そこでだ、若旦那! (BURRN!叢書)

著者 :
  • シンコーミュージック
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本棚登録 : 22
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784401643516

作品紹介・あらすじ

音楽専門誌BURRN!連載の痛快コラム待望の書籍化!落語界に起こった様々な出来事を「立川流の落語家」の立場から鋭く切り込む内容はまさに全落語ファン必読!

感想・レビュー・書評

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  • 立川談四楼が雑誌「BURRN!」に連載したコラム。広瀬さんがいるのでロック誌に落語のコラムというのが面白い。連載当初が1999年1月号で、途中休載を挟んでいて今でも連載中とかで2016年のコラムもある。月一ペースなので内容が濃い感じがする。視野が広いので落語界の動きが分かって面白い。訃報が多いような気がする。若くして亡くなる方が落語界には多いのか。事件としては、 三太楼が師匠の権太楼を殴り、落語家をやめると言い出したのが、他の師匠が勝手にひろった話。作者も相当怒っている。

    権太楼について『権力志向が強く、協会理事になり、いずり会長へという野心家なのである。弟子を持つことも勢力と考えるであろあことは想像に難くなく、合わない弟子を員数のうちと、長く置いといたのが今回の不幸につながった』

    作者とも絶交して20年になるそうで『その上昇志向にうんざりし、何度か踏みつけにされ、やがて決定的なことがあつて抗議したら開き直られ・・以来、交際を途絶して長いのである。』芸風は下品としているのがショッキングな記事でした。

    このまま定期的に単行本化してくれるといいですね。月一だとなかなかたまらないけど俯瞰できて面白い。

  • 1999年からBURN!に掲載されていたエッセイをまとめたもの。やはり秀逸はG師を殴打して落語協会を廃業した末、落語芸術協会の師匠に入門したS師の件。落語協会については、馬風から小三治、市馬に変わってどんな変化があるのか、談四楼師の意見を聴いてみたい。

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著者プロフィール

1951年、群馬県生まれ。1970年、立川談志に入門。1990年「シャレのち曇り」(文藝春秋 現PHP文庫)で作家としてもデビュー。以来、本業の落語会で全国を飛び回りつつ、多くの小説、エッセイ、書評等を執筆。主な著書に『談志が死んだ』(新潮社)『声に出して笑える日本語』(光文社文庫)『いつも心に立川談志』(講談社)『落語家のもの覚え』(ちくま文庫)等がある。

「2022年 『文字助のはなし 立川談志を困らせた男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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