スーツケースの半分は

著者 :
  • 祥伝社
3.82
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本棚登録 : 1624
感想 : 245
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634810

感想・レビュー・書評

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  • 青いスーツケースにまつわる短編集だけど、全てか繋がってて、最後にほんわかする感じが心地よかった。

  • ふと、アン・ブラッシェアーズ「トラベリング・パンツ」を読みたくなってきた。

  • ☆4つ

    良い本でした。とある文芸雑誌に連載した8編の短編に、この本にするために書き下ろした1編を加えた合計9編の連作短編集というやつです。連載のままに載ったのっけから7編までは大変面白い作品でした。ところが8編目の書きおろし作品がどうにもいけない。そしてそこから無理やり繋がる最後の作品は最悪でした。連作短編集というのは結構むづかしいものです。特に終り方はすごく難しい。近藤さん、また良い作品を書いて下さい。高言すまぬ。

  • 青いスーツケースを手にした女性たちの連作短編集。
    すごい旅に行きたくなったし、決して、旅での楽しいことばかりではなく、辛いことも乗り越え、前向きに歩き出す女性たちの姿には共感が持てる。

  • 自分で読みたかったのと、音訳で読むために買った本。
    自分の好きな本を音訳できるのは楽しい。
    スーツケースを狂言回しに、4人の仲良し女友達の旅とスーツケースにまつわる話が連作短編で書かれています。
    「三泊四日のシンデレラ」と「青いスーツケース」の話が好きです。読んでいると海外旅行に行きたくなります。

  • とある女性がフリーマーケットで出会った青いスーツケースにまつわる連作短編集。
    その女性の手から学生時代の友人4人組へ、そしてそのスーツケースのルーツに繋がって行くという、見事な構成でした。
    青いスーツケースを手にした女性とその友人たちが自分と同世代で、それぞれの想いが交錯している点も自分と似ていて…たくさんの共感がありました。
    故に各々の葛藤が手に取るように分かりジリジリする様な気持ちにもなるのですが、全体的にどの章も良い終わり方をするので希望も持てました。

    「やりたいことを誰かの決断に委ねたまま、ずっと宙ぶらりんのままにするのはいやだ。」というセリフに背中を押して貰いました(^^)

  • 心にわだかまりを抱えた人たちが青いスーツケースを相棒にして旅に出る。
    心ない人物の行動や言葉を読むと、主人公たちのもやもやした気持ちが伝わってくるようだったが、どの短編も結末にはすっきりできる。

  • 選書サービスでおススメいただいて読んだ一冊。

    主人公が章ごとに変わり、登場人物それぞれの心情が鮮やかに描かれているので惹き込まれる。

    うさぎ旅に出る
    キッチンの椅子は2つ

    の2話が特に良かった。
    スーツケースがもたらすワクワク感、自身と向き合い直すことで自分が本当にやりたいことに気付かされていく登場人物達が気持ち良い。

    読んでいて勇気をもらえる本。

  • フリマて一目惚れして買った青いスーツケース。四人の女友達が、それぞれにそのスーツケースを持って旅行に行く話。あとほ、スーツケースに関わった人達のエピソード。ちょっとした日常の不満とか、後ろめたさ、寂しさなどなど抱えていた何かか、旅をすることで少し変化し、前を向いていく感じ。旅行あるあるにも共感しつつ、ゆったり読めました。

  • 一つの青いスーツケースを持った各々の人の旅や色々のお話。数珠繋ぎにスーツケースが渡り、お話も数珠繋ぎに進む。主人公達にあまり同調する部分は無く、好きになれない人もいたがお話としては面白かった。えーっと思う嫌な輩も2名ほど現れたが、だからといって何も無く進む。へー

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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