- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396634810
感想・レビュー・書評
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青いスーツケースにまつわる短編集だけど、全てか繋がってて、最後にほんわかする感じが心地よかった。
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ふと、アン・ブラッシェアーズ「トラベリング・パンツ」を読みたくなってきた。
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☆4つ
良い本でした。とある文芸雑誌に連載した8編の短編に、この本にするために書き下ろした1編を加えた合計9編の連作短編集というやつです。連載のままに載ったのっけから7編までは大変面白い作品でした。ところが8編目の書きおろし作品がどうにもいけない。そしてそこから無理やり繋がる最後の作品は最悪でした。連作短編集というのは結構むづかしいものです。特に終り方はすごく難しい。近藤さん、また良い作品を書いて下さい。高言すまぬ。 -
青いスーツケースを手にした女性たちの連作短編集。
すごい旅に行きたくなったし、決して、旅での楽しいことばかりではなく、辛いことも乗り越え、前向きに歩き出す女性たちの姿には共感が持てる。 -
とある女性がフリーマーケットで出会った青いスーツケースにまつわる連作短編集。
その女性の手から学生時代の友人4人組へ、そしてそのスーツケースのルーツに繋がって行くという、見事な構成でした。
青いスーツケースを手にした女性とその友人たちが自分と同世代で、それぞれの想いが交錯している点も自分と似ていて…たくさんの共感がありました。
故に各々の葛藤が手に取るように分かりジリジリする様な気持ちにもなるのですが、全体的にどの章も良い終わり方をするので希望も持てました。
「やりたいことを誰かの決断に委ねたまま、ずっと宙ぶらりんのままにするのはいやだ。」というセリフに背中を押して貰いました(^^) -
心にわだかまりを抱えた人たちが青いスーツケースを相棒にして旅に出る。
心ない人物の行動や言葉を読むと、主人公たちのもやもやした気持ちが伝わってくるようだったが、どの短編も結末にはすっきりできる。 -
選書サービスでおススメいただいて読んだ一冊。
主人公が章ごとに変わり、登場人物それぞれの心情が鮮やかに描かれているので惹き込まれる。
うさぎ旅に出る
キッチンの椅子は2つ
の2話が特に良かった。
スーツケースがもたらすワクワク感、自身と向き合い直すことで自分が本当にやりたいことに気付かされていく登場人物達が気持ち良い。
読んでいて勇気をもらえる本。 -
一つの青いスーツケースを持った各々の人の旅や色々のお話。数珠繋ぎにスーツケースが渡り、お話も数珠繋ぎに進む。主人公達にあまり同調する部分は無く、好きになれない人もいたがお話としては面白かった。えーっと思う嫌な輩も2名ほど現れたが、だからといって何も無く進む。へー