について
目次
<blockquote>第1章 成功へ向かうとき、必要なものが「察知力」だ
第2章 僕はこうして「察知力」を磨いてきた
・サッカーノートが僕を作った
・フリーキックを徹底追求して見えたもの
・自分の“引き出し”の数が、未来の可能性になる
・僕を育てた「壁」
・海外へ移籍した理由
・イタリアからグラスゴー、海外での壁に向かった
・すべての監督から、学びがある
・チームメイトから察知できる学び
・妥協しない姿勢
第3章 「察知力」を活かして未来へ進む
・僕にとっての日本代表
・ベテランの価値
・指導者として歩む夢
</blockquote>
有名なサッカー選手である著者ならではの体験をベースとした人生訓ですな。
文章は平易で、すんなり読めます。これくらいなら楽。
自分より強い人が多くいる海外で対等にやりあうには、周囲を察知する能力が必要なのだ……と説きます。
それは、「試合に出続けることによる経験が生きる」から、より試合に出るには、「ユーティリティプレイヤー」であることを決意した著者の選手観があります。「引き出し」という言葉が何度も出てくる点が、強い思想となって出てきます。
何処でも生きる程の経験があるからこそ、監督は起用するのだと。そして海外でも結果を出せるのだと。
彼の中学の経験と、代表の経験(どちらも苦い経験)がこの思想を強いものにしてますね。
後は、かなりストイックな考え方がベースにあることが、珠々のエピソードから伺えます。
出発地点は過酷なほど可能性は広がるとか……。あとはサッカーノートかな。記録の大事さ、ビジョンの策定と目標の決定の高さは参考にすべきかなと。
そういうの、何も考えてない人多いんじゃない?
それらが全て、いざというときの「察知力」、行動力になると。
これは感覚を研ぎ澄ます、スポーツ選手ならではの人生訓でしょうね。試合外でその結果に必要な努力を積む姿勢も。
チームメイトとの交流や、お国の違う文化に関する考察も興味深いです。
結構、参考になるポイントの多い本だと思いますよ。 -
At that time, I wanted a title.
I wanted to be recognized at work as soon as possible.
I wanted to be recognized by my boss.
It is a book that gave hope to my heart. -
サッカー日本代表でもあるセルティックFCの中村俊輔選手によるエッセイ。サッカーに対する姿勢、考え方を著しているが、一般の生活にも当てはまることが多い。
中学生のとき、日産(現横浜Fマリノス)のジュニアチームで、求められているプレーに気づかずに個人プレーに走り、ユースチームに上がることができなかった。その失敗に気づき、そこから学んだことにより、彼は「察知力」の重要性を理解し、養ってきた。それはゲームの展開にも、チーム内での立場、監督との関係、様々な場面で活かされてきた。
そして、自分に足りないものを見極め、それを克服するための目標を設定して、そこに対してテーマを決めて、練習を繰り返す。そうしてステップアップを重ねてきた。サッカーノートはその道標であり、軌跡である。
ベストプラクティスではあるが、何か特に目新しい考え方や手法が用いられているわけではない。 -
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