言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)

著者 :
  • 祥伝社
3.65
  • (19)
  • (37)
  • (30)
  • (7)
  • (3)
本棚登録 : 351
感想 : 53
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112141

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ソムリエとしての経験から五感で感じたことの表現について書かれていて豊かに生きることのヒントになる。

  • 日本一有名なソムリエによる「美味しさの言語化」に関する主張。「コクがあるのにあっさり」「クセが無くて食べやすい」と言った巷にあふれる定番文句をバッサリと斬り捨てるのは、読んでいて痛快になるほど手厳しい。しかし、現実はプロのソムリエの表現力に敵うわけもないのは当たり前であろう。田崎氏のテイスティング時には、右脳では無く左脳が活動しているとは驚きで、この職業においての言語とはワインの味を記憶し、伝え、客の好みを予想するための道具であるという。軽薄なグルメ・レポートの是非云々はともかく、言語化というキーワードとコミュニケーション論として為になる多くの言及がある。

  • 食べやすい/飲みやすいがものがイイという日本人の減点法的価値観と、個性を重視する加点法的価値観の欧米人を軸に、言語化(抽象化して記憶)することによって5感を磨く大切さを説いている。

    読んでるだけでよだれが出てくる本だ(笑)

  • ソムリエとして有名な田崎さんの本。職場の厚生行事として行われたワイン教室に参加した直後だったので手に取りました。失礼を承知で申し上げると、ソムリエや身近なワイン通と言われる人たちのあの「表現」は、「そこまで言うか」「かっこつけちゃって」などと思うこともありました。しかし、視覚では伝えられないことを伝えるたり味を記憶する為には、共有できる言葉に変換する必然性があったわけです。最初のほうにテレビの料理番組でのコメンテーターのコメントに関するダメだしを読んで納得してしまいました。ワインに興味が無くても、他人に何かを伝えるコツを知りたい人にもお勧めの一冊だと思います。

  • 一行のツボ:「おいしい」を伝えようとして、何の疑問もなく、ごく当たり前のようにして使われている表現があります。」

全53件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1958年、東京都生まれ。1995年、第8回世界最優秀ソムリエコンクールで日本人として初めて優勝、世界一の座につく。以降、ソムリエとしてのみならず、ワインを含む酒類と食全般にフィールドを広げて活躍。99年、フランス農事功労章シュヴァリエ受章。2011年、黄綬褒章受章。現在、国際ソムリエ協会会長を務める。ワインだけではなく、日本酒や焼酎にも造詣が深く、『ワイン生活』(新潮社)、『本格焼酎を愉しむ』(光文社)などの著書がある。

「2016年 『No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田崎真也の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
ハロルド・ジェニ...
ヴィクトール・E...
J・モーティマー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×