「夕張問題」 (祥伝社新書)

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著者 : 鷲田小彌太
  • 祥伝社 (2007年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396110703

「夕張問題」 (祥伝社新書)の感想・レビュー・書評

  • 夕張の破綻問題について、独自の視点で分析したもの。
    特段、目新しい情報や考え方は感じられなかった。

  • 日本の地方財政は瀕死の状態のところが多数あります。夕張の問題を理解し、そこから何が今後起こっていくのか? これを深く考えることが大切なのですよね。

  • 夕張の再生について、データを示しながら論ずる。新たな出発は、自治体の新たな姿のモデルとしてとらえることができる。

  • 夕張について調べていたので読んだ。
    著者は、夕張が財政破綻した原因について国や道の責任を認めながらも、どちらかといえば基本的には夕張の責任とする立場から述べている。
    私は本書を読み終わった時点では、著者に同意できなかった。
    しかし、別の夕張に関する文献を読んでいくと、歴史的な背景がありつつも、夕張市にも責任があったことが納得できた。
    物事はなんでも中立的な立場に立ち、冷静な目で見なくてはならないと改めて思った。

    文章の構成は、ひと目でわかるようになっておらず、よく読まないと誤解してしまうことが何度もあった。
    また、関係ないのではと思うような話が本論の合間に挟まれていて読みにくく感じたし、単に項数を稼ぐために入れたようにも思えた。

    ただ、勉強になった点はいくつかあった。
    一つは、苦しい状況でも夕張市と市民がなんとかして再生に向かう道を歩まなければ、夕張は本当に消滅してしまうという点は納得した。
    二つ目は、「絶対に潰れない、最後には国がついている」という考えは何事においても通用しないことがわかった。国の判断が正しいか正しくないかは別として、破綻した旧拓銀然り、夕張然り。
    三つ目は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭が、パリのアボリアッツをモデルとして夕張の通年観光を目指したことを、本書で初めて知った。

    個人的に夕張市は、良い意味で自然豊かで静かな町になって欲しいと思う。
    夕張市と市民の方たちは現在も厳しい状況の中頑張っておられると思う。
    これからも、夕張市のことを忘れず見守っていきたい。

  • 本屋で見かけて、気になっていた一冊。著者は夕張市に隣接する夕張郡に住んでいる。テレビの視点とは異なった視点で夕張市の再建問題を取り上げている。テレビ番組だけでは解らない問題がわかって良かった。ただ上手く表現出来ないが文学部的な見方が鼻に付くところもある。

  • [ 内容 ]
    日本人である私たちは、生まれると同時に、どこかの地方自治体の一員になります。
    東京都民にしろ、夕張市民にしろ、自治体の外にはいられません。
    私たちの日常生活において、「国」よりも「自治体」のほうがより密接であり、もし自治体のサービスが受けられなくなると、鉄道の廃線どころの騒ぎではすみません。
    「市」や「町」を、あたりまえにある空気のように思っていると、突然、酸欠死に襲われます。
    いま「夕張市」は財政再建団体に指定され、市民は酸欠状態です。
    ここからいかに脱出し、新たな活力ある、老人にも子供にも夢のある街にするには何をなすべきかを、本書は分析し、展望しています。

    [ 目次 ]
    1章 ダイヤ型=心臓の形をし、Y字形に伸びる旧石炭の町・夕張(二〇〇七年、雪の中の夕張;廃坑で夕張の心臓は停止した;夕張は心臓移植手術をした;心臓の一時停止がはじまった)
    2章 「財政破綻」か、「市破綻」か?リストラは可能か?(「市」の行政担当者は死ぬ気なのか?;市破綻の直接の引き金;市破綻の遠因と真因;もうひとつの夕張・「農業」夕張)
    3章 夕張の繁栄と衰退(北炭と運命をともにして;観光都市夕張とは?;いまある「廃夕張」の危機)
    4章 夕張再生のシナリオ 10のテーゼ(現実的で最善のシナリオ・困難な道;現実的で次善の策・夕張「終焉」の道;最悪のシナリオ・衰滅の道)
    5章 夕張、その可能性の条件=哲学(居住地の哲学;行楽地の可能性;別荘地の可能性;高齢者に住みやすい町をめざす)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 炭鉱がピークだった1960年代には夕張には人口が11万人いた。今は1万人くらい。夕張メロンもあるがまだまだ。箱物施設が多すぎる。改革が必須だが、追いつかない。財政破綻になる行政の典型。

  • 2007年に財政破綻した夕張市の問題点について書かれた本。

    私が中学生のときには産業構造を変化させて成功したまちという扱いであったから、その変容に驚く。だが、破綻は起こるべくして起こったようである。本書は歴史的生い立ちからそれを探っている。

  • 北海道に住んでいる著者が身近な問題として夕張のことを真剣に考えて書いた本。外部の人間があれこれ地方自治の問題や国のエネルギー政策から夕張を語っている本が多い中、リアリティーある表現が多いのでなかなか評価できる。

  • 「市」や「町」を、あたりまえにある空気のように思っていると、突然、酸欠死に
    襲われます。いま「夕張市」は財政再建団体に指定され、市民は酸欠状態です。
    ここからいかに脱出し、新たな活力ある、老人にも子供にも夢のある街にする
    には何をなすべきかを、本書は分析し、展望しています。
    ひょっとすると、夕張は見事に立ち直るかもしれません。

  • 自治体の生き抜く力に直面している

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