運命の人はどこですか? (恋愛小説アンソロジー) (祥伝社文庫)

  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396338329

感想・レビュー・書評

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  • きっとどこかにいる、わたしだけの運命の人。

    「運命の人」に感じる響きは、ロマンティックだけど、少し滑稽。それが「運命の人」だとどうしてわかるのだろう。本当にそんなことがあるのだろうか。信じて探し求めているなんて、ちょっと夢見すぎでは。けれど、やはり、「運命の人」ということばの響きは美しく、夢に酔ってもいいのではないか、と思わせる。そんな優しくて、あたたかくて、哀しい話が揃っている。

    瀬尾まいこ「運命の湯」ジュリエットが探すロミオはどこにいるのか。思わぬところにいたロミオと、信じ続けてきた「運命」をジュリエットがどう解釈するかがポイント。

  • 瀬尾まいこさんの本かと思いきや、色んな作家の短編集だった。
    読んだお話
    *飛鳥井千砂さん→神様たちのいるところ

    昔の約束を信じて遠い地までやって行く、という話。先が気になってワクワクして読めたけど、よくある話かなぁと。

    *瀬尾まいこ→運命の湯
    ジュリエットという名前の人がロミオという名前の人を探す物語。
    まさかよく行く風呂屋の番台さんとは…
    これも先が読めた。

    やっぱり本のタイトルが運命の人はどこですか?だから短編集だといきなり先が読めるのかもな、、

    他の作家さんは時間無くて読まず。

    短編集じゃなく、その作家だけの本なら読めたかも。

  • 瀬尾まいこさんが好きで話しが入っていたから購入。ロミオを探すジュリエット、銭湯好きのジュリエット、かわいいなーとほっこり。ロミオには笑っちゃったけどやっぱり運命なんだ!灯ちゃんのはなしもすき。パンを食べると地に足がつく感じがなんとなくわかる。主人公の女性が大学生〜30代までと幅広いのでいろんな女性が自分はこの話が好きっていうのがあるんじゃないかな。

  • 本のタイトルからちょっと手に取るのが恥ずかしかった。
    作中に出てくる女性が皆独身30歳前後、という設定。

    ・「神様たちのいるところ」飛鳥井千砂
    アテネの街の描写が綺麗。
    アクロポリス遺跡、フィロパポスの丘、早速ググって調べました。壮大なところ。
    10年後に約束の地で再会しようという設定はベタですが、元カレへの心残りから揺れ動く心境に少し苦しくなりながらもラストどうなるのかが気になって仕方がなかった。
    ★★★★

    ・「かなしい食べもの」彩瀬まる
    『かなしい食べもの』というタイトルから、途中でだれか死んでしまうのか、とか発想力の乏しい頭で考えていたのですが、なんともいえない昔の思い出のキーアイテムだったとは。
    透の仕事が魅力的で、そこをもっと読みたかった。
    彩瀬さんの作品の、働いている人の描写が好きです。
    そして、お互いが寄り添いながら想う気持ちが伝わってきてこの先の二人も応援したくなるようだった。
    本書一番の作品です。
    ★★★★★

    ・「運命の湯」瀬尾まいこ
    運命のロミオがまさかの場所で現れたのがよかった。
    ロ(↑)ミオではなく、呂三男(→)さん。笑
    昔の人もなんだかんだで一定数変わったお名前の方はいらっしゃいますので、いそうだなぁ。いや、いないか。
    しかし運命の人とは、なにも恋に落ちたり結婚する相手だけではないからなぁ。
    ほのぼのとした呂三男さんとの会話や、なにより銭湯という設定に大変ほっこりしました。
    ★★★★

    ・「宇田川のマリア」西加奈子
    ぶっとんだところのある作風だなと。最後までまったくわけが分からない。
    ただただ汚かった、という感想しか残らなかった。
    著者の作品は初めて読んだけれど、他の作品読もうとは思えない。


    ・「インドはむりめ」南綾子
    女4人グループに誰一人として魅力的な女性がいない…!
    読んでてイライラする人ばかり。。。
    人間味があるとかではなく、ただただ不快。
    『なんかもーめんどくせーし現状維持でよくねー?』
    みたいなのは現実ではよくあるけれど、こうやって活字にして読むとイライラしますね。
    結局は達也が運命の人…なのかも…?ってラストですが
    達也も達也でフラフラ女とつるむわ責任のとれない発言ばっかりだわで軟弱男!
    なにより個人的に「むりめ」って言葉が嫌いです。
    ★★

    ・「残業バケーション」柚木麻子
    相手とのちょっとした共通点からじわりじわりと好意を寄せる感じがリアル。
    職場恋愛ってこんな感じで始まっていくんだなぁ、とか。
    ラストで主人公の家に来た種田くんの口調がタメ口に変わるところがいい。
    ★★★

  • 6人の女性作家さんの恋愛短編集。
    さくっと読めて、気軽な一冊。
    中でも南綾子さんの「インドはむりめ」は、自分にも昔からこういう女友達で集まる会があるから共感できるところもあり、なかなか。

  • 2017/02/01読了
    運命の相手はきっとこの世のどこかにいる。
    初めてアンソロジー物読んだ。
    断然、ダントツ 瀬尾まいこさんでした。ほんと好き。
    初読みの南綾子さんもよかった。

  • 独身アラサー女子達の運命の人探し。
    運命の人って、恋愛って意味だけじゃないよね。
    その人を『運命の人』にするのは自分の気持ち次第。
    さらりと読めて、暖かい気持ちになって、なんかわからんけど頑張ろーって思えるアンソロジー。

  • 忘れられない元彼、自分の名前に絡めて理想の相手探し等、運命の相手を探し求めるオムニバス集。
    どの作品もおもしろかったのですが、唯一「宇田川のマリア」は意味わからなかった。
    結構、こういう本で新しい作家さんを発掘したりするんだけど、この人の作品は本屋さんで見かけても手が伸びないなぁ。

  • お気に入りの作家、飛鳥井さんと柚木さんの作品が読みたくて購入。目当ての二人の作品は安心の面白さ。彩瀬さんと瀬尾さんのもよかった。運命の人、ていうとつい恋愛関係かと思っちゃうけど、それだけじゃないですよね。

  • 好きな作家さん達が書いてたのでおっ!と思って読んでみた。
    運命の人もいろいろで、それぞれの作家さんの味みたいなのが出てて面白かった。
    読んだことのなかった作家さんの他の作品も読んでみたい。

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著者プロフィール

1979年生まれ、愛知県出身。2005年 『はるがいったら』 で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。11年に上梓した 『タイニー・タイニー・ハッピー』 がベストセラーとなり注目を集めた。他の著書に 『君は素知らぬ顔で』(祥伝社文庫) 『女の子は、明日も。』 『砂に泳ぐ彼女』 など多数。

「2021年 『そのバケツでは水がくめない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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