- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396330255
感想・レビュー・書評
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とにかくこれで、間違いだらけの人生にけりはつけられる。
鏡の中にいた少女が誰だったのか。やっと思い出した。
あれは私だ。10歳のころの私だ。
日本は精神論の国だからね。どんなことでも強い意志を持って願えば通じる、叶うという思想がある。あまり合理的とは言えないかもしれないが、日本人は多かれ少なかれ、そうした思想を小さいころから植えつけられて育つ。 -
シリーズ最終作、と思って読んだら違った!
まだ続きがあるらしい!
でも刊行されてない……!!(なんかお師匠の作品とここも似てる!)
いつか書こうと思ってたんだけど、わたしが柴田作品を読んでて、何にいちばん共感するかって言うと、文章の随所に垣間見え(時には堂々と主張)る、“男性批判”なのである。
それはどんな作品でもそうで、ヒロインのモノローグだったり、何気ない一行だったりするが、私が抱いてるこのよの日本人の男たち、または男社会、男の価値観というものへの怒りや憎しみ、果ては諦観というものとたいへんに共鳴するので、読むのをやめられないのである。
なので、苦手としているホラー・オカルトのジャンルではあるが、読み進んでこられたのも、そういう部分が健在で、というか、ほんとはその部分全開バリバリだったから、だとおもう。
そんなわけで、未完のこの話。
希代のエクソシスト、と見られている村上が、妻である瞳の記憶を取り戻せるのか、はたまはカメラマンのリリーとどうにかなっちゃうのか、の部分を、悪魔になったきもちで待っているのである。 -
なんだか日本は大パニック。猟奇殺人起こりまくり。かなり面白くなってきた? ……だけどやっぱり「続く」ですかい。まさか、「それでも最後に愛は勝つ」なオチ? いや、別にいいけどさ。
「前回までのあらすじ」があったのはよかったな。でなきゃ前の内容忘れかけてるし(笑)。続編はいつ? -
長編ホラー4巻目。
ゆびのレビューで炎都系と書きましたが、炎都シリーズとやっぱり似てるなぁ〜という印象です。