茨姫はたたかう: 長編推理小説 (ノン・ポシェット こ 14-2)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396327682

感想・レビュー・書評

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  • 【Amazonより】
    「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?」対人関係に臆病で頑なに心を閉ざす梨花子は、ストーカーの影に怯えていた。だが、心と身体を癒す整体師合田力に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる!若者たちに贈る繊細で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー。

    -----------

    あらすじを見て近藤史恵さんだし、面白いかもなーとかおもって購入しました。
    設定的には面白いなーとおもいます。
    さくさく読めるし。

    清楚で奥手な女の子がはじめて一人暮らしをして、違和感を感じる。
    郵便物が開けられた形跡があったり、自分が振った職場の同僚が同じ駅をうろついていたり。
    そりゃーちょっと怖いんですよね!

    でもこの主人公の語り口が結構、私は共感できず、最後まで置いてけぼりなかんじでした。
    自己弁護が多すぎるんですよね。
    引っ越してきたマンションの近所の女の子たちに話しかけられて、彼女たちの印象を独白してるシーンとか、職場の人の悪い点をその地区を管理している上司に打ち明けるシーンとか。

    すごい自己弁護なんですよね。
    自分は悪くない。正直にあったことを言ってるわけだし。
    聞かれたから答えてるだけ、みたいな。

    それは間違えてはいないのかもしれないけれども、正しい対応なのか?とかちょっとおもっちゃいました。
    なんと言うか他人任せな感じがして、共感できなかったです。
    反面、同じマンションに住む女の子たちのあけっぴろげさや、大雑把振りはすごく好きでしたけどw

  • 10/09/04再読。面白い、面白いんだけど…厚みがないというか、キャラクターがマンガっぽすぎて後味が良くない。
    近藤史恵さんは好きなんだけど(凍える島は愛しているといってもいい)このシリーズは扱うテーマも含めて微妙です。よって★2。

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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