幸福な生活

著者 :
  • 祥伝社
3.34
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本棚登録 : 2329
感想 : 452
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633660

感想・レビュー・書評

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  • 有名な『永遠のゼロ』の著者が描く一見幸せな家族の18編の短編集。
    が、最後の一行でそれまでの全てがひっくりかえる仕立て。
    その最後の一行はページをめくって始めて目に入るようになっている。
    知らない方が幸せだったと思えるようなオチ。
    個々のお話は、ありそうでなさそうで、オチの想像がつくものもあれば、
    ギョッとしてしまうようなものもあって、たっぷり楽しめた。
    さらさら読める文章の短編だから、時間がないときでもちょこちょこと読める。

  • 18編のオチ付き短編集。
    最後のページをめくると、誰かの発した衝撃のセリフが一行。それがその物語のオチとなる仕組み。
    知らずに過ごせたはずの衝撃の真実。

    不倫とか浮気とか性癖とか、基本男女間の下世話な内容ばかりなので、胸糞悪い気持ちになるものも多いし、4話目あたりからはオチを考えながら読んでしまうので、伏線からオチがなんとなく読めてしまうという残念さもあるけれど。
    一貫して軽い感じのタッチなので、スラスラと楽しんで読めた。
    今までにない感じだったので、こういう作品アリだと思います。

    知らぬが仏。
    実際、幸福な生活の裏には、こんな一面が、いっぱい隠れているのかもしれない。

  • 世にも奇妙な物語みたいなショートストーリーばかりだった。どの話もオチが少しゾワっとする感じ。精神的に落ち着いたときに読まないと疲れてしまう。今の私には、不向きな本だった。

  • ショート18編。短編と呼ぶには短く、ショートショートに比べて、ちゃんと小説の形をとっています。最初の数編は衝撃的で、ラスト一言の効果絶大、これからこの家族はどうするんだろうと余韻を引引きずりました。数編を過ぎると、普通、物足りない、拍子抜けって感じで内容が落ちた感じが・・しかし、こういうショートは待機の長い仕事中に読むには適しています(笑)

  • 短編集。最後のオチが予想できてしまう話もあったが面白かった。

  • 百田氏4冊目。初めての短編集。どれも最後の一行だけは最後のページに書かれていて、ここにオチが詰まってる。面白いのもあるけど、イマイチなのも、、、。この人の本、どれも他とは全然違うから飽きない。でも逆に読みたいものと全然違うパターンになってしまうリスクもあるなぁ。

  • 図書館にて。
    最後のページをめくるとオチが出てくるという、さすがテレビマンらしい演出。
    「残り物」と「ブス談義」はトリックが一緒な気がするし、「幸福な生活」も星新一?か誰かのショートショートで読んだことがあるような・・・?
    「ブス談義」や「淑女協定」の内容をテーマに選ぶあたり、「永遠の0」を読んだ時も思ったが、この作家ってちょっと女性蔑視みたいなところあるんじゃないかなと感じてしまう。
    男性が女性に対してそういう見方があるということを書きたいのかもしれないけど。
    「ビデオレター」はえげつないけどちょっと好き。でもそんなことまでする恨みって。子供を産むってことをそこまで使える人も極悪だと思うし、ネタとして取り上げるのも浅い気がする。
    娯楽としては楽しめたけど。

  • 世の中には知らない方が幸せなことがたくさんある。
    あなたの隣にいる彼女や夫。その何気ない表情の裏には恐ろしい秘密が隠されているかもしれない。

    ありふれた日常生活に隠された闇を描いた短編集だ。
    そのストーリーの最後、ページをめくった1行目に衝撃の事実が隠されている。
    実に巧妙にその1行が仕組まれている。
    キャッチコピーにもあるように、最後の1行がこんなにも衝撃的な小説はない。
    おそらくそれは、知らない方が幸せな、知ってはいけない秘密だ。
    それでも読み進めてしまう。ある意味、快感を伴ってそのラストは襲ってくる。
    この、ぐいぐいと引き込んでいく百田尚樹のストーリーテラーぶりが見事。
    そして、これまでの彼の作品には無かったブラックユーモア満載の物語。
    いつも新しい驚きを与えてくれる百田尚樹が、また新境地を開いた。

  • 百田尚樹 『幸福な生活』

    「永遠の0」や「海賊とよばれた男」を読んだ後に読むと百田さんの書いた本?って思わせる内容。

    短編集でサスペンス、ミステリー、ファンタジー、ホラー等々色んな内容にそれぞれ最後の1文がトドメを刺す仕上がりw

    当たり外れの話は有りますが…。
    サク読みにええかもね。

    2014年読破

  • 百田尚樹さんのショート・ショート。全編、改めたページの最終一行にオチがあるというもの。この年末のバタバタしてる時期、ちょこっと気分転換するのに、ちょうどいい感じでした。

著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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