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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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試しにオタマジャクシから甲状腺を取り除くと、オタマジャクシは変態できなくなり、"ジャンボオタマジャクシ"になってしまいます。
― 36ページ -
その後、原核生物だけの時代は実に20億年も続きました。原核生物は、遺伝子のセット(ゲノム)を一組だけ持つ「一倍体」生物です。一倍体の生物は、同じ遺伝子をコーイーしながら無限に増殖を繰り返し、”親”も”子”もなく絶えず殖えていく生き物です。そこには、急激な環境変化などによる「事故死」が起こる以外、自ら死んでいくという「死」は存在していませんでした。
― 138ページ -
しかし、大脳皮質には約150億個の神経細胞しかありません。大脳皮質のみにしぼって考えれば、100年経つとおよそ4分の1の神経細胞が死滅してしまうのです。
― 50ページ
みんなの感想・レビュー・書評
たまたま福岡伸一さんの「動的平衡」を読んだ直後で、とてもしっくり納得できた。 アポトーシスという言葉は聞いたことはあったが、「遺伝子にプログラミングされた細胞の死」とは驚いた。 細胞は自らの内にプログラミングされた死を持っている。 身近な納得しやすい例が新陳代謝。人体は1日に200グラムの細胞が死に、新しく再生されている。 健康な人体でもガン細胞は日々できているが、アポトーシスの誘発で... 続きを読む »
サイエンス好きにオススメします。前半は人体の奇跡を非常に楽しめました。後半の死生観のところで盛り下がりました。。。でも、良い本なのでお試しください!
細胞医学の現在と今後の技術とその考え方の概要が書いてある。 まだできていないことが多く、作者の想いが多くかかれている。テクニカルな内容も多い。急に専門用語が飛び出したりもして何回かポカンとさせられた。 それでも細胞についての内容はこれまで考えたことがなく、刺激的だった。 細胞の死と個体の死について知ることができ、哲学的ではなく、科学的な死について触れることができる。 またがんの... 続きを読む »
新しい知識があまり得られず残念。
ネクローシス、アポトーシス、アポブレートスの3つは新鮮。
ネクローシス: xxx
生物学的な観点からの「死」の本。
細胞が持つ「アポトーシス」という機能から、生物にプログラムされている死を読み解く本でした。表現が平易で、扱っている題材が専門的な分野も含む割にはとても読みやすくて、楽しかったです。
今まで考えたことがなかった視点に触れることができました。
そして、序盤は生物学のお話しだったのが、終章でもっと観念的な「死」論が出てきたのも、興味深く。
「性」が「死」を必要としているというのは納得の論で、そこから導かれる死生観もとても勉強になりました。遺伝子は利己的か利他的か。人は死ぬべくして死んでいくのか。考えるテーマとしては、思った以上に面白かったです。
apoptosis(アポトーシス)という細胞の死に方のメカニズムの解説から「個体の死」、「死の科学」、「生きるとは何か」と話が展開。
死の目的は、生命の連続性を担保するためであるという。 生殖により新しい遺伝子の組成が行われることで、その結果より好ましい子孫を残し、環境により適合した進化を促進する。これこそが遺伝子の目的。 死と生は相対するものではない。著者は「死は生を内包している」と表現する。 そして、「遺伝子は自らの子孫を未来に残すという意味においてはR・ドーキンスが言うにように利己的であると言えなくもないが、アポ... 続きを読む »
2011/08/18 夏休み3冊part1
■細胞の死に方
・アポトーシス(ダンシングデス)
細胞の断片化、痛みなし
・ネクローシス(外部刺激)
細胞の崩壊、痛みあり
損傷の程度によって修復も可能
・DNA
デオキシリボ核酸
・ゲノム
一つの生物個体を作り上げるために必要な全遺伝子の総体のこと
細胞は余分に作られ、捨てるようになっている。
書名は哲学的な雰囲気を帯びていますが、れっきとした科学書です。
死の遺伝子アポトーシスの謎、そして死の必要性。
更に死の誕生が性別の誕生と関係している事実と理由。
死に対する科学的な目がこの新書に凝縮されています。
しかし無味乾燥な科学書ではなく、新たな希望、温かな心も含まれている一冊。
本当に、読んで良かったと思います。
自分の人生は、何かと「死」がまとわりついている。親族の死、親の死、同級生の死、海外の友の死。
そして最近では、東日本大震災で、多くの「死」の現場に出会った。
ヒトはどうして死ぬのか?
本書のタイトルからは、哲学的な臭いがするが、内容は極めて生物学的である。ただ、命題そのものが哲学的であるため(すなわち科学では考えられないテーマであるため)、無条件でその要素は含んでいるが。
とはいえ、内容としては、純粋に、生物がどの段階で「死」というものを「獲得」したのかが、分かりやすく書かれている。
そして、「死が生に内包されたものであること」「性が生まれて、死が生まれたこと」など、「死」というものを敷衍してみると、それが、生物界における利他的な精神の賜であることがおぼろげながら見えてくる。
「死」とは決して、一個体では完結することができない概念なのだと、わかった。
「プログラム細胞死」の研究者による「死」の解釈。 前半は、細胞の「自殺」と言ってもよい、プログラム細胞死=アポトーシスを語る。 ・「事故死」に当たるネクローシスとの違い ・非再生細胞(脳細胞など)のアポトーシス ・発生・免疫ににおけるアポトーシスの役割 等に触れ、わかりやすく、よくまとまっている。アポトーシスの入門としてはよいのではないだろうか。 病気を「死んではならない細胞の... 続きを読む »
本書は「どうして(How)」死ぬのかがテーマであり、「なぜ(Why)」死ぬのかがテーマではない。科学本なのである。
ただし、話は表題だけに留まらず、死ぬことを忘れた細胞の話や、ゲノム創薬の話、最後は哲学的な話にまで飛んでいく。
対象は遺伝子という小さいものだが、話は大きい。大きな話を柔らかい口調で説明してくれるのでスラスラ読める。良書である。
とても読みやすかったです。細胞レベルであらかじめ死がプログラムされているというのは驚きましたね。「アポトーシス」とは言葉だけの知識でしたが、実際どういったものなのか、大変分かりやすく書かれており、そういったことに疎い自分でも十分楽しめました。
"ヒトであり、人ではない。ゆえに科学的。"
【選書理由】
大学の図書館で見つけた。
【感想】
非常に読みやすくわかりやすかった。入門書としては最適だと思う。
ヒトの死、細胞の自殺"アポトーシス"の歴史・解説にはじまり、
代表的な病:ガンやアルツハイマー病とアポトーシスを関連づけ、
いま期待されているゲノム創薬まで。
とにかく幅広い。ゆえに、内容は深くない。
アポトーシスについて既に知識があるのなら、
この本は物足りなく感じると思う。
勤務先の校長のお薦め本。実際、売れているらしい。読書レポートを生徒に書かせている合間に、自分自身の疑問を持つ練習として読んでみた。確かに、アポトーシス研究の最前線をわかりやすく解説してあって、読みやすい。
ただ、タイトルの「ヒト」が種としてのヒトのことであり、つまり種としてのヒトが死ぬ意味について考察している。しかし、個人としての「人」の死については考察の範囲外である。まあ当然だ。一介の化学者がそんな大それたテーマについて発言するのは分を越えていよう。また、それは科学の限界でもある。
そうした分をわきまえた発言という意味では、いいのではないだろうか。
ふうむ、なるほど。 死のプログラム「アポトーシス」「アポビオーシス」か。 そういう話は今まで聞いたことがなかったから、なるほど勉強になった。 ガン(アポトーシスが機能しない)やエイズ(アポトーシスを忘れた細胞がヘルパーT細胞のアポトーシスを促進させる) などのメカニズムはよくよく考えてみれば知らなかったから、知識として得られてよかった。 あんまりこの本では哲学的な死については... 続きを読む »
細胞内に自死のプログラム「アポトーシス」があるという話は知っていたがそれがどういう意味合いを持つのかという興味で読んだ。 この本の中でも触れているが、遺伝子は「利己的な存在」であり、「生物は遺伝子の乗り物にすぎない」とリチャード・ドーキンスという人が言っている。個を殺してましで遺伝子の存続を図るとはなんと冷酷な利己的な考え方であろうかと思っていた。 しかし、田沼さんは『この「自らを消し去る... 続きを読む »
ヒトはどうしての死ぬのだろうか?それはアポトーシスという細胞死が遺伝子によって運命的に義務付けられているからである。しかし、この細胞死はヒトが生きていくうえで重要な役割を果たしているのである。外的あるいは内的な要因(ウイルス・エラーetc)によって生命活動が脅威にさらされるときにアポトーシスによってそれらを取り除くのである。また原始生物のように単細胞生物には純粋な意味での「死」というものは存在し... 続きを読む »

(欲しい!)/新書





