大学生に語る 資本主義の200年(祥伝社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396114022

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  • ロシア・ナロードニキの疑問=ロシアは英仏を追いかけているから、いつ革命が起きるかわからない。労働運動をやっていて意味があるか。
    ロシアのミール共同体の存在。なかなか崩壊しない。

    資本がだぶつき、利潤の還元率が下がっている。利潤率の傾向的低落の法則。そのために、経済成長が必要。ゼロ成長ではいずれ回らなくなるのが資本主義。

    契約社員、外国人、男女雇用機会均等法、が正社員の給与水準を下げる。

    延滞すると遠隔操作で運転できなくなる車のローン。


    資本主義とグローバリゼーションは表裏一体。
    資本主義の根っこにあるキリスト教世界観
    ユダヤ人は煉獄の存在を否定したので寄付しなかった=金の亡者と言われた。
    ルターが寄付を不要といったので資本が溜まった。
    資本主義的に生きるためにはマルクスを実践すればよい。資本論は、資本主義のバイブル。
    江戸時代、コメの生産効率が上がったため、コメの価格が下がった=武士の給料の価値が下がった。
    EUは資本主義の枠組みが広がったため大きな規模が必要となって作られた。
    資本主義は利潤率低下の爆弾を抱えている。
    労働賃金の行きつくところはアフリカのマリ。
    安い賃金と高い消費を求めている。
    外国人労働者だけでなく、男女雇用機会均等法も低賃金の原因。
    フランスのATTAC。トービン税を実現しようとした。
    超約「資本論」。
    世界がアメリカ型のグローバリゼーションにあやかっておこぼれにあづかろうとしている。

著者プロフィール

的場昭弘(まとば・あきひろ)1952年宮崎県生まれ。マルクス学研究者。1984年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。一橋大学社会科学古典資料センター助手、東京造形大学助教授を経て現在、神奈川大学教授。マルクス学の提唱者。マルクスの時代を再現し、マルクス理論の真の意味を問い続ける。原資料を使って書いた作品『トリーアの社会史』(未來社、1986年)、『パリの中のマルクス』(御茶の水書房、1995年)、『フランスの中のドイツ人』(御茶の水書房、1995年)をはじめとして、研究書から啓蒙書などさまざまな書物がある。本書には、著者による現在までのマルクス学の成果がすべて込められている。

「2018年 『新装版 新訳 共産党宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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