- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396338329
感想・レビュー・書評
-
タイトルからこっちが恥ずかしくなるような話かと思ったけどそんなことはなくて、恋愛恋愛してなくて良かったかな。順番通りに読むと尻すぼみな印象。西加奈子と瀬尾まいこが良かった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
残業バケーションがすき。
タイトル買いだったので、ちょっとビターだったりで楽しかった。
短編集でしかも、作家さんがたくさんだと、文章も触りごこちが違って楽しい。
プロフィールをみて、「あ、あれを書いた人なのかーふむ(`・ω・´)」って発見もたまりません。 -
「自分にとって、運命の人はどこにいるのか」をテーマにしたアンソロジー。ハッピーエンドもあれば、結局どこにいるの?という作品も。ハッピーエンドのばかり期待していたので、ちょっと残念だったかも。『運命の湯』と『残業バケーション』がよかった。
-
南綾子さんのインドはむりめが好きかなー。めんどくさいことから逃げに逃げて、このままがいいと言う派遣社員の女の子の気持ちがよくわかる。
あとは飛鳥井さんの神様たちのいるところ、は旅行好きにはたまらないかもだけど中身はわりと普通。
彩瀬まるさんのかなしい食べもの、は空気感が良かった。彩瀬さんが紡ぐ言葉が好き。表現とかすべて。
期待していた西さんと瀬尾さんがちょっといまいちだったなー。西さんのは酔っ払い物語でなんかひっちゃかめっちゃかだし、瀬尾さんのはジュリエットって名付けられた痛い子のロミオさん捜しってだけでなんか入り込めなかった。柚木さんは相変わらずドタバタしていて今回は90年代ドラマについて語られてます。
トータルしてザンネンのが大きかったかなー -
残業バケーションみたいな
きゅんきゅん感。
いいなぁー
2013.5.19 -
運命の人を探している人たちの話。
結局運命の人だったのはロミオさんだけだと思う。
つまりは運命に頼るのではなく
自分で切り開けってことですかね。
頑張らんとな。 -
女性作家に夜「運命の人」を描いたアンソロジー。
10年越しの約束、名前つながりの交流、などなど、さまざまな「これって運命の人?」的な恋愛小説が詰め込まれている。
全体的にうまいな、と感じた。 -
20代〜30代の現実は見ているけど運命論を捨てきれない、
女なら乙女な部分をまだわずかに残している主人公たちのドラマが六本。
ハートが飛び交うロマンスばかりが運命じゃなくて、袖ふれ合うような運命だってあるわなあ、とのんびり読めた。 -
神様たちのいるところ 飛鳥井 千砂
かなしい食べもの 彩瀬 まる
運命の湯 瀬尾 まいこ ★★★★
宇田川のマリア 西 加奈子 ★★★★
インドはむりめ 南 綾子
残業バケーション 柚木 麻子 ★★★★ -
帯に書かれてあった王子の言葉に惹かれ、甘酸っぱいきゅんきゅんした物語を期待して購入したのだが、もっと良く帯を読むべきだった。実際は、身近にいる、いかにも王子らしからぬ人が実はあなたの王子様なのかもしれない、といった内容だったのだ。
そのため、胸をときめかせるどころではなく、思わず首を捻ってしまうような何とも微妙な王子様を目の当たりにする羽目となった。
確かに、ドリーミィな人にはお勧めできない。実際にハッピーエンドを迎えるのは2作品程で、あとはコミカルだったり、1篇に至っては、王子などいずとも私はひとりで生きていけるわ、なんて自立した女性を描いたようなものだった。しかし、見方を変えればこれはこれでひとつの物語として成り立っているのではないかと思う。ほんのり現実味があって、確かにこんな王子様なら身近に転がっていそうだなあと変に納得する。
私が好きだったのが「かなしいパン」という話で、本書唯一の男視点の話なのだが、私にしてみると彼が最も王子様にふさわしいキャラクターであり、また物語の持つ霧雨が寂れた回転木馬を包み込むような鬱々とした雰囲気がとても気に入った。
さまざまな色の短編が詰まっているので、夜中、湯船に浸かって、だらりと楽しむのには最適だ。