- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396340223
作品紹介・あらすじ
あの男さえいなければ――
義の男に迫る城中の敵!
目付筆頭の兄・信正を救うため、市兵衛、江戸を奔る!
「ああいう男はとり除かねば」文政半ばの年末、江戸城
内外で奥祐筆組頭・越後織部は謀議を重ねていた。翌
春、長兄で目付・片岡信正の婚儀の喜びも冷めぬ中、
今は市井に生きる末弟・唐木市兵衛は、信正配下の小
人目付・返弥陀ノ介捕縛、責問の報に驚愕。信正も謹
慎中と知り、真相の究明に乗り出すが…。冤罪に落ちた
兄と友を救うため、〈風の剣〉が城に巣くう闇を斬る!
感想・レビュー・書評
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市兵衛の兄である公儀十人目付筆頭 片岡信正が窮地に。
奥祐筆越後織部は、伊勢7万石の大名、片岡を憎んでいる同僚の目付らと共謀して、根も葉もない収賄容疑をでっち上げ、片岡を謹慎させることに成功する。そして、片岡の腹心である小人目付 返弥陀ノ介は捕らえられ死ぬほどの拷問にかけられる。最後の弥陀ノ介の救出劇は勧善懲悪ものの真骨頂といったところか。
本作では、片岡信正と最愛の女 佐波との婚儀も行われる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
弥陀ノ介が丈夫なたちで良かったよね。
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いつものメンバーが勢揃いで楽しめた。
弥陀ノ介のファンなのでやはり一気読みした。
みんなかっこよすぎ -
今回ばかりはハラハラしながら読みました。
片岡正信はどうでるのか・・・。
市兵衛は返弥陀ノ介を助ける事が出来るか!
久し振りにドキドキしました。
それにしても市兵衛は良い男です。 -
今回は、展開にハラハラさせられたけど、チャンバラのシーンは迫力があって、一気に読み終わった。でも、敵方の動機には、「たったそのくらいのことで、ここまでやるか?」という疑問もあるけど。
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兄の片岡信正への冤罪
友の返弥陀ノ介の捕縛
老中になりたい大名
兄に仕返しのしたい奥祐筆
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超絶カタルシス。
いや今回は力が入った。
兄が謀略に巻き込まれ、弥陀ノ介の命の危機!!
最後は正義が勝つと思いつつも、弥陀ノ介のピンチに
市兵衛は何を呑気にやっとるのだと、
読んでいてストレスが溜まる溜まる。
イライラ、ワナワナしつつも早く先が読みたくて
電車で読んでて、駅乗り過ごしそうになったわい。
無事解決した最後の20頁あたりは、何度も読み直して
しまったでござる。
いや、久々に熱くなった。 -
今回の市兵衛は渡り用人としてではなく、完全に兄・信正の窮地救う捜査員として行動する点で、これまでのシリーズ作品とは趣が異なっている。
せっかくの婚礼・出産に水を差す城内の醜い権利争いに加え、そのやり方の酷さから、いつも感じる清々しさがなかったな。