百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 8077
感想 : 846
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336080

感想・レビュー・書評

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  • 短編小説から映画化した作品の原作。僕は映画は見てないけど、元ももクロの早見あかりがキャストなのは知ってました。あと高校生のときにWEAVERめっちゃ好きだったのでその流れでこの映画を知ったんだよなーって当時を思い出しながら懐かしく感じました。
    そして2023年の2月でWEAVERが活動休止した事実を知り感慨深い気持ちになりました。

    内容は十代の恋愛がテーマの青春小説。どの話も非現実的な内容ではあるけれど、どことなく似た感覚を知ってる気がしてくるのは、十代のときに誰もが感じた悩みや苦難が大人になった今、遠くてボンヤリとしたモノになってしまったからなのかな、なんて思いながら読みました。
    僕はこの本に登場する4作品の順番がすごく好きで、この感覚はこの順番じゃなければ得られなかった気がします。
    ちなみに僕は「小梅が通る」が好きです。

    勝手な想像ですけど、今だったら百瀬役は広瀬すずをキャストするのかなーなんて思ったりしました。

  • 乙一作品も好きですが、中田永一作品ははじめて。
    ひらがなが多めの文章で、やわらかい空気や温度を感じました。ちょっとドキドキしながら、そして切なくなりながら、このあとふたりはどうなったんだろうと想像するのもたのしめました。

  • 胸の真ん中が苦しくなる!

    二作目の「吉祥寺の朝日奈くん」を先に読んで以来、大ファンになってしまった中田永一の処女作。ひねりの効いた「吉祥寺の~」よりは、割とストレートな印象だ。作者が物語の中の女の子のように、仮面を被っている感はある。

    十代の男の子や女の子の瑞々しさが、素直に心に染み渡る。暖かい気持ちになる。こんな恋愛がしたかったな……(遠い目で)
    今の私にもこの小説の素晴らしさを感じることができるということは、まだまだ私の心の一番大切な部分は毒されていないということなのだ。

  • 恋愛小説だと知らずに読んだ。普段そういうのはあまり読まないから、なんか新鮮だった。

    確かに切ない所もあったけど、皆それを乗り越えられていて、儚さの中に逞しさを感じた。

  • 人間の描写がそこまで過激でなく、テンポ良い感じ
    (一般的に)人を自分の基準で見がちである

  • どれも面白くてすいすい読めたけど、なみうちぎわが1番好きだったかな。相手の男の子の名前と話し方が好き。
    どの主人公もどちらかと言うとクラスで地味なグループに属するような子で、とても自信がなく自分を恋愛とは遠い位置に置いているような中、じわじわとくるキュンが心地よかったです。

  • クラスにいるあまり目立たない女の子たちの恋心と青春の話。
    4つの短編で構成されていて、どの女の子も少し地味ではあるけれど、可愛くてすごくもどかしくて、読んでいてつい応援したくなった。
    題名にもなっている「百瀬、こっちを向いて」も甘酸っぱくて素敵だけれど、「小梅が通る」が一番好き

  • 切なくて甘くなくて淡い恋愛小説で、短編4作品です。どの作品にも恋愛を遠くにおいた主人公が登場し、最後まで甘いシーンは出てきません。それと、最後に意外な事実があったりします。心がキューンとなったり温かくなるお話です。どの作品も良いです。

  • ものすごくレンアイ恋愛しているわけではないけど、ほんのりとそしてしっとりと恋愛っていいなぁピュアな気持ちにさせてくれる恋愛小説集です。

    表題作もよかったなぁー。なんか先輩が腹立つなぁと思ってたけど、あとの状況を見ると、なんとも切ない。
    それぞれの青春がありますよね。
    好きだったのは最後の小梅ちゃんの話。それぞれみんな悩みがあるのよね。

    全体的に素敵で甘酸っぱい気持ちになる作品でした。



    @手持ち本



  • 何年も前からず〜っと積読だった
    百瀬、こっち向いて。

    この小説にでてくる女の子みんな可愛くて
    少女漫画読んでる時のときめきがあったなぁ。

    どの話もミステリアスな部分もありつつ
    素敵なお話、登場人物だった!
    うんうん、で、その後どうなったの〜?
    って終わり方がより良かった!

    あ〜、可愛い!

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著者プロフィール

1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。

「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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