スーツケースの半分は

著者 :
  • 祥伝社
3.82
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本棚登録 : 1624
感想 : 245
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634810

感想・レビュー・書評

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  • 星3.5
    あるひとつのスーツケースをめぐる連作短編集。あいかわらず近藤史恵はうまく、あっという間に読めた。
    もっと、著者の旅行ものを読みたい。

  • とあるスーツケースをめぐる何人かの物語で、
    どれも読み終わって少しいい気持ち、元気になれるというか頑張ろうと思えるようなそんな気持ちのいい本でした。
    それがまた繋がっているのが良い。
    みんなそれぞれ悩みがあるよね〜って思えるような温かい気持ちになる。
    そろそろ旅に出たい

  • 休日で、予定なし。天気はくもりで、結構寒い。
    ブランチを食べながら家で黙々と読んでいて、思った。
    旅はやっぱり、した方がいいなと。
    少し無理をしてでも、不安や面倒臭さと戦ってでも、した方がいい。
    無駄な旅なんて絶対にない。
    気づきや、学びや、成長がある。
    自分も特に旅好きではないし、面倒だなと思ってしまうタイプなのだけれど、久しぶりに海外にでも行こうかな、と思った。
    危険な土地に行くのでも、リッチな定宿に止まるのでもなく、ザ・観光の緩さが丁度いい。
    「生きて帰って来たら成功」の大らかな気持ちで。

  • 『花が欲しいときは花を買うし、コーヒーが読みたいときはコーヒーを飲むのよ。大きな望みは叶わないことが多いんだから、小さな望みを叶えてあげても良いでしょう』
    ...なんだか、切なくもなったしくすぐったい気持ちにもなった。

    『ひとりで、自分の行きたいところに行ける自分になる。』

  • 最終話。
    あー、そういうことだったのかと胸がいっぱいになる。

    1つの青いスーツケースと、
    そのポケットの中に入っていたメモ。
    「あなたの旅に、幸多かれ」
    誰かの幸せを祈ることも、
    少しのきっかけが一歩、次のステージへ向かう勇気になることも
    とても素敵だなと思った。

  • 真美のエピソードの中にちょっとキツイものが一つあってびっくり。

  • 旅に出たい!
    コロナでなければ…とまた思った。

    ♯美味しい本で知った作家さん

  • 一つのスーツケースにまつわる人たちのお話。それぞれの人が旅を通して自分と向き合い、一皮むける様子は勇気をもらえました。

  • 青いスーツケースにまつわる9話。
    アラサー女子4人。そのうちの一人の従妹。青いスーツケースを形見としてもらった母と娘。またまたアラサー女子。最後はこのスーツケースをプレゼントした青年。
    どれも奇跡がいっぱい散りばめられていた。
    こんな世の中になるなんて想像できなかっただろうな。
    また、こんな時がくるかしら?

  • 革製の青いスーツケースが中心となった連作短編集。

    最終話以外は、主人公が全て女性。
    何かしらに悩み足踏みしている感じの人たちですが、旅を期に、前向きに進んでいくようになります。
    メッセージ性の多いストーリーが多かったように思いました。

    決まりきったツアーには興味の無いゆり香のアブダビ旅行の話と、ドイツに留学した春菜の話が好きでした。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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