百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396336080

感想・レビュー・書評

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  • 〝成瀬”の次に”百瀬”を読んでみた
    なんだか面白い、面白いヾ(´ε`●)ノ♪
    好き好き、こういうの♡
    笑いあり、甘酸っぱい爽やか青春恋物語
    ベタ甘ではなく面倒臭くないヤツ
    学生時代のあの頃を思い出して、頷いたりニヤニヤしたり、あっという間の楽しい読書タイムだった


    四編からなる

    まず『百瀬、こっちを向いて。』
    表題と同じ、これが一番面白かったかなあ
    不器用で自称人間レベル2の高校生相原君と、偽装カップルのお相手百瀬さん
    そして、憧れの美男美女で人間レベル90の先輩カップルとのWデート
    まだまだ精神的に幼い相原君とおませでちょっと気の強い百瀬さんのやりとりが、ほろ苦くもあり微笑ましい
    もっと話が続いて欲しかったのにと、私にしては珍しく思った

    二編目『なみうちぎわ』
    事故から五年間意識がなかった姫子が目覚め、世話して来た年下の男の子小太郎の存在に意識し始める

    三編目『キャベツ畑に彼の声』
    副業が国語教師である本田に惹かれていく女子生徒久里子の淡い恋のお話

    四編目『小梅が通る』
    これも面白かった
    ブスメイクしていつも目立たぬ様ひっそりと高校生活を過ごしたい柚木
    このブスメイクの仕方がちょっと
    笑(〃>З<)ぷぷぷ
    人は外見か内面かっていう話になるのだが。。。


    今読んだばかりなのに、もう一度読みたくなった

    『百瀬、こっちを向いて。』ってタイトルも好きだな
    読むまで百瀬は男の子だと思っていたけれど

    著者の作品は『暗いところで待ち合わせ』(乙一さん)しか読んだことがなかったので、こんな作品も書くとは知らなかった

    是非とも違う作品も読みたい⁽⁽(◍˃͈꒵˂͈◍)⁾⁾⤴⤴

    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      1Qさん、『百瀬、こっちを向いて。』ってタイトルからして好きです
      でもノボルが呼んだら、百瀬は野良猫のような目で振り返るんですよね笑
      オモシ...
      1Qさん、『百瀬、こっちを向いて。』ってタイトルからして好きです
      でもノボルが呼んだら、百瀬は野良猫のような目で振り返るんですよね笑
      オモシロ〜
      恋愛ものから読んでみようかと思います
      しかし山白朝子は知らなんだ、知らなんだ…
      2024/02/25
    • どんぐりさん
      こんにちは(^^)

      この本は家で大人しく積本になってます笑
      ぐっすり眠ってます笑

      でもレビュー見て思い出しました!
      図書館本たちが落ち着...
      こんにちは(^^)

      この本は家で大人しく積本になってます笑
      ぐっすり眠ってます笑

      でもレビュー見て思い出しました!
      図書館本たちが落ち着いたら読みます!!
      2024/02/27
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      どんぐりさん

      おはようございます(^O^)

      ブクログで面白いと話題になっていたのを思い出して、読んでみました
      実は我が家も娘の本棚に積読...
      どんぐりさん

      おはようございます(^O^)

      ブクログで面白いと話題になっていたのを思い出して、読んでみました
      実は我が家も娘の本棚に積読されていました
      なんと勿体無い!
      面白かったですよ〜(*≧∀≦*)
      ぜひぜひ♡
      2024/02/27
  • 乙一氏の作品は大好きで、
    「箱庭図書館」以降、
    もう著者の恋愛もの読めないのかなって
    思ってたいたので、
    この、切な優しい物語にまた出会えたことが
    素直に嬉しく思った。

    著者独特の優しさが本当に大好きです。

    感動も、笑いも、少しの驚きもあり
    終わってしまうのが悲しくなりました。

    • ニセ人事課長さん
      キョーさん

      こんばんは。
      「百瀬、こっちを向いて。」読みました。
      こちらもなかなか良かったです。
      レビューも書いたので、また見て...
      キョーさん

      こんばんは。
      「百瀬、こっちを向いて。」読みました。
      こちらもなかなか良かったです。
      レビューも書いたので、また見ていただければ幸いです。
      2022/12/27
    • キョーさん
      ニセ人事課長さん

      こんばんは。

      星の数に関係なく、まず読んでくれたことが
      素直に嬉しく思います!!

      私も「小梅が通る」の友達2人がとて...
      ニセ人事課長さん

      こんばんは。

      星の数に関係なく、まず読んでくれたことが
      素直に嬉しく思います!!

      私も「小梅が通る」の友達2人がとても
      重要であり、ストーリーを素敵にする
      存在だなって思いました。

      いつもいつも、丁寧なレビューありがたいです!笑
      2022/12/28
  • 少し前にブク友さん達が次々にレビューをあげていて、読みたかった一冊。
    著者の本は「くちびるに歌を」「吉祥寺の朝日奈くん」に続き3冊目ですが、これが一番好き!!

    4つの短編が収録されていて、どれも自己肯定感の低いタイプの高校生が主人公。
    自分のことを“人間レベル2”と自虐したり、教室の中で存在を消したり…
    そんな彼らの甘酸っぱい恋愛体験は、切なくてちょっと苦しいのです。

    まず、表題作「百瀬、こっちを向いて。」
    の最後の一文に、ズキューンと胸を撃ち抜かれました。
    うわぁ~、なにこれ?
    最高なんだけど!?

    そして、4編どれも終わり方が良い。
    読者がその先を想像してしまう。
    余韻を楽しむ時間がまた胸キュンなのです。

    また、主人公の友人達も存在感がある。
    特に不可欠なのは「百瀬、こっちを向いて。」の田辺くんでしょう。
    あと「小梅か通る」の松代さんと土田さん。
    優しさと友情には思わず涙が溢れます。

    この4編のテイストを、
    「ソーダ水のような、ちょっぴり刺激のある、爽やかな甘味」
    と解説の瀧井朝世さんが表現していますが、まさにその通り!
    またまた青春時代に戻れた読書時間でした❥❥(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      ホント!ホント!
      確かに。うん。うん。

      素朴な感じが、似合ってますね、この装丁〜☆彡✧好きだわ〜


      ホント!ホント!
      確かに。うん。うん。

      素朴な感じが、似合ってますね、この装丁〜☆彡✧好きだわ〜


      2023/06/20
    • あゆみりんさん
      あおい、こっちを向いて。

      いいですよねぇ♡
      面白さと切なさも入って青春具合が絶妙なんだよね、よく登場する自称人間レベルの低い子達が愛くるし...
      あおい、こっちを向いて。

      いいですよねぇ♡
      面白さと切なさも入って青春具合が絶妙なんだよね、よく登場する自称人間レベルの低い子達が愛くるしいです。

      ブックオフで文庫買っちゃえばいいです、私みたいに。
      2023/06/20
    • aoi-soraさん
      あゆみ、こっちを向いて。

      ブックオフ行こっかな❥❥
      あゆみ、こっちを向いて。

      ブックオフ行こっかな❥❥
      2023/06/20
  • 図書館から本が押し寄せているのに、ここで中田さんを読んでる場合じゃないのに、我慢できずに読んでしまいました。
    本当は「朝比奈〜」を読みたかったけど売ってなかったから、「百瀬〜」を10年振りに。

    本当だっ、全四話とも嘘をついたりつかれたり。
    中田さんて“甘酸っぱい青春物語”ってだけじゃないんですよね。
    自虐的な登場人物たちが面白く愛しい。
    会話のやりとりの面白さや、心の声がリアルなんだけど重たすぎない、そういうところが好きです。
    みずみずしさをとても感じるのに、淡々と時間が進みシュールな雰囲気が堪らない。
    「ウソカノ」をまた読みたくなってしまった。

    漢字とひらがなの使い分けがとても気になるけど、発声の強弱?重軽?漢字だと堅過ぎる? ???
    百瀬、こっちを向いて。
    さり気なくてとっても良い〜ここで言うのね〜
    「なみうちぎわ」の取り戻せないものの大きさがすごい、小太郎よ 日の当たる道を歩くんだぞ…

    作中に出てくるテープ起こしをやってみたいと思ったけど、聴くのは好きな声や話し方とは限らないし、考えれば考えるほどイライラする自分しか浮かんでこなかったので却下。

    • 1Q84O1さん
      あゆみりんさん
      本が押し寄せているところ、今度は「朝比奈〜」を見つけてキュン♡してくださいねw
      あゆみりんさん
      本が押し寄せているところ、今度は「朝比奈〜」を見つけてキュン♡してくださいねw
      2023/06/11
    • みんみんさん
      中田キュンイチ♡
      夏キュンですよ(〃ω〃)
      ちょっとホラーも読みたいけど……
      中田キュンイチ♡
      夏キュンですよ(〃ω〃)
      ちょっとホラーも読みたいけど……
      2023/06/11
    • あゆみりんさん
      そうかっ!読むべきタイミングだったのかっ(っ ॑꒳ ॑c)
      夏のキュンイチは良いですね(⸝⸝ .ˬ.⸝⸝)
      海なんて何年も行ってないけど、な...
      そうかっ!読むべきタイミングだったのかっ(っ ॑꒳ ॑c)
      夏のキュンイチは良いですね(⸝⸝ .ˬ.⸝⸝)
      海なんて何年も行ってないけど、なんか行きたい気がします。
      流木拾って、焚き火してさっ、きれいな貝殻探して…(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)
      2023/06/11
  • 購入理由は、初読み作家さんだった&有名作品
    とても良かった\\\\٩( 'ω' )و ////
    ビックリ仰天した事が2つ。

    まず1つ目。
    百瀬、こっち向いて。長編作品だと思っていたこと。
    目次みて、次のタイトルの話にいくと、登場人物変わる!? え?と思い裏表紙見ると、小説集とあり。四つの物語_φ(・_・

    四つとも、素敵なお話、全部良かった!!
    百瀬、こっち向いて。
    なみうちぎわ
    キャベツ畑に彼の声
    小梅が通る

    切ないような、最近そんな気持ちなることないなあと思ったり。登場人物を応援したくなる気持ち!
    これは良かった!読んで良かった〜

    ビックリ仰天2つ目。
    (これ、ちょいとブグログの皆様に怒られる、もしくは呆れられそう笑)

    中田永一さんと、乙一さんが、同じ人物と、私まったーく知らなかった、、、!(◎_◎;)
    ちらほら名前が出るけど、あんま気にしないでいた、なんとなんと。
    大変申し訳ありません。。
    Wikipedia検索。
    他にも名前知ってる作品たくさん書いているー。
    チェックチェック、また仕入れてしまいそう。

    解説の方が、チョコレートのベタものではなく、ソーダ水。上手い!コテコテの恋愛小説ではない。

    なんか、こんなシーンなら、私も惹かれちゃうだろうなあーと思わせる絶妙な書き方。純でしたね。
    綺麗な気持ちになれます!
    中田永一さん、ありがとうございます♪♪

    • 土瓶さん
      でも「百瀬ー」から入られると少し心配ですよね。
      中田永一さんはともかく、別名義では怖かったりグロかったりする作品も多々あるので、適切な用法...
      でも「百瀬ー」から入られると少し心配ですよね。
      中田永一さんはともかく、別名義では怖かったりグロかったりする作品も多々あるので、適切な用法と用量を守って(?)お読み頂ければ、と思います。
      2023/04/05
    • 1Q84O1さん
      なんなんさん
      バトンはですね、乙一さんの作品が良いからどんどん他の方に繋がっていくんですよ♪
      ブーメランはですね、自分のところに戻ってきて乙...
      なんなんさん
      バトンはですね、乙一さんの作品が良いからどんどん他の方に繋がっていくんですよ♪
      ブーメランはですね、自分のところに戻ってきて乙一作品がやめれなくなるんですよw
      詳しくは、あゆみりんさんの「失はれる物語」のレビューを参照してみてください(^^)
      おもしろいですよ!w
      2023/04/05
    • なんなんさん
      みなさん、おはようございます!
      バトン、ブーメランの解説もありがとうございます。
      私完全に受け取ってしまってますねえ(╹◡╹)♡
      布教や増殖...
      みなさん、おはようございます!
      バトン、ブーメランの解説もありがとうございます。
      私完全に受け取ってしまってますねえ(╹◡╹)♡
      布教や増殖も面白いっ!

      乙一さんって凄いですね。
      色んなジャンルかけるってことかー、
      みなさんの本棚拝見させていただきます★
      2023/04/06
  • 短編4編、どの話も濃縮されていて素晴らしい。読後感も爽やか。かなりよかった。

    第一印象は大事だけど、人としてのつきあいがあって、いろんなことに気づく。甘酸っぱい。

  • 読みたいとずっと思っていましたが、高校生たちの恋愛短編集ということで24歳にもなった自分が今さら読んでもなぁ…となんとなく避けていました。

    でも読んでみるとどんどん引き込まれ、気付いたら夢中でページを繰っていました。
    なぜこんなに引き込まれるのかと疑問に思いましたが、最後の解説が素晴らしくその謎を解き明かしてくれています。

    それは、すべてサクセスストーリーではなく、少し甘酸っぱいような切ない話だから。
    いきなり好きな人と付き合って幸せになるような話ではなく、むしろ主人公が傷つき成長していく話なのです。

    コミカルでも叙情的で、登場人物がとても魅力的。
    そんな話だから惹かれてしまったのだと納得しました。

    またちょっと予想のつかない展開があったことも、ミステリ好きの自分としては面白かったです。

  • どの短編も ジワッときて良かった。作家名変えるだけでこんなにも変わるのかな?やっぱり天才なんだと思う。

  • 清らかな一冊。
    胸の高鳴りや、青い時代を思い出した。
    懐かしさを感じたり、思い出すとなんだか照れ臭い記憶なんかも溢れ出した。
    色々と忘れていくものだな…(笑)
    きっと誰もが胸をキュンとさせる物語たち。
    たまには昔を思い出す時間も貴重で、素敵なひとときになると思う。

  • クラスにいるあまり目立たない女の子たちの恋心と青春の話。
    4つの短編で構成されていて、どの女の子も少し地味ではあるけれど、可愛くてすごくもどかしくて、読んでいてつい応援したくなった。
    題名にもなっている「百瀬、こっちを向いて」も甘酸っぱくて素敵だけれど、「小梅が通る」が一番好き

著者プロフィール

1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。

「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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